女子便ロゴがユニークなガール。デッキの特徴とは?

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スケートボードのデッキに関する有名ブランドの1つといえば、「ガール(GIRL)」。アメリカ発祥のブランドですが、日本でも人気が高く、有名です。ここでは、「ガール」の歴史やデッキの特徴などについて、これからスケボーを始める初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

デッキブランドのガールの特徴

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「ガール(GIRL)」とは、1993年にアメリカのカリフォルニアで誕生したスケートボードチームであり、有名なデッキブランドのことです。正式名称は、「GIRL SKATEBOARDS(ガールスケートボード)」。デッキに限らず、ウェアやアクセサリーなど幅広くアイテムを販売しています。

スケボーのイメージを変えたブランド

ブランドが設立される前、1990年代前半ぐらいのスケートボードのデザインといえば、ゾンビやドクロ、血などが大半のイメージでした。不良っぽさが魅力の1つともいえますが、女子からはやや遠い存在。その点、「ガール」はその名の通り女の子のイメージが強く、これまでのスケートボードのイメージを一変させたポップなアートワークが特徴です。スカートをはいた女の子のアイコンが特徴であることからも、それが見てとれます。

そして、1994年に設立された姉妹ブランド「CHOCOLATE(チョコレート)」。こちらも女の子のイメージが強い名前。ちなみに、「ガール」、「チョコレート」と名付けたこのブランドは、今や多国籍な血を引くチームとして活躍しています。

ガールのデッキの特徴

「ガール」のデッキの特徴は比較的軽いこと。サイズ展開も豊富で女子にぴったりなデッキも用意されています。またキックはノーズ(前方部分)の角度がやや強め、テール(後方部分)の角度もやや強めに設定されているものが多い傾向。さらに、しっかりとコンケーブのある形のものが多く、トリックも行いやすい形状のデッキが多いです。

ガールの創業者ってだれ?

▲イメージ画像

創業者にハリウッド監督!?

ガールを設立したのは4名です。まずは、プロスケーターのRick Howard(リック・ハワード)とMike Carroll(マイク・キャロル)。この2名は、もともとPLAN B / WORLD INDUSTRIES(ワールドインダストリーズ)に所属していました。

そして、もう1名は、映画監督のSpike Jones(スパイク・ジョーンズ)。スパイク・ジョーンズは、ハリウッドデビューを果たした監督で、日本でも2000年に公開され話題となった映画『マルコヴィッチの穴』などで有名です。

初めての映像作品は「Video Days」で、その後も「GOLDFISH」や「mouse」、「PRETTY SWEET」、「WET DREAM」など、さまざまな作品を発表しており、ブランドイメージビデオはかなり高い評価を得ています。

最後の1人は、Megan Baltimore(メーガン・ボルティモア)という女性。女性の社長が務めていることがブランド名の由来となっています。

ノーズ・テールの特徴

ガールのデッキの特徴は、幅広いラインナップが用意されていること。そのため、同じガールのデッキでも特徴は異なり、ノーズとテール、それぞれの面積が異なる形をしたモデルが多いのが特徴です。

面積の違いによって、デッキが弾きやすさが異なり、トリックのしやすさを左右します。ガールのデッキは強度や耐久性に優れた7層のメイプル材が使用されている上に、コンケープ(デッキが湾曲している部分)の反りがきちんと付けられています。

ガールのデッキはそれほど高くないにもかかわらず、しっかりした作りになっているため初心者にもおすすめです。ただし、同じガールのデッキでも、種類によってはキック(ノーズとテールで角度がついている部分)やコンケーブの強さが異なるため、それぞれのデッキを見て確かめてみてください。

パーツのカスタマイズが可能

ガールのデッキは、個々のパーツを交換できるのもポイント。ウィールやトラック、ベアリングが悪くなった場合でも、標準規格にあった部品であれば、ガールのものでなくても交換できます。

コンプリートセットにまるごと買い替える必要がないため、経済的かつ何よりも気に入ったデッキを長く使い続けられます。もちろん、部品が悪くなってから交換するのではなく、それぞれの部品にこだわりを持って選択し、自分好みにカスタマイズすることも可能です。

例えば、滑りたい場所のコンディションに合わせてウィールの硬さを変えたり、スピードを重視するためにベアリングの良いものを購入したりするなど、初心者から抜け出して1歩先をゆくボーダーになれます。

日本人におすすめの理由

ガールは世界中で人気のデッキブランドですが、特に日本人におすすめできます。理由はサイズ感です。スケートボードのメーカーは、アメリカ発祥のものが多いため、どうしてもアメリカ人に合わせたサイズのラインナップとなり、一般的には8インチのものが多くなります。

しかし、ガールの場合は7.6インチ程度のものが販売されているため、アメリカ人と比べて小柄な日本人にぴったりです。

意外なコラボも

ガールは、さまざまなキャラクターやアーティスト、異業種ブランドとコラボをしていることでも有名です。例えば、サンリオの人気キャラクター「キティちゃん」とコラボしたデッキが販売されています。2020年には、サンリオ60周年を記念したモデルも販売され、話題を呼びました。

さらに、アパレルブランドの「VOLCOM(ボルコム)」や「X-girl(エックスガール)」とコラボしたデッキを販売するなど、どれを選んだら良いのか迷うほど多彩なラインナップを揃えます。ちなみに、X-girlの立ち上げに参加したソフィア・コッポラは映画監督ですが、スパイク・ジョーンズの元妻です。

また、2019年には日本のファストファッションブランド「ユニクロ」が、ガールとコラボしたTシャツを販売。スケートボードをプレイする際、「どのウェアにするのか」も大事なポイントです。当時は多くのスケーターから注目を集めました。

デッキブランドにとどまらない活動

さまざまなアパレルブランドなどとコラボアイテムを販売したり、クオリティの高い映像作品を発表したり、専属のアート集団「ART DUMP」がアートワークを発表をしたりと、スケートボードの1チームやブランドにとどまりません。今やスケートボードの文化そのものを担っているブランドと言えます。

まとめ

今回は、世界で有名なスケートボードのデッキブランド「ガール」について、ブランドの成り立ちやデッキの特徴などについて紹介してきました。そのポップな印象からデザイン先行と思われがちですが、初心者でも楽しめるボードでありながら、作りはしっかりとしているのが大きなポイントです。

遊び心が多く、今までのスケートボードのイメージを大きく覆すブランドの「ガール」。ブランド名の通り、女性はもちろん、性別を問わずおすすめのデッキです。ぜひショップでチェックしてみてください。

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