フランスのデッキブランド「クリシェ」って?特徴やライダーについて紹介

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1997年、ジェレミー・ダクリンによって設立されたヨーロッパ生まれのスケートボードのデッキブランド「クリシェ(Cliché)」。ここでは、世界中のスケートボーダーから支持を受けるクリシェのデッキの特徴や、所属するライダーについて紹介しています。

クリシェのデッキの特徴

クリシェは、フランスのリヨンで誕生した、スケートボードのデッキブランド。ヨーロッパ発のブランドなだけに、ヨーロッパ出身のスケーターを中心にサポートしています。創業者はフランスのプロスケーターとしても知られるジェレミー・ダクリン。フランスのストリートスケートでは、チャンピオンとなる実力を持っていました。

クリシェの歴史

1997年のブランド設立後、ヨーロッパのハードコアスケートスタイルがブランド人気に火をつけましたが、2001年にフランスのサロモン・グループに買収。さらに、その後もアメル・スポーツや、almostやenjoiの配給元であるDwindle Distributionなどから買収されました。2016年11月にブランドの廃止が発表されましたが、現在でも中古や新中古のアイテムが出回っており、手に入れられる可能性もあります。クリシェのデッキは、フランスのブランドらしさがあふれる、スタイリッシュなデザインが特徴です。

幅広いデザインのアイテムを展開

おしゃれブランドとして名を馳せており、個性のある印象的なデザインが数々見受けられます。シンプルなものからスタイリッシュなものまで、幅広く展開されているのが特徴で、エッジの効いたデザインのアパレルや小物なども人気。デッキの価格帯は1万円前後ですが、中古として購入する場合は状態や希少性によっては高額で取引されることもあります。なかなか手に入れられないアイテムだけに、見つけたら即チェックしましょう。

耐久性の高いアイテムたち

クリシェの創業者ジェレミー・ダクリンは、ヨーロッパで唯一のトラックブランドも立ち上げており、オールラウンドに対応可能なトラックを製造・販売しています。飛行機などで用いられるような、耐久性をもつ素材で作られたキングピン。低めに設計されたナットなどが、グラインド時のひっかかりを軽減。芯がずれないように工夫されたブッシュの形状などが特徴です。これもまたジェレミー・ダクリンがプロスケーターであった経験が生み出すアイテムといえるでしょう。

クリシェのデッキと同様、キャリアと個性に裏づけされたアイテムの数々にも注目してみてください。

洗練されたおしゃれなフレンチデッキ

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クリシェのブランドイメージは、とにかくアーティスティックでかっこよく、洗練されているというもの。フランス生まれのブランドらしく、おしゃれなグラフィックを施したデッキが数多く登場しています。創業者ジェレミー・ダクリンのハードなスケートスタイルとクリーンさが、ほどよくマッチした独特のグラフィックが大人気です。

マーク・マッキーが手掛ける過激なデッキ

クリシェのデッキには、ヨーロッパの長い歴史が醸し出すスマートな雰囲気を感じるもの、ハードで過激な雰囲気を前面に押し出すものなどがあり、実に個性的。なかには、その過激さから黒いビニール袋にパッケージされたまま販売され、実物をゲットするまでそのグラフィックを確認できないものまで存在するほどです。

クリシェのプロモデルのアートワークを数多く手がけてきたのは、World IndustriesやBig Brotherのグラフィックアーティスト、マーク・マッキー。過激的過ぎて黒いビニール入りのまま販売されたサミー・ウィンターのプロモデルも、マーク・マッキーが担当したものでした。

最後の晩餐をモチーフにしたグラフィックなどは、伝説的なデッキとして認識されています。2013年1月には、マーク・マッキーのグラフィックでタス・パパスのゲストボードがリリースされました。これは、プロスケーターであるパッパスの人生を象徴したデザインで、手錠や注射器といったアイテムと炎に囲まれたパッパスを神の手が救いとるというもの。

さらに、2013年10月末にプロライダーとなったサミー・ウィンター初のシグネチャースケートボードデッキのアートワークも、マーク・マッキーによって作成されています。マーク・マッキーが手がけたグラフィックは非常に斬新。希少価値が高いため、すぐに手に入れられるわけではないかもしれませんが、まだ市場に出ることもありますので要チェックしておきましょう。

アーティスティックなグラフィックを楽しめる

クリシェには、世界的にも著名なカリスマスケーター、かつアーティストでもあるマーク・ゴンザレスやアーティストのニルス・インヌが描いたデッキもあります。アーティスティックなグラフィックが楽しめるのはクリシェならではです。

クリシェのライダーチームを紹介

日本のトップスケーター池田幸太

クリシェに所属していたプロたちは、世界でもトップレベル。ヨーロッパ出身のスケーターの名が目立ちますが、日本人スケーターもサポートされています。日本のトップスケーター池田幸太もスポンサーを受けていました。池田幸太はクリシェのインターナショナルライダーとして、世界を股にかけて活躍し、日本の次世代をひっぱる人物として大きな注目を集めています。単身アメリカに渡りクリシェの首脳陣にその才能を認められて、熱烈なラブコールを受けたという逸話も。世界的なデビューを飾ったのは、クリシェのDVD「BON VOYAGE」でした。

池田幸太が注目を浴びたきっかけ

池田幸太の精密かつ、ハイクオリティなライディングが世界中の注目を集めたきっかけが、クリシェのDVDでした。2000年に公開されたクリシェ初のビデオには、スペインのスケートボーダーであるハビエル・メンディザベル、フランスのスケートボーダーJ・J・ルソー、ヴィンセント・ブレソル、ニコラス・キャロンなどが登場しています。

その他、有名なチームライダーたち

さらに、フランスのプロスケートボーダーのルーカス・プイグは、14歳のときにルソーを通じてチームに加わり、デッキのサポートを受けていました。オーストラリアのスケートボーダーとして初めてクリシェに加わったのが、ケイル・ヌスケ。ヨーロッパで撮影されたビデオがリリースされた後、チームの一員となり、2003年のビデオはオープニングにその姿が見えます。

オーストラリア人のアンドリュー・ブロフィーも、2005年からクリシェのサポートを受け、2009年にSLAM賞も受賞しました。同2005年には、アメリカ人として初めて、ジョーイ・ブレジンスキーがクリシェの一員となっています。

この他にも、J・B・ジレットやチャールズ・コレット、ピート・エルドリッジ、ダニエル・エスピノーサ、ハビエル・メンディザバル、フロ・ミルタン、カイロン・デイビス、レム・ヴィルミン、サミー・ウィンターなどがクリシェのサポートを受けてきました。

ケイル・ヌスケなどはクリシェに当初から加わっていたメンバーの一員で、多くのビデオ作品に登場しています。ケガが原因でクリシェからは去りましたが、クリシェの看板スケーターとしてその地位を確固たるものとしました。

まとめ

今回はフランスで生まれたデッキブランド・クリシェについて紹介しました。スケボーブランドは、アメリカ生まれが多いのに対して、ヨーロッパ発のブランドとしてそのクールで洗練された雰囲気を前面に押し出し、おしゃれなブランドとしてその地位を確立。創業者ジェレミー・ダグリンのハードコアなスケートスタイルもあり、過激さとスマートさが絶妙なバランスで混ざり合うグラフィックが大人気となりました。2016年11月にブランドが廃止されましたが、現在でもクリシェのアイテムを手に入れる機会はあるでしょう。

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