サーフィンのロングボードの基本を紹介

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出典:Tropical studio / PIXTA

サーフィンをはじめるにあたって、ロングボードとショートボードのどちらにすればよいのか、悩む方もいるのではないでしょうか。ロングボードとショートボードは、長さや形状が違うだけでなくそれぞれ特徴があるので、ふたつの違いを知っておくことが大切です。

今回は、ロングボードの特徴や乗るためのコツなどを詳しく解説します。

ロングボードとは?

ロングボードはその名のとおり大きさのあるサーフボードで、具体的には9フィート(約274cm)以上のサイズのものを指し、長さだけでなく横の幅とボードにも厚さがあります。ロングボードの特徴をまとめると次のとおりです。

・安定しているので初心者もテイクオフしやすい

長さと幅、厚みがあるロングボードは、波がある水面でも安定しやすいことが最大の特徴です。サーフィンでの最初の難関はテイクオフ(ボードのうえに立つこと)ですが、安定感のあるロングボードなら初心者でもテイクオフを短時間でマスターしやすいでしょう。

・慣れるまではコントロールがしづらい

サイズが大きいので、とくに体が小さい方や子どもはコントロールがしづらいでしょう。とはいえ、練習を重ねコントロールをするコツを掴めば、問題なくサーフボードを操れるようになります。

・ロングボードの種類は2種類

ロングボードにはフィンがひとつの「シングルフィン」とフィンが3つの「スタビライザー」があり、形状が異なるだけでなくサーフィンの楽しみ方も違ってきます。

・クラシックスタイルのサーフィンをしたいなら「シングルフィン」がおすすめ

「ロングボード」は浮力が高いのが特徴ですが「シングルフィン」にすることで直進性も高められ、さらに安定したサーフィンが楽しめます。クラシックスタイルが好き、ロングボードを極めたい、のんびり優雅にサーフィンを楽しみたいという方は「シングルフィン」を選んでみましょう。

・アグレッシブなサーフィンをしたいなら「スタビライザー」がおすすめ

回転性に優れているのでアグレッシブなサーフィンができます。いずれは「ロングボード」から「ショートボード」に切り替えたい方は「スタビライザー」がおすすめです。

ロングボードの乗り方を指南

出典:AlexZhilkin / PIXTA

長くて重さがあるロングボードは、最初は向きを変えるだけでも苦労する人がほとんどです。だからといって、力ずくでコントロールしようとしてもうまくいきません。ロングボードはむしろ力を抜いて、タイミングを見極めコツを身につけることがなによりも大切です。

ここでは、ロングボードでのテイクオフの仕方を詳しくご説明いたします。

・テイクオフの動作の流れを確認しよう

1.立ち上がる準備として両手を胸より下におく
このとき両手はサーフボードにおくだけで、レールは掴みません。

2.脇を締めて上体を起こして胸とサーフボードの間に空間を作る
状態を起こすときは胸をそらすのがポイントです。そうすることで頭が上がり、周りが見えるので安心して立ち上がれます。

3.体勢を低くしたまま立ち上がる
左膝が右肘に接触するぐらいの体勢が目安です。立つときは左足で一気に立ち上がり、目線の位置は進行方向に向けます。

4.立ち上がったら重心をとる
サーフィンでは重心のコントロールがとても重要です。中腰の状態で体が縦に一直線になるように意識しますが、膝を締めると体勢の維持がしやすくなります。

5.体重移動をしてスピード調節をする
波にうまく乗るためのポイントはノーズの角度にあり、ノーズが少し上がった状態をキープするとスピードの調節がしやすいです。体重を前後に移動させ前後のバランスを取ってスピードを調節する練習をしてみましょう。

・最初は陸上で繰り返し練習をおこなってみよう

頭で理解をしても、波がある水上ではなかなかイメージどおりに体を動かすことがせきません。まずはバランスが取りやすい陸上で、動作を繰り返してください。砂浜にサーフボードの形を描いておこなうのもよいですが、動作の練習だけであれば室内でも気軽にできます。

ショートボードとの違いはどこ?

出典:lzf / PIXTA

「ショートボード」はサイズの小さいサーフボードで、一般的に6フィート(約183cm)以下のものを指します。「ショートボード」と「ロングボード」の違いは単なるサイズの違いではなく、「ロングボード」と比較するとメリットとデメリットがあります。ここでは、「ショートボード」の特徴についてご紹介いたします。「ショートボード」の主な特徴は次のとおりです。

・回転性に優れ加速ができる

「ロングボード」はパワーのある波がないと加速することはできませんが、「ショートボード」なら優れた回転性を利用しターンをおこなうことでスピードを上げることが可能です。

・細かな動きができる

サイズが小さいので、少ない力で機敏な動きができます。サーファーのテクニックがあればあるほどサーフボードを思いのままに操ることができ、アグレッシブなサーフィンを楽しめるでしょう。

・持ち運びが楽で電車も利用できる

鉄道会社の規定「旅客営業規則」では、2mを超える物品の車内持ち込みは禁止されているので、「ロングボード」を利用する際は車での移動かレンタルの利用となります。「ショートボード」は電車に持ち込めるので、車のない方でも愛用のサーフボードでサーフィンを楽しむことが可能です。

では、次に「ショートボード」のデメリットをご紹介いたします。

・慣れるまでテイクオフしづらい

「ショートボード」はサイズが小さく浮力がないので、テイクオフできるまで時間がかかります。「ロングボード」はサイズが大きく浮力があるので、安定性があり初心者でもテイクオフしやすいでしょう。

・波がないとサーフィンができない

「ショートボード」は波がないとサーフィンを楽しむことができないので、せっかくサーフィンの予定を立てても波がないという理由でサーフィンができないこともあります。ロングボードなら、膝ぐらいの波があれば十分サーフィンができます。

・事故やケガのリスクが高い

サイズが小さい「ショートボード」は沖に流されやすく、一度流されてしまうと陸に戻るのも難しいでしょう。

おすすめのロングボード

サーフボートはロングボードだけでも種類も豊富ですから、どれにしようか迷ってしまいますよね。ここでは、よく知られているおすすめのロングボードのブランドを4つご紹介いたします。

・デューク カハナモク

デューク カハナモクはオリンピックメダリストであり、サーフィンでも功績を残したレジェンドでサーフィンの神様とも呼ばれています。デューク カハナモクのサーフボードは機能性が高いだけでなく、ハイビスカスをモチーフにしたおしゃれなデザインも人気の秘訣です。

シングルフィンでのクラシックスタイルのサーフィンを好む人におすすめのサーフボードです。

・トーマス ベクソン

トーマス ベクソンのサーフボートは繊細な作りで品質も高く、ロングボードならではの優雅なサーフィンを満喫できます。なかでもKeeperシリーズは、ロングボードで有名なハリソン・ローチに「今までにない最高のロングボード」といわせたほどの定番の人気モデルです。

・ラハイナ

ラハイナはプロサーファー4人が集結して立ち上げたブランドです。コストパフォーマンスがよくカラーバリエーションが豊富なのが特徴で、ラハイナのサーフボードなら膝くらいの小さな波があればサーフィンができます。

ロングボードの価格は通常20万円ぐらいしますが、ラハイナなら10万円以下で購入できます。

・ウォーターフラッシュ

ウォーターフラッシュは伊豆発祥の歴史あるブランドで、クラッシックスタイルのロングボードからアグレッシブなサーフィンが楽しめるショートボードまで幅広く取りそろえています。サーフボードはすべて職人による「ハンドシェープ」です。
男性でも女性でも、またこれからサーフィンをはじめる方でも乗りやすく、「ショートボード」から「ロングボード」へ切り替えたい方にもぴったりのサーフボードです。

まとめ

サーフィンは激しいマリンスポーツと思われがちですが、ストレス解消効果やリラックス効果があるといわれています。サーフィンをゆったりとした気分で楽しみたい方には、ロングボードがおすすめです。ロングボードは初心者でもテイクオフしやすいので、これからサーフィンをしてみたい方はロングボードでサーフィンをはじめてみてはいかがでしょうか。

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