サーフィンリーシュコードのお手入れと寿命について

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サーフィンでよくある事故の原因として、リーシュコードが切れ、サーフボードが手元から離れてしまうことがあります。今回はジョイントやコード、ボードとコードをつなぐリーシュストラップなど、サーフィンリーシュコードとその接続部のメンテナンスと寿命について紹介します。

サーフィンリーシュコードのメンテナンスで危険性の高い事故を防ぐ

出典:wavebreakmedia / PIXTA

サーフィンでよくあるのは、サーファー同士の衝突、堤防やテトラポットに激突する事故、波に流されてしまう漂流事故です。サーファーの安全を守るための大切な道具のひとつとして、サーファーとボードをつなぐ紐、サーフィンリーシュコードがあります。

夏はサーファーの密度が高く、お互いの距離が近くなり、衝突する危険性が高まります。衝突事故の中でも、サーファーの手を離れたサーフボードが飛ばされたり流されたりして、他のサーファーを傷つけてしまうということもあり、非常に危険。リーシュコードを付けていればこのような事故の危険性が減らせます。

さらに、サーフボードが流されてしまうと、波に巻き込まれたり溺れてしまう可能性があります。そのままテトラポットや堤防に打ち付けられてしまう事故も少なくありません。
サーフボードとサーファーの足首をつなぐサーフィンリーシュコードが外れたり、切れたりした際にサーフィンの事故が起こることがあります。

リーシュコードをしっかり装着することで周りのサーファーに危害を加える事故を防ぎ、サーフボードが流されても行方不明になる心配がありません。

事前にリーシュコードが切れるのを防ぐためにも、サーフィンを楽しむ際には道具の点検をしっかりと行いましょう。周辺環境や気象状況、サーファー自身の体調にも気を配って安全に配慮する必要があります。

リーシュコードのジョイントの劣化、錆びることを防ぐためによく洗う

出典:wavebreakmedia / PIXTA

サーフィンのリーシュコードが切れる原因として、リーシュコードのねじれを解消するために付いているジョイントが、錆びて固ってしまうことがあります。回らなくなったり、長期間使った摩耗や錆びが原因で劣化し、割れてしまうことも。

リーシュコードのジョイントは力が集中しやすく、海水で錆びるため、保管方法などによって劣化しやすくなる部品です。ジョイントの金属の表面に空気や水が触れると鉄のイオンが溶け出し、空気や水の中の酸素と結びついて金属が錆びてしまいます。

金属の原料となる鉱石の中では金属の分子は酸化した状態で存在していたため、金属にとっては錆びている状態が自然な状態です。

さらに海水の塩分濃度は金属の酸化、また錆びることを促進させてしまいます。サーフィンリーシュコードのジョイントは耐久性を高めるために金属を使っているため、他の部品に比べると錆に注意が必要です。

したがって、サーフィンを楽しんだ後は、リーシュコードのジョイント部分を水道水などの真水でよく洗うことが大切です。海水の塩分を残さないようによく洗い、水分を残さないようにふき取ってよく乾かしてから収納します。
リーシュコードジョイント部以外でも、金属が使われている部位は錆びによる劣化の可能性も。そのため、ジョイント部分と同様によく洗うようにしましょう。

リーシュコード本体の劣化で切れてしまうことも、水洗いで長持ちさせよう

出典:wavebreakmedia / PIXTA

サーフィンのリーシュコードのコード部分には、ポリウレタン素材が使われているものがほとんどです。ポリウレタンという素材は伸縮性があり衝撃にも強く、すり減りにくく、油性も強い素材なので、シューズやスポーツグッズやウエアなどに重用されています。

その反面、水分や熱、空気、塩分、紫外線などさまざまなものの影響を受けやすく、製造直後から老化が始まる素材でもあるのです。

サーフィンは海水の塩水、日光の紫外線や熱にさらされるスポーツです。使用後はきれいに水洗いして乾かし、光の当たらないところで保管することが大切です。とはいえ、いくら保管状況に気を使っても、ポリウレタンのリーシュコードは定期的に取り換えなければなりません。ポリウレタン製品は製造された時点から劣化が始まりますので、買いだめすることなく、いつ製造されたものかについても注意を払って購入しましょう。

リーシュコードのコード部分の劣化は、コードの表面を観察すれば分かります。コードをUの字に曲げたり、触ってみたりするなどして、ひび割れや傷が無いかをチェックしてみましょう。わずかでもひび割れや傷、表面の変色などがあれば、コードが切れるリスクがないとはいえないので、取り換えることをおすすめします。

リーシュコードとボードの要、常に摩擦で負荷がかかるリーシュストラップ

サーフボードとリーシュコードをつなぐ部位の紐であるリーシュストラップには、常に摩擦による力がかかり続けます。摩擦によるほころびが出やすい部品です。毎回チェックを行い、必要に応じて交換するようにしてください。

最近ではリーシュとリーシュストラップがセットで販売されていることが多いので、新しいリーシュコードを購入したら、面倒くさがらずにリーシュストラップも交換するようにしましょう。

ストラップ部位には、ボードとリーシュコードそれぞれからかかる力が集中しやすく、いくら丈夫なストラップでも徐々に摩耗していきます。どのようなサーフィンをしているのか、力加減、メンテナンス方法など。サーファーそれぞれの使い方の個人差により摩耗の状態は異なります。

常に力いっぱい難易度の高いテクニックにチャレンジしていたり、メンテナンスをあまりしていない状況であれば、リーシュコードよりも早く交換をする必要があるかもしれません。

リーシュストラップはサーフィンに使う道具としては小さな部品ではありますが、サーファーとボードをつなぐ要の部位ともいえます。
サーフィン用具のメンテナンスの際にリーシュストラップの繊維が少しでも擦れてきて、切れている部位を発見したら、早め早めに交換するよう心掛けてください。

使い方やメンテナンスで個人差も、リーシュコードの寿命は約1年と考えよう

サーフィンをしている最中にリーシュが切れてしまうトラブルは少なくありません。リーシュコードは2年を目安に交換しているという人が多いですが、使い方によっては使用期間が2年未満でも切れてしまうことがあります。2年と決めていてもついつい先延ばしにしたり、いつ交換したか分からなくなってしまうと、リーシュコードの交換タイミングが後ろ倒しになり、危険な状態で使用をすることも。

サーフィンを始める前や、止める直前にリーシュコードが切れかけていることに気づければよいのですが、どんな状況でリーシュコードが突然切れるかはわかりません。沖合にいて体力を消耗していて、波も高いなど、悪条件が重なった状態でリーシュコードが切れてしまえば、大事故にも繋がりかねません。
自分の安全だけではなく、流されたサーフボードが他のサーファーのケガの原因になる場合もあります。さらに、周辺のテトラポットにサーフボードが引き込まれ、ボロボロにな利、使い物にならなくなってしまう可能性も。

サーフィンの難易度や力加減、ボードの大きさ、メンテナンス方法など、サーファーそれぞれの使い方によってリーシュコードの寿命は大きく異なってきます。リーシュコードの寿命は約1年と考え、毎年サーフィンを始めるシーズンになったらリーシュコードを取り替えて、いつでも安全にサーフィンを楽しめるようにしておくと安心です。

まとめ

波のある海で行うサーフィンは、漂流や衝突など命にかかわる事故の危険性があるスポーツです。サーフィンの最中にリーシュコードが切れてしまうようなトラブルは、大事故に繋がる可能性があり、非常に危険。

リーシュコード本体だけでなく、ジョイントの錆びや老化、ストラップの摩擦による劣化を防ぐためにも水洗いでよく洗い、よく乾かして保管するなどのメンテナンスをしっかり行いましょう。

使い方の個人差がありますので、使う前に細かくチェックすることが大切。さらに、異変が目に見えなかったとしても、リーシュコードの寿命は約1年と考えて定期的に交換するのが安全です。

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