デッキブランド「チョコレート」の特徴って?ガールとの姉妹ブランド?!

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世界的に人気なスケボーブランド「チョコレート」。アマチュアやプロを問わず、世界中のスケーターが愛用しているブランドです。そんな人気を集めるチョコレートですが、そのデッキにはどのような特徴があるのでしょうか。今回はチョコレートのデッキの特徴と、ブランドの歴史について紹介します。

チョコレートのデッキの特徴って?

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チョコレートは、世界中から人気を集めるスケボーブランドの一つです。オリジナリティあふれるデザインが特徴的で、世界中のプロライダーが愛用しています。

コンケーブ

コンケーブとはデッキの湾曲のこと。チョコレートのデッキはコンケーブの強いものが多く、回転系のトリックや細かな技を繰り出すプレイヤーに適しています。コンケーブの強さはトリックを繰り出すために重要ですが、乗り心地が不安定になる傾向があり、初心者には向いていません。ただコンケーブが比較的緩やかなデッキも展開しているため、チョコレートのデッキを使用したい初心者はそちらを選びましょう。

キック

キックとは、ノーズとテール部分の反りの強さのことを指します。強いコンケーブに対し、キックは比較的弱い傾向。キックが弱いと、テールの先端と地面との距離が近くなるため、弱い力でもオーリー(ジャンプ系の技)を出しやすいのがメリット。ただし、その分オーリーの高さは出づらくなります。

デザイン

デザイン性が非常に高く、スタイリッシュにまとめられているのもチョコレートの魅力の一つ。デッキには個性的なデザインが描かれており、他のブランドと異なる印象を受けます。チョコレートでは、デッキのほかにもTシャツやパーカーなど、アパレルアイテムも多数展開。どのアイテムも他のブランドでは珍しいデザインが描かれているため、個性的なアイテムを探している人にはおすすめです。

初心者におすすめなのはコンプリートデッキ

チョコレートのコンプリートデッキは、品質の割に低価格で手に入るので、コスパが優れているのも人気の理由のひとつ。チョコレートらしいコンケーブやキックの特徴はそのままに、トラックやウィール、ベアリングなど、ポピュラーなスペックのアイテムが取り付けられています。そのため、「これからトリックに挑戦したい」という人でも、十分に満足できる品質です。

ガールと姉妹関係?ブランドの歴史

世界でトップクラスの人気を誇るスケボーブランド「ガール」。チョコレートは、その「ガール」というブランドから誕生しており、姉妹ブランドという立ち位置にあたります。

創業者は世界で有名なプロスケーター

チョコレートとガールの創業者として有名なのが、プロスケーターのRICK HOWARD(リック・ハワード) とMIKE CARROLL(マイク・キャロル)です。もともと2人は、所属していたチーム「PLAN B」から独立する形で「ガール(Girl Skateboards)」を立ち上げました。その後、1994年に、ガールの姉妹ブランドとして「チョコレート(Chocolate Skateboards)」が誕生しました。

チョコレートおよびガールのブランドの歴史

今では世界中に人気のあるチョコレートやガールも、初めはとても小さな会社で知人のアパレルブランド「XLARGE」の倉庫を間借りする形で運営していました。

リック・ハワードとマイク・キャロルが「本当にスケーターにとって良いブランドを創りたい」という思いを胸に誕生したガール。しかし、当時はインターネットもなく、知名度をあげるのが難しい時代でした。

ただ、そのような中でもガールやチョコレートは爆発的にファンを増やすことに成功しています。そこには、スパイク・ジョーンズという男性との出会いが関係しています。スパイク・ジョーンズは、ガールの共同経営者でもあり、数多くのブランドイメージビデオを手がけているほか、映画監督としてはハリウッド作品にも携わるほどの大物。リック・ハワードとマイク・キャロルのプロスケーターとしてのスキルに、スパイク・ジョーンズのクリエイティビティが融合することで、多くの人の心に衝撃を残しました。リリースされた映像は、名作揃いで「ガールの後には道ができる」と高い評価を獲得。

その結果、ガールは瞬く間に世界から注目されるようになりました。

独特のカルチャーも人気の理由?

チョコレートや姉妹ブランドのガールが人気を集める理由は、アイテムが優れているだけでなく、ブランドのカルチャーに大きな魅力があるからです。例えば、チョコレートやガールでは、スケーターとプロ契約を結ぶ際、契約書を交わすことがありません。

正直、他のチームでは考えられないことではないでしょうか。選手が故障しても、その選手の名前が入ったアイテムを販売し続けるなど、契約があると難しい部分にも柔軟に対応しています。

もちろん、契約書を交わさないことで、トラブルが起きることも珍しくありません。しかし、このようなブランドの姿勢が、世界中のスケーターを熱狂させる要因となっているのです。

チョコレートのライダーってだれ?

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チョコレートは、多くのライダーとスポンサー契約関係にあり、中には世界で活躍する選手が所属しています。ここでは、チョコレートで活躍してきた代表的なライダーを紹介します。

チコ・ブレネス

ミスターチョコレートと言えば、チコ・ブレネス(Chico Brenes)。チームの結成から25年以上も在籍し、スケート界の土台を作り上げた第一人者として知られています。彼の代表技であるフリップは、チコフリップと名付けられるほど、世界で人気のあるライダーです。

スケボーは、今でこそオリンピック競技に選ばれるほどの人気なスポーツですが、昔はスケボーで生活することは非常に厳しく大変なことでした。そんな世界で、40歳を超えてもなお活躍するチコ・ブレネスは、スケボー好きには知らない人がいないほどの人物です。非常になめらかなすべりから繰り出されるトリックに、世界中のライダーが魅了されています。

ケニー・アンダーソン

チョコレートの看板選手として知られるケニー・アンダーソン(Kenny Anderson)。チームでトラブルが重なったとき救世主として加入しました。決して派手なトリックではないため、どこか地味な印象を感じる方が多い傾向です。

しかし、トリックを選ぶセンスやいぶし銀を極めたそのすべりにひかれるプレイヤーは少なくありません。ケニー・アンダーソンは、コンバースとのコラボにより彼のモデルのシューズが販売されるなど、その名はスケボー界隈だけに留まりません。日本人の母親がいることも、日本人から人気を集める一つの理由と言えるでしょう。

ジーノ・イアヌッチ

ニューヨークスタイルで、その名が広まったジーノ・イアヌッチ(Gino Iannucci)。長年、チョコレートを支えた代表的なライダーの一人です。彼の人気の理由は、一連のトリックのつなげ方や、プレイする場所選びなどのセンス。決してトップクラスでテクニカルなすべりをするわけではありませんが、彼のスピード感ある特有のスタイルに、多くのライダーが魅了されています。

まとめ

今回は世界的に有名なスケボーブランド「チョコレート」について紹介しました。魅力的なデザインが施されたアイテムは多くのライダーをとりこにしており、プロからアマチュアまで幅広い方たちに愛用されています。その他、会社としてのカルチャーもライダーを熱狂させる要素の一つ。

デッキを選ぶときは、スペックや性能に注目する方が多いかもしれません。しかし、その会社のカルチャーや歴史を知ることで、より愛着を持って使えるアイテムになります。お気に入りのアイテムをぜひ見つけてください。

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