ウィールは、スケートボードのすべりに大きく影響するため、スムーズなすべりや安定性、クルージングやテクニカルのプレイの良し悪しを決める大切な車輪部分です。ここでは、クリスチャンスビタックのウィールブランド「ランドシャークウィール」のブランドと商品について紹介します。
安定した乗り心地、プロも愛用するランドシャークのウィールの特徴って?
ランドシャークウィールとは
ランドシャークのウィールは、2009年にクリスチャンスビタックが展開を始めたもの。クリス・マルコヴィッチやビルダン・フォースといった、有名なライダーが所属するチームとしても知られています。プロのライダーも愛用するランドシャークのウィールの大きな特徴は、高品質ウレタンを使っていること。ウィールの素材の中では硬めのコアウィールです。
アメリカのスケートボードの歴史を築いてきたライダーたちは、ランドシャークによる高品質ウレタンを取り入れてきました。その結果、このようなハードウィールは日本ではあまり見かけませんが、海外に目を向けるとさまざまなラインナップが展開されています。
ランドシャークウィールの特徴
ランドシャークのウィールの大きな特徴は、内側に硬い素材を使っているコアウィールな点。硬い素材を内側に使うと、たわみを防げるため、スピードロスが少なくなり、それだけスピード感あふれるすべりにつながります。
そのため、プロのライダーのニーズにもこたえる扱いやすさとコントロール性で、より早いスピードを実現。ランドシャークウィールは、「ハードコア」「ノマド」「デイグロ」の3種類を展開しています。特に、ハードコアウィールは高品質ウレタンのおかげで、ランドシャークのウィールを使う利用シーンはとても幅広いウィールです。
鉄板やコンクリート、コンパネやMDF、アスファルトなどストリートを中心にハードなすべりでも安定したコンディションが得られます。また、レンガや石畳といったハードなコンディションの路面にも、パンクしにくい性能を持っているのが特徴です。
モデル名の「ハードコア」とは、すぐれた耐久性からネーミングされました。また、ロングボーディングのためのロングボードウィールを開発。下り坂を一気にクルージングするようなすべりに適したウィールです。ウィール自体が大きいので、サイズ感の大きいスケートボードにもマッチするでしょう。
さらに、夜間のスケートボードに人気のあるモデルがデイグロです。日没後、あたりが暗くなってからのスケートボードにネオンの光がよく映えるウィールです。暗闇をピンクとブルーの回転するネオンで明るく照らします。
このほか、ランドシャークウィールは、独自に開発したウレタンフォーミュラを使っているおかげで、スムーズなすべりと安定感だけでなく、耐久性も抜群です。ハードなコンディションでのプレイが重なっても、ウィールの摩耗がしづらく、パンクしにくいため、初心者からプロのライダーまで安心してすべりを楽しめるでしょう。
ランドシャークウィールの基本を知ろう
ここからは、基本的なウィールのポイントを押さえながら、ランドシャークウィールの特徴を見ていきましょう。
ウィールの取り付け
スケートボードのウィールは、4個まとめて市販されている場合がほとんど。ウィールを取り付けるアスクルシャフトは、ボードの裏面の前側に2ヵ所、後ろ側に2ヵ所あり、1つのボードにウィールが4個必要です。
なお、ウィールをアスクルシャフトに固定する際、ベアリングとナットを使います。ナットを締め付けて固定するので、取り付けの際は工具を準備しましょう。ナットの固定によってスピード感が変わるのがポイントです。
締め付けが強いとウィールの動きが硬くなるため、スムーズでスピードあるすべりにつながりません。しかし、ゆるめに固定すると「ぐらついて安定感が損なわれる」「ナットが外れてトラブルの可能性がある」といったこともあるため、注意が必要です。
ウィールの種類
ウィールは、素材の硬さによって大きく2つに分けられます。硬い素材を使ったハードウィールと柔らかい素材のソフトウィールです。
ハードウィールは、初心者からベテランまでさまざまなライダーにおすすめの一般的なウィール。足の動きがダイレクトに伝わるのがメリットで、利用シーンのバリエーションが豊かといえるでしょう。
ソフトウィールは、ハードウィールに比べるとマイナーなタイプです。ロングボードやペニーといったミニクルーザーですべりたいライダーが好みます。素材が柔らく、走行時の滑走音が静かなことが特徴です。
また、安定感がありながらスピードもついてくるため、クルージング向けのウィールといえます。ボードの動きが安定している分、テクニカルなプレイでは物足りないかもしれません。
ランドシャークウィールは、全体的に硬めの高品質ウレタンを使っているハードウィールです。内側に硬い素材を使っていることで、扁平率があります。そのため、スラッピーやパワースライドといったテクニックを楽しむすべりにも向いています。
ウィールのサイズ
素材とともにウィールのサイズ感は、すべりやすさや安定性に大きな影響を与えます。長距離でスピーディーな走りを楽しみたい場合は、直径の大きいウィールがおすすめ。1回転で進める距離が伸びやすくなります。
ウィールの幅はワイドなウィールほど安定感があり、初心者でも疲れにくいすべりが楽しめるでしょう。幅広な分、路面との接地面積が大きく疲れにくい一方で、足の細かな動きが伝えづらいのがデメリットです。そのため、テクニカルなプレイを多用したいライダーは、ウィールの幅が狭いものを選ぶとよいでしょう。
ランドシャークウィールの場合は、直径約52mm、幅約31mm、接地面約16mmから直径約57mm、幅約35mm、接地面約22mまで5サイズ展開しています。サイズラインナップの中から、自分のすべりや利用シーンにあったものを選びましょう。
ウィールの硬さ
ウィールの硬さは、スケートボードのすべりを大きく左右します。そのため、ウィールを選ぶときはサイズだけではなく、硬さにも注目しましょう。ウィールは、硬くなればなるほどトリックなどの細かな小技が決めやすくなります。
一方で、疲れやすいほか、ハードな路面になるとパークライドと異なり衝撃の受けやすさからテクニカルなプレイがしづらくなるのがデメリットです。ウィールの硬さの数値は99がスタンダード。初心者であれば99で硬さに慣れていき、少しずつ自分のすべりや好みに合わせてウィールの硬さを変えていくとよいでしょう。数字が大きくなるほど硬くなります。パークやストリートのどちらもよくすべるライダーなら99前後が目安。ハードな路面のストリート向けには、素材の柔らかい98以下にしましょう。路面が平らなパーク向けには100以上がおすすめです。
ランドシャークウィールは、高品質ウレタンの特性で硬めなウィールです。92~101まで4つの硬さのラインナップがあります。
ランドシャークウィール商品の紹介
ランドシャークウィールは、以下の5サイズを展開しています。
・SIDECUT WHEEL 52
直径:約52mm 幅:約31mm 接地面:約16mm
・SIDECUT WHEEL 53
直径:約53mm 幅:約32mm 接地面:約18mm
・SIDECUT WHEEL 54
直径:約54mm 幅:約33mm 接地面:約20mm
・SIDECUT WHEEL 55
直径:約55mm 幅:約34mm 接地面:約21mm
・SIDECUT WHEEL 57
直径:約57mm 幅:約35mm 接地面:約22mm
各4個1セット販売です。また、硬さは92A・95A・97A・101Aの4タイプがあります。
まとめ
アメリカのプロライダーとともに歩んできたランドシャークウィール。初心者からプロまで愛される高品質ウレタンで安定した乗り心地を実現しています。あこがれのクリス・マルコヴィッチやビルダン・フォースのようなスタイリッシュなすべりに挑戦したいなら、ぜひ一度使ってみたいウィールの1つ。
これまで日本では、あまりランドシャークウィールが輸入販売されていなかったため、知名度はこれからといったところ。しかし、最近少しずつ人気が出始めているので、いまのうちにランドシャークウィールのクオリティを試しておくのもおすすめです。
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