ナイジャヒューストンもライダーのエレメント…プロも認めるエレメントのデッキの特徴について紹介

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1992年に創業したエレメントは、世界中のスケートボーダーから絶大な支持を集めるスケートボードブランドです。ここでは、おしゃれで耐久性に優れたエレメントのデッキの魅力とともに、エレメントからサポートを受けているライダー、エレメントの歴史について紹介します。

プロも認めるエレメントのデッキって?

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初心者から上級者までおすすめ

名だたるプロたちが認めるデッキとして知られるのが、エレメントが展開するデッキです。ナイジャヒューストンをはじめ、数多くのトップスケーターが所属するスケートボードブランド「エレメント」のデッキは、「軽さ」と「丈夫さ」が大きな魅力。

エレメントのアイテムは、手が出しやすい数千円台のものから、2万円程度のものまで値段の幅が広く、手ごろなコンプリートデッキも用意されています。そのため、これからスケートボードをはじようという初心者にも、上級者にもおすすめのブランドです。

エレメントのデッキの特徴

エレメントのデッキは、「気に入ったスケートボードを長年にわたって使いたい」「長く付き合っていきたい」という人にぴったり。耐久性の高さや、他ブランドのものと比べて強めのキック、きつめのコンケーブが特徴です。

1997年には、「FEATHERLIGHT(フェザーライト)」シリーズをリリース。極薄のカエデから良質な部分を選び抜いた7枚のプライのうち、2枚の木目の向きを変更。プレスすることで耐久性を高め、より薄く軽いデッキを作り上げました。

きつめコンケーブが主流となるきっかけをつくる

エレメントの誇るデッキ製法の一つで、何ヵ月もの間ライダーテストを行い、リリースされます。リリースされた当時は大きな話題となり、きつめのコンケーブが主流となるきっかけとなりました。コンケーブとは、デッキの横幅にある、湾曲した部分のことです。

湾曲がきついデッキは、足が乗ったときのフィット感があるため、横回し系トリック向きだといわれています。続いて発売されたのは「FIBERLIGHT」です。このシリーズは、「FEATHERLIGHT」にグラスファイバーを入れることで、さらなる軽量化と強化をはかったもの。グラスファイバーは、圧力が加わることで原型に戻ろうとする性質があります。その性質を活かした弾力のあるスケートボードが完成。エレメントが「FIBERLIGHT」を開発するまで、木とグラスファイバーの組み合わせは存在せず、その衝撃吸収性、柔軟性は全世界のスケーターの注目を集めました。

現在は、軽さ、耐久性を大きく向上させた究極のデッキ「PUSH(CARBON FIBER HELIUM)」が、トリックのさらなる上達を目指すスケートボーダーたちに人気です。エレメントには、この他にも値段を抑えつつも高い品質を維持したスケートボードライン「THRIFTWOOD」などを展開しています。

子どもスケーターのために設計されたキッズ用ライン「TWIGS」なども。目的や用途に即したものを選ぶことができることも、エレメントの大きなメリットといえるでしょう。

ナイジャヒューストンもチームライダー。エレメントのライダーは?

エレメントのチームプロライダーとして名前が挙がるのは、以下のそうそうたる面々です。

・Bam Margera
・Brent Atchley
・Tosh Townend
・Mike Vallely
・Chad Tim Tim
・Chad Muska
・Bucky Lasek
・Darrell Stanton
・Tony Tave
・Jeremy Wray
・Chris Senn
・Vanessa Torres
・Nyjah Huston
・Collin Provost
・Mike Baker
・Levi Brown
・Jimmy Lannon
・Dallas Rockvam

日本からも、以下のライダーがサポートを受けています。

・前田正義
・望月大輔
・中島壮一朗
・瀬尻稜
・阿部直央
・川渕裕聡
・阿部涼太
・佐野誠哉

特に注目のナイジャ・ヒューストン

スケートボード界のスターぞろいともいえる、エレメントライダーたち。その中でも、特に注目を集めるのが、スケートボードの絶対王者ナイジャ・ヒューストンです。ナイジャ・ヒューストンの祖母は日本人で、クォーターですが、アメリカで生まれ、これまでに輝かしい実績を築いてきたライダー。これまでにスケートボードのストリート種目における世界トップのコンテスト「STREET LEAGUE」では20回もの勝利をもぎとってきました。これは、全世界のスケートボーダーの中で飛び抜けた数字。

さらに、2010年と2012年、2014年、2017年、2019年には総合チャンピオンとして、絶対王者の座を確かなものにしたのです。幼少期にスケートボードを始めた、ナイジャ・ヒューストン。エレメントは、ナイジャ・ヒューストンが7歳のときからサポートしてきました。

ナイジャ・ヒューストンは、4歳ごろから父親の指導のもとスケートボードをはじめ、週6日もの猛烈な練習をこなしてきました。父親は、自宅近くにあった古い室内パークを買い取ってまで、ナイジャ・ヒューストンの練習場所を確保したのだとか。

幼いころからスケートボード中心の毎日を送り、さらにエレメントのサポートを受けたことで、メディアへの露出が多くなったナイジャヒューストン。その後、父親が起因するトラブルなどを経て、一度はスポンサーを失う事態に陥りますが、母親が親権を得たことで表舞台に返り咲きました。

その後の活躍ぶりは、先に記した通りです。ナイジャヒューストンのすごさは、どのような大きさ・形状のレールにもためらわず、トリックを繰り出すところ。レールでの安定感がすばらしく、ハンドレールのスキルは世界中のスケートボーダーの中でもダントツです。

これは、基本的なレッジトリックやフラットトリックの完成度の高さに起因するもので、さまざまなコンテストでも無駄のないスムーズなトリックを披露しています。着地後のスピードが落ちにくいため、ランセクションでもより多くのトリックを盛り込めるのが、ナイジャヒューストンの強みです。

ナイジャヒューストンをはじめとするエレメントのライダーたちは皆、粒ぞろい。今後の活躍から目が離せません。

エレメントのブランドの歴史

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エレメント(ELEMENT)がスケートボードのブランドとして誕生したのは、1992年。創業者は、アメリカ東海岸出身のスケーター、ジョニー・シラレフ(JOHNNY SCHILLEREFF)とニューディール(NEW DEAL SKATEBOARDS)のプロであるアンディー・ハウエル(ANDY HOWELL)です。

ニューディールのセカンドブランドとして産声をあげ、もともとはアンダーワールド・エレメント(UNDERWORLD ELEMENT)というブランド名を使っていました。しかし、アンディー・ハウエルが1994年に離脱し、ブランド名をエレメントに改名。

ブランドコンセプト

それ以来、エレメントは世界中のスケーターの支持を集めながら長い歴史を刻み、現在に至っています。エレメントというブランド名は、半永久的に生きる木と宇宙の構成要素であるエレメント(風・水・日・土をコンセプトにしたもので、ロゴデザインは、木がモチーフです。)

このコンセプト通り、自然と調和するナチュラルかつシンプルな製品が数多く展開されていますが、その中でも主力となっているのがデッキとシューズ。その他にも、バッグやアパレルといった幅広い製品があり、多くのスケートファンに愛されてきました。

スケート界トップクラス

現在は、数多くの名だたるスケーターをサポートし、スケートシーンをけん引する有名ブランドとしてスケート界での確固たる地位を築いています。日本人も多数サポートを受けており、ブランドの規模としてはスケート界でもトップクラス。

カリフォルニアに拠点をおくスケートボードブラントとして、大自然の中で行われるスケートキャンプの運営、地球環境保護を目的とした売上の一部募金など、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。

主力アイテムはもちろんデッキです。しかし、スケートボードのアイテムの一つとしてアパレルを展開しているのもエレメントの特徴。滑走やトリックだけではない、スケボーの楽しみ方を提案しています。

日本では公道で滑走できませんが、ストリートでスケボーを楽しめる国々では、トリックとともにファッションを楽しむ文化が根付いており、小物や服に注目が集まっています。エレメントには、スケボーシーンで映えるアイテムが数多く用意されており、そのデザイン性の高さ、耐久性の高さなどの評価が高い傾向です。

まとめ

今回は世界的にも有名なスケボーブランドの一つ、エレメントについて紹介しました。エレメントは、デザイン性が高く、おしゃれなデッキを数多く製造・販売しており、多くのスケートファンがとりこになっています。デッキは比較的軽量設計のものが多く、取り回しやすいのが特徴。そのため、「トリックの練習に向けてデッキを用意したい」という方におすすめです。見た目だけでなく、自分のスタイルに合わせたデザインや特徴をもつデッキを選択できるのも、エレメントブランドのメリットです。

これからスケボーをはじめる初心者の方は、気分が上がるデッキを選んでみてください!

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