リーシュコードはサーフィンをする際、自分だけでなくほかのサーファーの安全を確保する上でも必要不可欠です。装着時には、正しい装着方法を知っておかなければなりません。ここではリーシュコードのサーフボードと足への付け方と装着時の注意点を見ていきましょう。
サーフボードへの付け方
まずはサーフボードへのリーシュコードの付け方を見ていきましょう。
各部位の名称を覚えよう
サーフボード側へリーシュコードを付ける際には、以下の各部位の名称を知っておくのがおすすめです。
・コード
リーシュコードの紐の部分をコードと呼びます。この部分は商品によって太さが異なり、また使用されている素材にも各々で違いがあります。この部分は負荷のかかりやすい箇所でもあるため、耐久性の高い素材などが使用されているものを購入するとよいでしょう。
・レールセーバー
リーシュコードの、ボードに接続する側の末端に付いているのがレールセーバーです。この箇所にも強い負荷がかかることから、丈夫な素材が使用されているものを選ぶとよいでしょう。
・ストラップ
リーシュコードの足首に巻きつける部分をストラップといいます。この部分にはマジックテープが使用されていることが多く、着脱がしやすいものやサイズ調整がしやすいものなどを選ぶとよいでしょう。
・カフ
ストラップの周りの部分を補強しているのがカフです。カフがあることで装着中にリーシュコードが外れてしまうのを防げます。
・スウィベル
ストラップのコードが接続している部分を補強するために取り付けられているのがスウィベルです。これにより、コードが足に絡みつくのを防ぐことも可能となります。
サーフボードへの正しい付け方
リーシュコードをサーフボードへ付ける場合、正しい手順と方法を順守しなければなりません。
リーシュコードはサーフボードの後方(テール側)にある、リーシュカップ(もしくはリーシュロック)と呼ばれる箇所に取り付けます。詳細な取り付け方は商品によって異なり、「遊び」が生じないようきつく結びつけるようにすることが大切です。
乗り方によって異なる足ヘのつなげ方
サーフボードに取り付けたリーシュコードは、足に装着するのが一般的です。続いては、その正しい装着方法を見ていきましょう。
基本的な装着方法
リーシュコードは、利き足の足首あたりに装着するのが一般的です。リーシュコードのストラップの部分は足首に巻き付けられるサイズになっています。サイズ調整をしながら、しっかりと巻きつけるように装着しましょう。
また、マジックテープ式のストラップでリーシュコードを装着する場合、マジックテープの状態が劣化していたり、砂がついていたりしないかを確認してから装着することも大切です。
乗り方によって適切な装着方法は異なる
リーシュコードは、乗り方に応じて装着方法を変えるのもおすすめです。例えば、ボードの先端のほうに乗る「ノーズライディング」をする場合、リーシュコードは後ろにくる足の膝下からふくらはぎあたりに装着するとよいでしょう。
また、パフォーマンス系のロングボーダーやショートボーダーの場合、足首にリーシュコードを装着することが多くなっています。これは足首に装着することでコードがパフォーマンスの邪魔にならなくなるためです。初心者の方もまずはこの箇所に装着して、基本的な技術を身につけていくとよいでしょう。
一方、ウエットスーツを着てサーフィンを楽しむ場合、リーシュコードはスーツの上と下のどちらに付けても問題ありません。この場合は自身の好みに合うほうで装着するのがよいでしょう。
好みのつなげ方を模索してみよう
リーシュコードを装着することには、サーファーの安全を守るという大きな目的があります。その上ではある程度のセオリーを守って装着をすることが重要といえるでしょう。
一方で、このセオリーさえ守っていれば、詳細な装着箇所などはサーファー自身の好みに合わせることも可能です。パフォーマンスのしやすさなどを重視しながら、好みのつなげ方を模索してみるのもいいでしょう。
リーシュコードを付ける注意点
リーシュコードを正しい方法で装着しなければ、サーファー自身や自分以外の周囲のサーファーに危険がおよんでしまう恐れがあります。そのため、リーシュコードの装着時にはいくつかの注意点も把握しておかなければなりません。とりわけ以下の点に関しては、必ず把握しておくようにしましょう。
装着前にリーシュコードの状態を確認する
リーシュコードには丈夫な素材が使用されていますが、海水や紫外線、岩礁との接触などによって徐々に劣化してしまいます。例えばコードに小さな切れ目があるだけでも、それが大きな事故につながる可能性はゼロではありません。装着前には必ず、リーシュコードそのものの状態をよく確認しておきましょう。
サーフボードのテール側のリーシュカップに紐を結びつける際の注意点
リーシュコードのサーフボード側への装着は、ボードのテール側にあるリーシュカップへ紐を結びつけることで行います。この際に紐をしっかりと結びつけず、遊びの部分が長くなった状態で波に乗ると、遠心力による大きな負荷が紐の部分にかかってしまいます。
この紐の部分はコードなどの他の部分に比べて耐久性が低いため、このことによって切れてしまうことがあります。さらに、紐がボードに食い込むことでボード自体に傷をつけてしまうこともあるため、リーシュコードの紐はしっかりとリーシュカップへ結びつけなければなりません。
コード部分が足に絡まないようにするには?
多くのサーファーが気にするのが、リーシュコードのコード部分が足に絡みつくことです。とりわけ波に乗っている際にコードの絡みつきを気にする方が多く、リーシュコードの装着方法に気をつける必要があります。
リーシュコードが足に絡みついてしまう原因として、スウィベルが体の内側方向へ向いていることが考えられます。この箇所を体の外側へ向くよう調整するだけで、リーシュコードの絡みつきは解消できることがあので、気になっているという方は試してみるとよいでしょう。
用途に合うリーシュコードを選ぶことも重要
リーシュコードにはさまざまな種類があり、用途に合うものを購入することが重要です。例えば大きな負荷がかかるシーンではコード部分が太いもの、パフォーマンスのしやすさを重視したいのであれば、着用感の少ないコードの細いものを選ぶとよいでしょう。
外したらメンテナンスもしっかりと行おう!
リーシュコードの劣化を防ぐためには、使用後のメンテナンスをしっかりと行うことが大切。例えば海水はコード部分などの劣化を促進させることから、リーシュコードを外した後は水道水でよく洗い、陰干しをするのがおすすめです。
また、ストラップのマジックテープ部分の劣化を防ぐためには、付着しやすい砂などをこまめに取り除くことも大切でしょう。
まとめ
サーフィンを楽しむ上で安全の確保が不可欠となり、リーシュコードを正しい方法で装着する必要があります。リーシュコードは比較的シンプルな構造をしており、装着は簡単そうに見えますが、正しい方法で装着をしなければ事故やボードの破損など危険を招くこともあるため、注意しなければなりません。
リーシュコードの存在はパフォーマンスのしやすさにも影響を与えることがあるため、自分の好みに合う装着位置などを模索してみるのもよいでしょう。