アメリカ生まれのウィールブランド「フェザーウィール」。ここでは、超高反発ウレタンを使ったフェザーウィールの特徴やラインナップを解説していきます。振動がなめらかなことでも有名なフェザーウィール。より快適な滑りのためにウィールにこだわりたい方は要チェックです。
常に最高品質を目指すフェザーウィールの特徴
アメリカ発祥のブランド
フェザーウィール(FEATHER WHEELS)はアメリカ生まれのウィールブランドです。これからのスケートボードの可能性を探り、新たな材質を求めてきた、フェザーウィール。その結果、超反発ウレタン(ハイオクウレタン)という、ウィールにうってつけの材質にたどり着きました。フェザーウィールの乗り心地はとてもなめらかです。
まさに「良いとこどり」なウィール
足に伝わる振動が少ないにもかかわらずスピードもしっかり出て、グリップ力のバランスも素晴らしいのがフェザーウィールの特徴。実に画期的なウィールで、スケートボードを愛する方にとっては必須アイテムとも言えます。さらに、超反発ウレタンを用いたハードウィールは、ウィールの一部分だけがすり減るということがありません。
パンクしにくく、熱による変形にも強いので長持ちします。安定したすべりを求める方には、特におすすめできるアイテムです。それにもかかわらず、価格は抑えられており、コストパフォーマンスは最強。ハードウィールでは、珍しいクリアウィールが展開されているのもフェザーウィールならではでしょう。
フェザーウィールのアイテムの基本形状は、クラシックシェイプ。これは、ウィールそのものが丸みをおびていて、接地面積が少ないというものです。一方、ウィール形状に少し角があり、設置面積が広いものをコニカルシェイプと呼びます。
クラシックシェイプは、コニカルシェイプと比べると、カーブやターンのときのグリップは効きにくい傾向です。しかし、設置面積が少ない分摩擦が少なく、スピードが出やすいという特徴があります。ストリートですべる分には、さほど違いを実感しにくいかもしれませんが、ターンを多用するコンクリートボウルやスピードに乗りやすいパークでは、形状によるすべりの違いがよくわかるでしょう。ウィールによってすべり心地やトラックが大きく影響されるため、クラシックシェイプを好む方にはフェザーウィールがおすすめです。
日本のプロライダー春日美夢や瀬尻稜、増田竜万らからもそのすべり心地は太鼓判を押されています。日本で手に入るフェザーウィールは、サイズ52~53mmで硬さは99~101a。6,000円程度でトップクラスの材質のウィールを気軽に手に入れることができます。
フェザーウィールは、常に進化し続けるウィールブランドとして、これからも大注目です。
フェザーウィールを選ぶときには何に着目すべき?
現在、日本で手に入るフェザーウィールの種類は、さほど多くはありません。サイズは52~53mm、硬さは99~101a のウィールから、自分の好みに合わせて選びます。フェザーウィールが提供しているウィールは、どのようなスタイルに向いていて、どう選ぶべきなのでしょうか。ここでは、フェザーウィールを選ぶ際のポイントについて解説します。
ウィールのサイズ
ウィールのサイズは通常、「ミリメートル(mm)」で表示されており、直径を表します。つまり、数字が小さくなればなるほど直径が小さいということ。一般的なウィールの直径は50~75mmであるのに対して、フェザーウィールのサイズは52~56mm。一般的なウィールと比べて展開しているサイズが小さめです。
ウィールの大きさは、走ったときのスピードや、トリックの安定性に大きな影響を及ぼします。安定感をもって早く加速したい場合は、大き目のウィールを使いましょう。テクニカルなトリックを目指している場合は、小回りがきく小さ目のウィールがおすすめです。
フェザーウィールのラインナップにある52~53mmのウィールは、スピードとテクニックのバランスがとれるものです。ある程度のスピードを出し、テクニカルなライディングに挑戦することも可能。初心者がまず最初に使うおすすめのサイズで、ある程度身長がある方や、体重がある方もこのサイズが適しています。ストリートやスケートパーク、ボウルやランプでスケートをしたいという方にとって、適切なサイズでもあります。
ウィールを選ぶ際は、その硬さにも注目しましょう。通常、ウィールの硬さは、デュロメーターAと呼ばれるスケールで表示されています。数値が高いほどウィールが硬いということを示し、一般的なウィールの硬さは、73~101aです。数値が高いほど硬くなります。
まれに、デュロメーターBスケールで表示しているメーカーがあります。これは、Aスケールよりも20ポイント低く表示されると覚えておけば大丈夫。フェザーウィールでは、Aスケールで表示しています。
ウィールの平均的な硬さは99aですので、フェザーウィールのウィールの硬さは標準的なもの。ウィールが硬い場合はスピードが上がる一方でグリップ力が弱くなり、ウィールが柔らかい場合はスピードが上がらないものの、グリップ力が強くなります。フェザーウィールのウィールは、スピードとグリップ力を併せ持つもので、これもまた初心者向き。ストリートやパーク、プール、ランプといった比較的滑らかな路面に適しています。
フェザーウィール押しのプロライダー「瀬尻稜」ってどんな人?
フェザーウィールに信頼を寄せる日本のプロライダーとして、春日美夢や瀬尻稜、増田竜万らの名を挙げました。この中でもダントツの知名度を誇るのが、瀬尻稜です。ここでは、フェザーウィールの性能に太鼓判を押している、瀬尻稜の活躍ぶりについてチェックしていきましょう。
瀬尻稜は、1996年12月生まれで東京出身のプロライダー。スケボーを始めたのは幼少期で、サーフィンをしていた父に与えられたスケートボードがきっかけだったとか。自宅近くにある武蔵野ストリートスポーツ広場が練習場になり、父から熱い指導を受けていたといいます。
この練習が実を結び、幼いうちからアジアを中心とする国内外での大会にエントリー。わずか11歳でAJSL(日本スケートボード協会)のグランドチャンピオンを獲得したのは、史上最年少記録となっています。
その後、16歳のとき(2010年)から3年連続でAJSAのプロツアータイトルに輝き、2013年にはワールドカップで日本人初となる優勝を成し遂げました。7月にカナダ・モントリオールで開催されたJackalope Action Sports Festivalと、5月に開催されたFar n’ High、 6月開催のMystic Sk8 Cupを連覇。輝かしい成績を修めました。
さらに、2015年に世界最大級のストリートコンテストである、STREET LEAGUEのオープン戦に出場。これは、日本人初の快挙でした。今現在も世界に活躍の場を広げ、世界的に著名なプロライダーとなっています。
スポンサー企業は数多く、ムラサキスポーツやレッドブル、オークリーなどの有名企業からの支援を受けています。レッドブルのCMで、瀬尻稜を知ったという方もいるようです。
2021年に開催が予定されている東京オリンピックでは、スケートボードが正式競技に認定されました。瀬尻稜は、この東京オリンピックでのメダル獲得が期待される選手の1人です。これからのさらなる活躍に期待しましょう。
まとめ
アメリカ発のフェザーウィールは、最高級の超反発ウレタン素材を用いたウィールを提供しているウィールブランド。ハードウィールでありながらも、その乗り心地はとてもなめらかで、スピード性能も良いのが特徴です。
ウィールそのものが丸みをおびているクラシックシェイプで、設置面積が少ないのもスピードを出しやすい理由の一つ。さらに、ハードウィールには珍しいクリアウィールなども用意されていて、自分のお気に入りのスタイルが作れます。
フェザーウィールは、手ごろな価格なため、気軽に購入できることもうれしいポイントです。安定したなめらかな走りを求める方は、ぜひ試してみてください。
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