サーフィンを安全に楽しむために必要なリーシュコード。特にサーフィン用のものは、海中でも壊れにくいように作られています。リーシュコードを販売している店舗はアクセサリーブランドや老舗メーカーなどさまざま。今回は信頼性の高いリーシュコードを展開しているブランドをいくつか紹介します。
ハワイ発のサーフ系アクセサリーブランドDAKINE
「Dakine(ダカイン)」はサーフ系のグッズをメインに扱っているハワイのアクセサリーブランド。このダカインが最初に手がけたのが、サーフィン用のリーシュコードです。
以来、数々のリーシュコードを発売してきましたが、中でも2020年に発表された「KAIMANA SERIES」は非常に軽くて絡みにくく、しかもずれにくいことで定評があります。
KAIMANAはワールドサーフリーグで4度もタイトルを獲得したカリッサ・ムーアも使用しているほど信頼性が高く、リーシュによるストレスをほとんど感じないのが特徴です。
人間工学に基づいて設計されたベースプレート、特許出願中のゼロ・ディストラクション・リーシュカフ、水の抵抗を最低限に抑えることに成功したThin Lineレールセイバー・システムなど、随所にダカインの力量が感じられます。
2021年春夏モデルのKAIMANA「TEAM LEASH 8′ x 1/4″ リーシュコード JJP」には耐海水ステンレスが使用されています。最大強度と抗力の低減を実現するために最高品質の6.5mmスピードポケットが備わっているのも特徴で、カラーはレッド、ブラック、グレー、ブルーの4色展開となっています。レールセーバーやアンクルストラップ、デュラコードなど3つの特許を獲得している、優れたリーシュコードです。
ダカインから発売されているもうひとつのリーシュコードモデル「LONGBOARD CALF 9’6″ X 1/4″」もおすすめ。25mm幅の着脱式レールセーバーが付いており、クイックな着脱ができる安全設計が人気です。
初心者でも扱いやすいブランドFCS
サーフィン初心者でも扱いやすいリーシュコードを発表しているのが 「FCS(エフシーエス)」です。トップサーフアクセサリーブランドFCSは、取り外し可能なサーフボードフィンを世界で最初に開発したメーカーとしても知られています。
FCSが発表した「Freedom Leash」は革新的なリーシュコードで、ストレスが少ない点がメリットです。波待ち中にコードが足に絡みにくく、軽量で細いので、装着していることを忘れそうになるほどです。適度に伸びて引っ張られすぎない秘密は、コードが編み込みになっている部分にあります。
価格も4,800円(FCS公式サイト)とリーズナブルなので、一度試してみるといいかもしれません。カラーはオレンジ、ブルー、チャコール/ゴールド、ブラック、ファイア、アイス、アシッドと洗練された色味が揃っています。
同じFCSの「オールラウンドエッセンシャルリーシュ」も強くて絡まないと評判です。さまざまなサーフスタイルやコンディションに適応してくれるリーシュコードで、Hypalon素材によるプルタブ、カフのシリコングリップ、伸縮性の高いベルクロなどが快適なサーフィンを約束してくれます。ブラックやブラッドオレンジなど個性的なカラーが揃っているので、カラーコーディネートを重視するサーファーにはぴったりです。
「コンペティションエッセンシャルリーシュ」は初心者から上級者まで、すべてのサーファーにおすすめの優れたリーシュコードです。世界でもトップレベルのサーファーが何度もテストを行い、フィードバックをもとに開発された製品なだけに使い心地もプロ級。しかも価格は3,700円と抑えめであることもうれしいです。波のサイズは0~4フィート向け。
リーシュコードの中には耐久性を重視するあまり、頑丈でゴワゴワしているものが多く見かけられます。この点、FCSの製品はいずれも一見するとイヤホンのコードのようにコンパクトでしかも柔らかいので、抵抗なく使用できるでしょう。
高い信頼性を誇るクリエイチャー オブレジャー
「CREATURES OF LEISURE(クリエイチャー オブ レジャー)」は、オーストラリアで生まれたサーフ用品の老舗メーカーです。妥協を一切許さない、信頼性の高い製品開発をモットーとしており、40年以上に渡って世界中のサーファーからの熱い支持を受けています。クリエイチャー オブ レジャーからは数多くのリーシュが発売されていますので、予算や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
同社のリーシュコードの中でも特に人気の高い「スーパーライトシリーズ」は軽量でフィット感に優れており、付けているのを忘れてしまうほど快適です。「SUPERLITE LITE 6」には世界で最も信頼できると言われるTPU(熱可塑性ウレタン)が使用されており、初心者でも安心してサーフィンができます。スーパーライトシリーズにはLITE 6の他にCOMP6、PRO7などがあります。
「SUPERLITE COMP6」はカフがフレキシブルに曲げられるので、フィット感に優れています。より薄手にすることを実現した新メッシュ素材も丈夫でやわらかく、波乗りの最中もカフが回転せず、快適です。「PRO7」にはカフの内側にメッシュラバーが採用されており、ずれる心配がありません。
ロングボード向けには「LONGBOARD ANKLE 9’」がおすすめです。このモデルは強度と柔軟性を両立する世界初のパテントデザインで、波のインパクトを吸収してリーシュにかかる力を逃してくれる設計になっています。ベルクロのホールド力が強く、NSC(ノンスリップカフ)仕様なので安心感があるのがポイントです。
多くのユーザーから支持されるブランドFREAK
FREAK(フリーク)はアメリカで誕生したブランドで、こだわりのあるリーシュコード作りで定評があります。今までにない使い心地の良さから、世界中のサーファーから老舗ブランドにも負けないほどの信頼を寄せられています。
FREAKのリーシュコードの定番とも言える「STANDARD」には6’0″、7’0″、9’0″の3サイズがあり、ショートボードからファンボードまで幅広く対応しています。STANDARDシリーズには従来のネオプレーン素材とは異なる撥水加工された超軽量素材が使用されており、装着感の良さはお墨付きです。
平面のネオプレーン素材では水を吸収するとどうしてもずれやすくなるため、きつく締め過ぎて血流を妨げるような違和感があります。FREAKでは凸凹の施された特殊加工素材を使用しているため、きつく締めなくてもずれがほとんどなく、ストレスを感じません。
吸水した状態でも乾いたときでも、フィット感に変化がなく常に快適なのは、FREAKのリーシュコードのメリットです。出荷時から足首のカーブに合わせて形状を記憶させているので、何回使用しても満足のいくフィット感を得ることができます。FREAKのストラップは従来のものより細く、絡みにくいのも大きな特徴です。
FREAKのもうひとつのリーシュコードモデル「COMP」もノーリーシュ感覚で革新的なデザインが人気。リーシュコードとモールドの接続部分が360度稼働するため絡まりにくく、耐久性の面でも優れています。リーシュコードのロングセラーとも言えるCOMPはカラーバリエーションも豊富なので、ウエットスーツに合わせて色をコーディネートする楽しみもあります。
まとめ
リーシュコードはサーファーにとって“命綱”とも言える存在、購入すると決めたら、念には念を入れたいものですよね。ここで紹介したブランドはいずれも世界的に使用されており、安全性と使い心地の点では定評があるものばかり。価格もそれほど高くはないので、どうせ選ぶのなら品質のいいモデルを選ぶことをおすすめします。
リーシュコードは長時間身に着けているものですから、フィット感も大切な要素です。リーシュコードは正しく装着していなければ、サーフボードのテールに傷が付いたり、足に絡みやすいといった不具合が生じます。買うときはショップの人に使い方をよく説明してもらうようにしましょう。