「スケボーのデッキに前後ってある?」と尋ねられたらどのように答えますか?「なんとなくだったらわかるけど…」という方も多いのではないでしょうか。今回は、「デッキの前後の見分け方」をご紹介します。スケボーの基本的なことなので、これからスケボーを始めようとする方は要チェックです!
そもそもスケボーに前後ってあるの?
答えから先にいうと、スケボーのデッキに前後はあります。その見分け方を知るには、スケボーのデッキやパーツ名称を知っておくことが大切です。まずは、スケボーでよく使われるワードにスポットを当てます。
スケボーとは何か?
スケボーは、大きく分けると3種類あります。
・ストリート&パークスケートボード
一般的にスケボーとはこの種類を指しています。ストリートスケートボードとパークスケートボードでもデッキの形は若干異なるとされますが、どちらも「スケボー」と呼んでOKです。
・サーフ(ロング)スケートボード
通称「ロンスケ」。スノーボードやサーフィンの感覚が、雪や波がなくても楽しめます。そのため、スノーボードやサーフィンのオフシーズンの練習に使う傾向が多く見られます。スケボーとロンスケの大きな違いは長さでしょう。
文字通り、ロンスケのデッキはスノボーのデッキよりも長い作りになっています。ウィールもロンスケの大きな特徴です。
・ミニクルーザー
通称「クルーザー」。スケボーとクルーザーの違いは、デッキの長さだけでなく、ウィールの硬さもあります。クルーザーのウィールは、スケボーに比べると柔らかい素材が使われてます。スピードを出しても静かです。移動がしやすく安定感があり、スムーズな乗り心地が楽しめます。街中で使用するにはぴったりです
デッキのパーツ名を知っておこう!
スケボーを購入する際に必要なので、パーツの重要な名称も覚えておきましょう。スケボーのデッキ(板)で、前にあたる部分が「ノーズキック」。通称「ノーズ」です。後にあたる部分は、「テールクック」で「テール」と呼ばれています。ノーズは鼻なので前、テールはしっぽなので後、と覚えましょう。
デッキの形についての話題に出てくるワードに「キック」と「コンケーブ」があります。この2つは、重要なワードです。キックは、ノーズとテール部分の反り(角度)を指します。
キックが強めのデッキは、オーリートリックなどで高さが出しやすくなり、キックが弱いものは安定性がアップします。キックの強弱はスケボーを購入する際の重要なポイントです。自分の好みのスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
キックと同様に重要なワード「コンケーブ」。デッキのコントロール性に関係する部分で、キックと同じく強い、弱いで表現されます。コンケーブが強いほどグリップ力がアップ。足がズレにくくなります。コンケーブが弱い場合は、スタンスのチェンジがしやすいです。キックの強弱と同様に、それぞれにメリットがあります。
スケボーのノーズとテールの簡単な見分け方
第一次スケートボードブームとされる1960年代ごろ~1970年代ごろでのデッキは、ノーズの形がとがっていて、前後がハッキリと分かるデザインでした。しかし、時代と共に少しずつ進化していきます。1980年代トリックが開発されストリートスケートとパークスケート時代が到来し、スケボーのデッキは前後の区別がほとんどつかない同じ形に変わってきました。
それでは、前後の見分け方について説明していきます。「デッキのパーツ名を知っておこう!」で取り上げましたが、スケボーの前はノーズ、後ろはテールとして話を進めます!
デッキのグラフィックでチェック
デッキにグラフィックが描かれていると、ノーズとテールが見分けやすいです。縦にグラフィックが描かれているものは、絵の上となる方が前(ノーズ)、下が後(テール)。ブランド名が横書きで描かれているものが多いです。
その場合は、デッキを横にして確認してください。左側が前(ノーズ)になります。ワード頭文字側が前(ノーズ)ということです。
ビスの穴から先端までをチェック
なかには、グラフィックが描かれていないデッキもあるでしょう。「無地のデッキは前後がわかりにくいのでは?」と思われる方も多いかもしれません。その場合は、デッキにあるビスの穴から先端までの長さで判断できます。長い方が前(ノーズ)で、短い方が後(テール)です。
キックをチェック
キックの角度がノーズとテールでは違いがあるので、これも前後を判断することができるポイントとなります。キックの角度が強いほう、反りが強いほうが前(ノーズ)です。別の表現でいうと、地面とデッキの先端との距離が長いほうが前(ノーズ)、短いほうが後(テール)ということになります。
前後がすぐにわかる!デッキに目印
ノーズとテールの見分け方はわかっても、すべっている途中ですぐに見分けることができるか、自信がない方もいるでしょう。裏返してグラフィックの上下を確認したり、ビスの穴から先端までの長さを確認したりすることは面倒。
そこで、おすすめしたいのが、デッキに目印をつける方法です。前後の見分けがしやすくなることで、スマートにすべり出せます。ここでは、その目印の付け方を4つ紹介。ぜひ参考にしてみてください。
ビスの色をチェンジ
デッキにはビスの穴が前後4つずつ、全部で8つあります。そこで、前(ノーズ)側と後ろ(テール)側のビスを色分けすれば、前後の確認が簡単です。メーカーによってさまざまな種類のカラービスが取り扱われています。
色分けは、前(ノーズ)側のビス1つを変えておくだけでもOK。目印になり、前後の見分けが容易になります。
裏側にお気に入りのステッカー
デッキの裏、前(ノーズ)側にお気に入りのステッカーを貼ると前後の見分けが簡単です。スケートボードに貼りたくなるようなファッショナブルなステッカーは、人気スケボーブランドをはじめ、さまざまなブランドが展開しています。好きなブランドのステッカーをチョイスし、デッキ裏の前(ノーズ)側に貼ると目印になっておすすめです。
デザイン入りのデッキテープ
スケボーに必要なパーツの1つ「デッキテープ」。デッキテープを選ぶときのポイントに、トリックやスタンスの調節しやすさを左右する「目の粗さ」があります。加えて、デザインもいろいろあるのが選ぶときのポイントです。
前後の見分けを簡単にしたい方は、無地ではなくデザイン入りのデッキテープを検討してみてはいかがでしょうか?
デッキテープの1部を剥がして目印
スケボーの前後を簡単に見分ける方法として、デッキテープに線を入れる方法があります。デッキテープを2つのパーツに分け、そのつなぎ目を少し離して貼ることで、その隙間が1本ラインの入った状態となり目印になるでしょう。
デッキテープの貼り替えは、部品を外した状態のデッキでないとできません。また、1度貼ったデッキテープをはがすのはなかなか難しいでしょう。デッキテープの貼り替えに慣れてない方は、スケボーを購入するときにショップの方に相談し、デッキテープにラインを入れて貼ってもらうことをおすすめします。
まとめ
ノーズとテールの区別は、慣れてくると乗った感覚でわかる方もいるでしょう。しかし、初心者のときはわかりにくく、間違ってしまうことも。ノーズが長いところや、テールが短いことにトリックのしやすさに関係するので、ノーズとテールを間違った状態で滑走していると、危険なことがあったり、上達に影響したりしかねません。
「スケボーのノーズとテールの簡単な見分け方」で紹介した方法は、多くのライダーが行っていることです。ぜひ、参考にしてわかりやすい目印を付けて快適にすべってください!
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