天才スケーターたちによって作られたデッキブランド…オールモストスケートボードって?

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オールモストは2003年創業で、スケートボードの天才といわれるロドニー・ミューレンをはじめ、世界的なプロスケーターが所属するブランドです。ここでは、オールモストの歴史を作った2名の創業者や、所属スケーター、スムーズなすべりと耐久性を兼ね備えたデッキの魅力について紹介します。

オールモストスケートボードの創業者たち

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スケートボードの有名ブランド、オールモスト(Almost Skateboards)は、世界的にスケートボード界をリードして来た2名の天才スケーター、ロドニー・ミューレンとデーウォン・ソンが、それぞれ所属していた会社から独立して設立したブランドです。

ロドニー・ミューレンは、2000年、同じく圧倒的なテクニックを誇るスケートボード界のスーパースター、マーク・ジョンソンとともにスケートブランド「エンジョイ」(ENJOI)を共同で創業。しかし、ジョンソンが独立を決めたため、コラボ計画を温めていたデーヴォン・ソンと共同で、2003年にオールモストを創業するに至ったのです。

創業した翌年の2004年、ロドニー・ミューレンとデーウォン・ソンは「vs.」ビデオシリーズを3本リリース。歴史的な天才・神スケーターとも呼ばれる2人が同じチームでスケートボードを華麗にすべる様子を映像に収めたビデオは、大きな反響を呼びました。

2人がオールモストを設立した目的は「スケートボードに楽しさを取り戻すこと」。それを実現するため、スケートボードの構造レベルをさらに押し上げる必要があると考えました。主力アイテムであるデッキの改良に力を注ぐ姿勢は今も変わりません。

ロドニー・ミューレン

創業者の一人、ロドニー・ミューレンは1966年アメリカ・フロリダ州生まれのスケートボーダーです。スケーターのプロから「スケートボードのカリスマ」「スケートボードの歴史を発展させた」などと高く評価されています。

現在では、スタンダードなトリックをいくつも生み出し、スケートボードを大きく変えました。特に、フリースタイルでは天才として名誉を欲しいままにしていて、毎年のようにハイレベルの新しいトリックを考案してはビデオで発表しています。

ロドニー・ミューレンのスケーティングは、非常にユニークです。まず、ボードの乗り方自体、多くのスケートボーダーのようなスタンダードなスタイルではありません。テクニカルで繊細な回転、トリックからのデフォルトの位置への戻りの正確さなど、スケートボードの常識は彼には当てはまらないでしょう。

前側、または後ろ側の車輪のみでバランスを取り、勢いよく滑走。時にはボードを裏返しの状態で幅の狭い縁石をスケーティングしたりするなど、スケートボードのイメージを軽々と超えていきます。10代後半~20代前半には、35大会のうち34勝。フリースタイルの天才として、次々と新しいトリックを繰り出しました。

1990年代に入ると、ストリートでのスケートボードにシフト。伝説的なグループ、A-team(Almost team)のメンバーとしての活躍とあわせて、デーウォン・ソンとの対決ビデオでさらなる人気を獲得しました。

55歳となる2021年現在でも、プロスケーターとして新しいスケーティングを追い求めています。また、オールモストに所属して、デッキやトラックの開発やデザインも手がけています。

デーウォン・ソン

もう一名の創業者で、ロドニー・ミューレンとの「vs.」ビデオで知名度を上げたデーウォン・ソンは、1975年韓国ソウル生まれ。生後1年で祖母とともにハワイに引っ越し、3歳でカリフォルニア州ガーデナに移り住みます。

2006年、デーウォン・ソンは、その年に最も活躍したスケートボーダーを表彰するスケーター・オブ・ザイヤー選ばれました。デーウォン・ソンのスケーティングは、マニュアルトリックやランプトリック、セクションの高度なプレイをアレンジした、ユニークなスタイルです。

スケートボードに対して独自のこだわりを持つデーウォン・ソン。シューズへのこだわりが薄く、つま先が透けて、内側からテープで留めたようなボロボロのシューズを履いていることがありました。

また、スケートボードの日課は、1日3回の練習です。まずデーウォン・ソンは朝の8時半までには公園でスケーティングをします。長いときには午後2時半まですべっていることも。ランチをはさんで、昼下がりにもう一度スケートの練習。そして夕食を取ると、またスケートへ行くのです。

場所は、ストリート、ランプ、スケートパークなどさまざま。デーウォン・ソンは四六時中、スケートボードに乗り続けているのがわかりますね。

オールモストスケートボードのチームライダーたち

オールモストのチームライダーには、ロドニー・ミューレンをはじめ、テクニックのすぐれた人気の高いスケーターが何名も在籍しています。

・ユーネス・アムラニ

所属:プロ
出身地:ベルギー
スポンサー:Nike SB、sml wheelsなど
スタンス:グーフィー

・ユーリ・ファッチーニ

所属:プロ
出身地:ブラジル
スポンサー:Nike SB、Indyなど
スタンス:グーフィー

・ジョン・ディロ

所属:アマチュア
出身地:アメリカ・フロリダ州
スポンサー:Spitfire, Ventureなど
スタンス:レギュラー

・マックス・ジェロンジ

所属:プロ
出身地:フランス
スポンサー:NIKE SB、Ventureなど
スタンス:レギュラー

このように、スケートボードの世界で人気の高いプロスケーターが多く活躍しています。

オールモストスケートボードの特徴

出典:lzf / PIXTA

オールモストのスケートボードは、最前線で活躍するトップライダーのすべりをサポートする高性能デッキ、創業当初からデッキ開発に力を入れています。特に有名なのは、カーボンファイバーを素材に使用したIMPACT SUPPORTシリーズやUBER LIGHTシリーズです。

IMPACT SUPPORTシリーズ

英語で「衝撃耐久」を意味するネーミング。デッキの前後のトラックホール部分に円形カーボンを2コ内蔵しています。そのおかげで、路面から一番衝撃を受ける部分の負担を分散させることに成功しました。耐久性がありながら軽量で、スムーズなスケーティングができます。

UBER LIGHTシリーズ

フラッグシップモデルで知名度の高いシリーズ。デッキの内側にカーボンを挟み込んで成型しているのが特徴で、強度と反発力を高めています。

まとめ

ここでは、世界中のスケーターたちに愛されるスケボーブランドの一つ、オールモストについて紹介しました。オールモストは、天才として現在も活躍するロドニー・ミューレンとデーウォン・ソンからその歴史がスタート。そんなオールモストのブランドを慕って、世界トップレベルのスケーターたちが誇りを持って所属しています。

オールモストのデッキは、自社開発で製造されたものがそろっています。カーボンファイバーを主軸に軽量で耐久性があり、衝撃を分散させる内部構造が大きな特徴です。あこがれのプロスケーターたちもすべるオールモストのデッキを、あなたも使ってみませんか。

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