ビーチコーミングにおすすめな関東関西中部スポット

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海岸に打ち上げられた漂流物を収集したり、観察したりするビーチコーミングは季節を問わず楽しめます。子どもからお年寄りまで幅広い年代の方が楽しめるアクティビティで、漂流物の中から自分だけの宝物を見つけるワクワク感がたまりません。今回は、関東・関西・中部のビーチコーミングおすすめスポットを紹介します。

誰でも手軽にできるビーチコーミング

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ビーチコーミングとは、海岸に打ち上げられた漂流物の中から、自分の気に入ったものを集めたり、観察して楽しむアクティビティのことです。

「ビーチコーミング」のコーミングとは、英語の「combing(くしでとかす)」から由来されています。くしで髪の毛をとかす様子から、ビーチを隅からくしでとかすように探すといった意味があります。

ビーチコーミングの楽しみ方

ビーチコーミングの楽しみ方は簡単です。海岸を歩きながら、海から流れてくる漂流物の中で自分の気に入ったものを収集、または観察をするだけです。

海からの素敵な漂流物には、大小さまざまな形をした貝殻や流木・外国からの漂流物があります。またシーグラスと呼ばれる、漂流しているうちに波にもまれ、角が丸くなったガラスの破片など、たくさんの漂流物に出会えます。

波打ち際を歩いていると、綺麗な貝殻や面白い漂流物が見つかります。まるで宝探しに来ているようなワクワクした気分になるでしょう。

ビーチコーミングには特に決められたルールはなく、楽しみ方は人それぞれです。たとえば、収集した貝殻をガラス瓶に詰めて飾ってみたり、シーグラスを加工してアクセサリーや部屋のインテリアに活用する方法があります。

外国語が書かれた漂流物をどこの国のものなのか調べて、遠い国の生活をイメージしながら楽しめます。

ビーチコーミングにおすすめの時期

ビーチコーミングは季節を問わず楽しめるアクティビティ。特に台風の後や海が荒れた日の翌日などは、海岸にたくさんの漂流物が流れ着きます。また干潮の時間は海岸が広くなり、探す場所が増えるので、思わぬ宝物に出会えるかもしれません。

関東のビーチコーミングおすすめスポット

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ここでは、関東地域で楽しめるおすすめのスポットを紹介します。

立石海岸(神奈川県)

三浦半島の中でも、ビーチコーミングを楽しむ方が多く訪れる立石海岸。神奈川の景勝50選にも選ばれている、景色の良い海岸です。立石海岸では、小石やほどよく削られたシーグラスや陶器の破片などが多く、運が良ければメノウやカルセドニー・レッドジャスパーなどの鉱石が見つかります。

材木座海岸(神奈川県)

鎌倉駅から徒歩20分の材木座海岸は、都心から電車で1時間。アクセスが良く、気軽に行けるスポットです。日本最古の港がこの近くにあったため、鎌倉時代の陶器の破片や中国青磁が収集できると話題の場所。その他にメノウやカルセドニーなどの鉱石なども収集できます。

布引海岸(千葉県)

富津公園の南側に位置する布引公園は、公園の敷地内にある海岸で、敷地が広いことで知られています。解放感いっぱいの布引海岸には、カシパンと呼ばれるウニの殻や、イタヤガイなどの貝殻が落ちているので、拾っているうちにあっという間に時間が経ってしまうでしょう。

沖ノ島海岸(千葉県)

沖ノ島海岸は、房総半島の南の館山から陸続きになっている島で、かつては「沖ノ島遺跡」があったとされている場所です。縄文時代の土器やイルカ、馬の骨の化石を収集できると言われています。砂浜と岩の浜が交互にあり、岩の浜では貝殻や大きなカシパンやシーグラスもたくさんあるので、思う存分楽しめるでしょう。

館山(千葉県)

南房総に位置する館山は、ビーチコーミングが盛んな海岸として知られているスポットです。特に人気がある貝殻類は、種類も多く色とりどりの貝殻を収集できます。

中部地方のビーチコーミングおすすめスポット

中部地方周辺での、ビーチコーミングが楽しめるおすすめのスポットを紹介します。

知多半島(愛知県)

名古屋市の南側に位置している知多半島は、伊勢湾と三河湾に挟まれており、ビーチコーミングスポットが数多くある地域です。中でも伊勢湾側の蓮池海岸や、中部国際空港の向かい側にできた人工海岸のりんくうビーチでは、貝殻やシーグラスなどを収集できます。

南知多(愛知県)

知多半島の先端の南知多は、夕日が綺麗です。遠浅できめ細やかな砂浜が弓状に2km続くサンセットビーチや、内海海岸・伊良湖岬・人工海岸のブルーサンビーチなど、ビーチコーミングスポットがたくさんあります。それぞれの海岸ごとに特徴があるので、ビーチコーミングをしながらの海岸巡りがおすすめです。

南知多は太平洋に面しているので、外洋からの珍しい漂流物に出会える可能性もあります。

菖蒲沢海岸(静岡県)

伊豆に位置する菖蒲沢海岸は、メノウやジャスパー・クリスタルなどの鉱石系のビーチコーミングにはおすすめのスポットです。他の海岸では収集できない珍しい鉱石もあり、鉱物のガイドブックにも掲載されているほど有名。鉱物ファンにとってはうれしい場所です。

大浜海岸(静岡県)

西伊豆にある大浜海岸は、全長500mほどの海岸です。夏は海水浴で賑わっていますが、夏以外のシーズンは静かで、ゆっくりとビーチコーミングを楽しめます。

この伊豆地方は日本を分断する「フォッサマグナ」と呼ばれる構造線上にあり、フォッサマグナ周辺は鉱石の宝庫だと言われています。メノウやカルセドニー・クオーツ・クリスタルなどがたくさん収集できる場所です。

その他にも、シーグラスや陶器の破片なども収集することができるので、1日中楽しめるスポットです。

関西のビーチコーミングおすすめスポット

次は、関西周辺でビーチコーミングができるおすすめのスポットの紹介です。

塩屋海岸(兵庫県)

須磨の塩屋海岸は、大阪や神戸市内から日帰りで行けるビーチコーミングスポットです。阪神間周辺の海岸は埋め立てられている所が多いので、大阪・神戸近郊でビーチコーミングを楽しめる数少ないスポットになります。

塩屋海岸は砂利浜なので、鉱石系や色とりどりのシーグラスなどが多く見られます。探しているうちに珍しい鉱石と出会うチャンスがあり、明石大橋を眺めながら思い出に残る1日を過ごせるでしょう。

天橋立(京都府)

日本三景のひとつの天橋立は、京都府の日本海側に位置しています。その中でも天橋立ビーチは、日本海から流れ着く、きれいな色の可愛らしい陶器の破片やシーグラス、小さな貝殻などがたくさんあり、時間を忘れさせてくれるでしょう。青々とした松の木と白い砂浜が美しく、周辺には天橋立ビューランドや伊根の舟屋などの観光地もたくさんあり、ビーチコーミングの他にも思う存分楽しめるスポットです。

琴引浜(京都府)

砂浜の上を歩くと「キュッキュッ」と音がする鳴き砂で有名な琴引浜。全長が1.8kmにも及ぶ白い砂浜と青松で有名です。微小貝と呼ばれる、小さくて可愛い貝殻がたくさん収集できることで知られています。その他に、シーグラスや小さい貝殻など鮮やかな漂流物が多く、お気に入りのものが見つかるはず。

夏場は海水浴の観光客が使用するサンオイルなどで砂が鳴かないことがあるため、海水浴シーズン以外の時期がおすすめです。また、琴引浜の目の前には水着で入れる天然温泉があります。ビーチコーミングで楽しんだ後は、温泉でゆっくりとするのがおすすめです。

まとめ

今回は、関東・中部・関西のおすすめのビーチコーミングスポットを紹介しました。日本海・太平洋と面している海や地域によって、収集できる貝殻や鉱石は少し違ってきますが、海岸ごとのそれぞれの特徴を満喫しながら、ビーチコーミングをするのもひとつの楽しみです。

年齢や性別・季節を問わず楽しめるビーチコーミングで、自分だけの宝物を見つけてください。

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