貝殻や波に削られて、丸みが出たきれいなガラスなどの漂流物を拾えるビーチコーミング。親子で探検気分を味わいながら、ビーチコーミングを楽しむのもおすすめ。こちらでは親子でビーチコーミングに出かけたい方に向けて、ビーチコーミングに適したシーズンや持っていくと便利なアイテムを紹介します。
ビーチコーミングを親子で楽しみたい
ビーチコーミングとは、波から打ち上がってきたさまざまな漂流物を、浜辺で散策しながら拾い集めるアクティビティのひとつ。小さな生き物やきれいな貝殻、波に打たれながら角が取れ、丸みを帯びた美しいすりガラスなど、さまざまな漂流物が見つけられます。
ビーチコーミングがてら、ボランティアで海辺のゴミ拾いをする方も少なくありませんし、ビーチコーミングのイベントを開催している団体も多いです。
親子でビーチコーミングを満喫しよう
打ち上げられた漂流物は、子どもにとって楽しいものばかり。大きな自然と触れ合えたり、漂流物が漂ってきた海や遠い外国に思いを馳せる素晴らしい機会になるでしょう。ビーチコーミングと合わせて海岸のゴミを拾うことで、環境問題について学べるので、親子のビーチコーミングは得られるものがたくさんあります。
海辺を散歩するということ自体がとても楽しいイベントです。休憩がてら砂遊びや水遊びができるのは、子どもにとってビーチコーミングの醍醐味のひとつ。ビーチコーミングで拾い集めた貝殻や流木を使い、砂のお城を作るといった楽しみ方もできます。
ビーチコーミングで拾えるものは?
ビーチコーミングで拾えるものの中に、長い間波に打たれて丸みが出たガラスのかけらがあります。「シーグラス」と呼ばれるこちらのガラスは、拾い集めて眺めるだけでもとてもきれいですが、たくさん集めて貼り合わせ、ランプシェードを作ったり、アクセサリーの材料にするのもおすすめです。
シーグラス以外の材料は手芸屋さんや100円ショップで購入できます。さらに、作り方もいたって簡単です。ぜひこちらも親子でチャレンジしてみてください。
ビーチコーミングのシーズン
ビーチコーミングは、基本的にシーズンを問わず年間を通して楽しめます。しっかり防寒対策をしておけば、冬場に訪れても多種多様な漂流物を見つけることが可能。しかし、シーズンによって打ち上げられるものが少し変わってくるので、目的に応じて適した時期にビーチコーミングをするのがおすすめです。
春
ビーチコーミングで貝殻をたくさん見つけたいときは、春先がおすすめです。海水の温度は気温よりも少し遅れているので、春先はもっとも海水の温度が低い時期。この時期は、水温に耐えることができなかった貝が多く打ち上げられるので、きれいな貝殻がたくさん収集できます。
夏
イベント感覚を味わいたいなら、やはり夏場がおすすめです。混んでいますが海の家も出ていますし、天候も気候もビーチコーミングにぴったりで、砂遊びや水遊びも存分に楽しめます。海水浴がてらビーチコーミングをする人が多い時期です。
秋
さまざまな種類の漂流物を観察したいのであれば、台風の後に訪れる秋がおすすめです。台風によってうねりのできた大きな波が、流木やさまざまな漂流物を波打ち際に運んでくれます。風が強いので砂嵐に注意ですが、季節的にもちょうどよい気温で快適です。
冬
冬場はビーチコーミングする方が少ないので、シーグラスなどをたくさん拾えるおすすめの季節です。冬は気温が低いので、しっかりと着込んで出かけましょう。地域によっては風がなければ日差しが暖かく、春のようにポカポカしたような陽気の中ビーチコーミングが楽しめます。
親子で準備したいアイテムたち
親子でビーチコーミングを楽しむ際の必須アイテムを、いくつか紹介します。
靴
親子でビーチコーミングに出かける際は、動きやすい靴を履いていくことがマスト。お出かけ用の靴は歩きにくいのはもちろんですが、砂に足を取られてケガにつながることがあります。服装同様、動きやすい運動靴を履いて出かけましょう。
ウォーターシューズ
夏場にビーチコーミングをする際は、ウォーターシューズがあるとより楽しめます。ウォーターシューズを履いていれば、割れた貝殻やガラスなどで足を切る心配がありません。岩場の海岸でも歩きやすいので、水面にある漂流物をたくさん観察できます。ウォーターシューズの価格は商品によって差がありますが、2,000円前後で購入できるものも多いので、ぜひ持参しましょう。
バケツ
貝殻やシーグラスを入れるバケツは必須アイテムです。あまり大きいと漂流物を満タンに入れたときに重たくなってしまうので、手頃な大きさのものがベスト。ちょっと砂を掘り返せるような、小さなスコップも一緒に持っていくとよりビーチコーミングを楽しめます。
軍手
軍手をつけてビーチコーミングすることで、割れた貝殻やガラスなどで手を切る心配が軽減されます。さらに、硬いものや重いものを持つ際、軍手で手を保護していると、痛みも感じることなく便利です。特に子どもは不用意にいろいろな物に触れて、手を切ってしまう可能性が高いので、子ども用の軍手を必ず持参してください。
日焼け止め
夏はもちろんですが、海辺はとても日差しが強いので、冬でもあっという間に日焼けしてしまいます。真夏は日焼けのし過ぎで火傷状態になることも。日焼け止めは必ず持参しましょう。自宅から塗っていくのはもちろんのこと、適宜塗り直して、親子共々過度な日焼けをしないように予防してください。
防寒対策
海辺は日が暮れてくると風が強くなったり、気温が下がったりするなど気候が変化しやすい環境です。潮風で体が冷えてしまわないよう、羽織物を持参するなど、防寒対策はしっかり行ってください。
その他あったら持っていきたいアイテム
1日ビーチコーミングを楽しむ場合、休憩する環境を整えておくと快適に海辺での時間を過ごせます。夏場は海の家が出ていますが、それ以外のシーズンはレジャーシートを持参すると適宜休憩を取りやすいです。紫外線の強い季節は、簡易的なテントを持っていくと、日よけしながら安心して休憩できます。
着替え
シーズンを問わず、子どもの着替えを持参しておくのもおすすめです。汗をかいて衣服が濡れてしまったとき、体が冷えないように着替えることができますし、海に入って濡れてしまったときも、着替えがあれば安心です。
もちろん、タオルなど水分を拭き取るものや、日射病を防ぐための帽子も、親子揃って必ずかぶってください。
救急グッズ
絆創膏は小さい子どもがいる場合、普段から持ち歩いている方も多いと思いますが、ビーチコーミングでも必須アイテムです。海岸には手を切りやすいものがたくさんあるので、軍手をしていてもケガをする可能性がないとはいえません。消毒液や絆創膏など、とっさのケガに対応できるアイテムを持参してください。
それに付随して、急に体調が悪くなったときのために、鎮痛剤や普段から愛用している薬なども持っておくと安心です。
飲み物
海の家が出ていないシーズンや、近隣にコンビニや自動販売機がない海岸でビーチコーミングをする際、水筒を忘れずに持参してください。冬場でも日差しが強いことが多く、意外と喉が乾きやすいです。水分補給はとても大切なので、子どもが普段から飲んでいる水分を持参し、こまめに飲ませましょう。
まとめ
親子でのビーチコーミングは、楽しいだけでなく情操教育にとても役立ちます。体全体で自然とふれあいながら、親子で一緒に楽しむ時間を過ごせるのはとても幸せな時間になるのではないでしょうか。
ビーチコーミングは手軽に行えるレジャーのひとつですが、小さい子どもと一緒の場合、用意すべきものがいろいろあります。ぜひこちらの情報を参考に、しっかり準備を整え、ビーチコーミングを思い切り楽しんでください。
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