サップボードを使うことで、クルージングや釣り、ヨガなどのさまざまなアクティビティが楽しめます。ここではSUPフィッシングとSUPヨガ、2つのアクティビティに絞って、それぞれの特徴や魅力を詳しく紹介。ぜひ気になった方はSUPに挑戦してみてください。
サップボードの上はどんな乗り心地?
SUPとは、Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボート)の頭文字をとったマリンアクティビティです。SUP専用のボードの上に立ち、パドルを漕ぎながら波乗りしたり、海や湖で水上散歩をしたりと、さまざまな遊び方が楽しめます。
では、サップボードの上は、どのような乗り心地なのでしょうか?あわせて、サップボードの種類について紹介します。
サップボードには大きく分けると2つの種類がある
サップボードは、大きく分けると「ハードボード」と「インフレータブルボード」の2つに分けられます。
ハードボードはその名のとおり、強度に優れたFRP製のボードです。軽量化の開発が進められており、多種多様なボードの中で、最も高いパフォーマンスを発揮します。
一方、インフレータブルボードは、ゴムボートのように空気で膨らませるボードです。さまざまなテクノロジーを駆使することで、ハードボードに近い乗り心地を実現したものがあり、今もなお強度・耐久性の進歩に期待が寄せられています。
また、材質・構造別以外にも、用途別でボードの種類が異なります。レースの場合は「スピード優先」、川下りの場合は「波乗り優先」、ヨガに使うなら「安定性優先」など、その用途にふさわしい性能を備えているかという観点のことです。
さらに、オールラウンドやクルージングタイプはもちろんのこと、ハイブリッドタイプも開発されています。サップは遊び方に幅があるのが魅力の1つ。さまざまな使い方に対応しているボードが人気を集めています。
サップボードの種類によって乗り心地は変わる?
ハードボードの特性は、なんといっても安定感です。インフレータブルボードとは違い、波の影響でボードが歪むことがないため、乗り心地は抜群。とはいえ、やや価格が高めで、畳んでコンパクトにできないため、収納・保管の方法は考えておいた方がよいでしょう。
インフレータブルボードの特性は、機動性のよさです。畳んで持ち運べるため、自宅に保管するスペースがない方や、電車で出かけてSUPを楽しみたい方に最適です。とはいえ、ハードボードと比較すると、剛性が少なく波の影響を受けやすいため、直進性はやや劣ります。
また、インフレータブルボードは、ハードボードよりも厚みがあるため、風に流されやすいというデメリットも。ただし、技術の進歩によって、近年ではデメリットを感じないほど、機能面に優れたインフレータブルボードが販売されています。
サップで魚釣りに挑戦!
SUPでは、水上散歩をしながら釣りが楽しめます。サップボードは浮力や安定性が高いため、初心者の方でも短時間練習するだけですぐにボードの上に立てるのが魅力。水上を歩くような感覚で移動できるため、自由に場所を移動しながら釣りが楽しめます。サップボードは二人乗りができるため、カップルや親子で楽しむのにもおすすめです。
手軽に水上からの釣りを楽しめる
ボートやカヤックに乗ることなく、手軽に沖に出て釣りができるSUPフィッシング。小回りがきくサップボードであれば、船では入っていけないような穴場に近づくことも可能です。魚がいそうな場所を見つけて探検する、アグレッシブな釣りが楽しめます。
初心者でも釣りやすい
カヤックフィッシングとは違い、立った状態でキャスティングできるため、狙いがつけやすいです。さらに、釣り船やボートの場合エンジン音で魚が逃げてしまう可能性がありますが、SUPフィッシングは手漕ぎのため、魚を驚かせることなく接近できます。
透明度が高いポイントでの釣りにも、SUPがおすすめです。水面を覗き込んで魚影を見ながら釣りをする「サイトフィッシング」ができるため、さらなる釣果を狙えます。
人混みを避けて釣りを楽しめる
人気の釣り場の場合、混みあう可能性が高いです。良いポイントが混んでいて、入れないというケースも少なくないでしょう。SUPフィッシングであれば、他の方が近づけないような、自分だけの絶好ポイントでのんびり釣りを楽しめます。
自然との一体感が味わえる
広々とした水面を独占して、聞こえてくるのは波の音や鳥の声だけ。自然を満喫しながらの釣りは最高です。また、魚との距離感が近く、自然と一体になって釣りに集中できるのが魅力の1つでしょう。リラックス効果が高く、一息ついて眺める景色の美しさは、忘れられない思い出になること間違いなしです。
大物も狙える!?SUPフィッシングで釣れる魚とは
好ポイントを狙いやすく、初心者でも大物が期待できるSUPフィッシングですが、一体どのような魚が釣れるのでしょうか。
海では、「イカ・ガシラ・シーバス(スズキ)・鯛・ハタ類(アカハタ・オオモンハタ・キジハタなど)・ヒラメ・マゴチ」が狙えます。海ではルアー釣りが主流ではありますが、エサ釣りも可能。その場合、キス・アジなどの魚が狙えます。
湖や川のような淡水では、「イワナ・オイカワ・ニジマス・ブラウントラウト・ブラックバス・ヤマメ」などが狙えます。
サップでヨガ!
SUPとヨガを合わせたマリンスポーツであるSUPヨガは、心身をリフレッシュできる方法として、近年注目を集めているアクティビティです。海・湖・川などの水面にサップボードを浮かせ、そのボードの上でヨガを行います。
SUPは短時間の練習でボードの上に立てるようになるため、初心者でも安心。波に揺られながらヨガを行うため、通常のヨガと比べて体幹がきたえられます。SUPヨガの魅力と得られる効果を、もっと詳しく見ていきましょう。
インナーマッスルを鍛えられる
SUPヨガは、インナーマッスルを鍛えられることが大きな魅力の1つです。水に浮かべたサップボードの上でヨガを行うため、地上では味わえないような不安定さを体験できます。この不安定さが、インナーマッスルの強化に役立ちます。
SUPヨガは、不安定なボードの上で立ち上がる・ポーズをとることで、身体のさまざまな筋肉を使うことになります。
さらに、ボードから落下しないよう、常に身体のバランスをキープしなければなりません。地上にいるときにはあまり使わない筋肉を使うため、内転筋・大臀筋といった全身の筋肉を効果的・効率的に鍛えられます。
インナーマッスルを鍛えると、基礎代謝が向上。消費エネルギーが高まるため、ダイエット効果が期待できます。SUPヨガを楽しみながら、すっきりとしたプロポーションを目指せるでしょう。
バランス感覚を養うことが可能
SUPヨガでは、バランス感覚が養えます。通常のヨガは安定した地上で行うため、体勢を気にする必要がありません。しかし、SUPヨガの場合は波や風の影響を大きく受ける不安定な水上で行います。ボードの上から落ちずにヨガをするためには、高いバランス力が求められます。
波や風の動きや揺れを感じ取り、バランスを崩さないように集中しなければなりません。そのため、バランス感覚とともに、集中力が高められます。
集中力が高まる
呼吸を意識してポーズを整えることにより、深く自分自身の体と心に繋がれるヨガ。姿勢を正し、呼吸に集中することがポイントです。さらに、瞑想することでリラックス効果につながります。
極限の集中状態とは、心身ともに落ち着いているときにこそ発揮されます。SUPヨガで深いリラックス状態を作ることで、脳の緊張状態が緩和され、集中力が高まるでしょう。
リフレッシュ・リラックス効果が期待できる
SUPヨガは、心身のリフレッシュ・リラックス効果が期待できます。広い海・湖といった自然の中で行うため、心身の疲れを癒やしてくれます。また、太陽の光を浴びることで、セロトニン(幸福ホルモン)が分泌され、ストレス軽減効果が期待できます。
仕事や家事・育児など、忙しい日々の中で溜まったストレスを解消したい方にもおすすめのマリンアクティビティです。さらに、水辺の静けさ・波の音・鳥の鳴き声など、心身ともにリラックスさせてくれる効果が期待できます。
まとめ
サップボードには、ハードボードとインフレータブルボードの2種類があり、それぞれ乗り心地が異なります。波の影響を受けにくいハードボードは安定感がありますが、価格が高めで収納・保管が大変。ハードボードのデメリットを補うインフレータブルボードは波の影響を受けやすいものの、折りたたんで持ち運べるため、収納・保管が便利です。
このように、それぞれ異なる特徴があるサップボードでは、今回紹介した釣り・ヨガ以外にもクルージングやカヤック、レースなど、さまざまなマリンアクティビティが楽しめます。そのときの気分によって、さまざまある遊び方から、マリンアクティビティを選んで楽しんでみてください。
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