初心者サーファーにおすすめのボードは「ソフトボード」です。ソフトボードは、柔らかい素材で作られているボードのことで、サーフィンスクールなどで多く用いられています。今回は、初心者サーファーにソフトボードがおすすめな理由と、各種ブランドが販売するおすすめのソフトボードについて紹介していきます。
浮力が高くて初心者でも乗りやすい!
ソフトボードの魅力の1つは、高い浮力です。では、高い浮力があることで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。また、浮力が高いこと以外の魅力についてもあわせて紹介していきます。
エリア規制がかかる海水浴シーズンでも楽しめる
ソフトボードは、フィンを外すとビート板の代わりとして遊べるアイテム。サーフィンのエリア規制がかかる海水浴シーズンでもボディボードのようにして楽しめます。また柔らかい素材で作られているため、自分はもちろん、まわりの方に当たっても、怪我につながる危険性が低く安全です。
家族みんなで楽しむのにもってこい!
一般的なサーフボードと違い、浮力が高いソフトボードであれば、小さな波でも簡単に乗れるので誰でも気軽に楽しめます。さらに、一般的なサーフボードはノーズがとがっていたり、フィンが硬かったりします。ソフトボードは柔らかい素材で作られており、デザインに角がありません。さらに、子供用に作られた柔らかいフィンが販売されているので、安心して楽しめます。
安全かつ壊れにくい素材で作られているため、家族みんなで楽しむのにはもってこいのボードです。
初心者だけではなく、プロも楽しめる
ソフトボードは、初心者だけではなく、中級者・上級者の遊び用セカンドボードとしてもおすすめ。世界中のプロサーファーからの支持を得ているソフトボードも数々あり、ハワイのパイプラインを、ソフトボードで攻める動画が上げられているほどです。
パドリングで疲れない!
サーフィンで最も大切なのがパドリングですが、そもそもパドリングとは、どのようなものなのでしょうか。また、なぜソフトボードではパドリングで疲れないのでしょうか。パドリングの正しいやり方とコツを合わせて紹介します。サーフィン初心者の方は参考にしてみてください。
そもそも、パドリングとは?
パドリングとは「漕ぐ」という意味であり、水上を移動するために行う動作のことを指します。ボードの上に腹ばいになり、水泳のクロールのように水を漕いで前に進みます。
スピードより効率重視のS字にかくパドリング。パワーを使って最大限にスピードを得るため、I字をかくパドリングの2種類があります。長距離を移動するときはS字、いち早くピークにたどり着きたいときはI字など、そのときの状況によって漕ぎ方を変えるとよいでしょう。
なぜソフトボードはパドリングで疲れないの?
ソフトボードには高い浮力があり、パドリングでは疲れません。サーフィンで大切なテクニックであるパドリングでは、波をキャッチすることで前に進みます。初心者の場合はパドル力が弱い可能性があり、なかなか波に乗れない状態が続くことも。
長さと幅・厚みがあるボードほど、浮力があります。浮力が高い場合、水面に浮いている部分が多く、波から受ける抵抗が少ないので、パドルが早くなります。パドルが早ければ、沖に出るときや、テイクオフのときに便利です。
パドリングの正しいやり方とコツ
まずは、ソフトボードに腹ばいになります。その際、ソフトボードから顎までの距離を拳2個分ほどに保ちます。みぞおち辺りがソフトボードに接する状態で、下腹部に力の意識を向けます。そうすることで安定感が増し、水の抵抗を抑えられます。
そして、ノーズが水面から少し出るくらいに、ソフトボードを水平に保ちます。体の位置が左右にずれると、ソフトボードの片方が沈み、抵抗を生んでしまいます。頭の位置を固定し、体軸を中心に置くように意識。このとき、脚が開いた状態ではブレが生まれやすくなりますので、脚を閉じるのがポイントです。
体勢ができたら、軽く肘を曲げて前方に放るようなイメージで腕を回しましょう。そうすることで、リラックスしたまま肩甲骨が大きく動き、スムーズに水面へのアプローチが行えます。
水中では、指先から肘までをまっすぐにして水をかきます。このとき、人差し指から小指は水を逃さないように軽く閉じ、肘が水面から出ないように注意しましょう。速やかに沖へ出るためには、長いストロークで後方に水をかくよう意識するのがポイントです。
最初はロングボードがおすすめ!
ロングボードは、ショートボードやファンボード、ミッドレングスボードを比較すると、波に乗るという点において最も簡単で、初心者であってもコツをつかめば初日からテイクオフができます。ソフトボード初心者の方は、まずロングボードから試すのがおすすめです。
とはいえ、ロングボードと一口にいっても、現在ではさまざまな商品が存在しています。ここでは、初心者におすすめのソフトのロングボードを2つ紹介します。
ソフテック ROLLER 8’0”
ソフテックは、オーストラリアで誕生した人気の高いソフトボードブランドです。小波でもしっかりと乗りこなせるので、サーフィンの基礎を身につけられます。さらに、耐久性に優れた素材を採用しているため、誤って落としても破損しにくいのも特徴です。
ストリンガーを用いているため、アクティブな動きにも最適な1枚でしょう。初心者だけではなく、自分なりの波乗りを極めたい方にもおすすめのソフトボードです。
ミックファニングTHE BEASTIE 7’0” FCS2 3FIN
これまで3回もの世界チャンピオンに輝いた実績を持つ、オーストラリア出身のサーファーであるミックファニングが考案、開発したソフトボードが「THE BEASTIE」です。
こちらの商品は、サーフィンを楽しむことを重視して設計されています。幅が広く丸いテールで、力のない波であっても高い浮力と推進力でテイクオフが容易です。ボードのボトムの反り部分はかなり平らになっているため、どんな波でも安定してサーフィンを楽しめます。全体的にバランスがよく、ボリュームが分散されたソフトボードです。
ソフトボードは価格が低め
ソフトボードは、一般的なサーフボードと比較すると価格が低めです。では、どのくらい費用を抑えられるのでしょうか。また、どのショップがおすすめなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
ソフトボードはコスパがいい!
一般的なサーフボードを購入しようとした場合、平均でも100,000円ほどかかります。一方、ソフトボードは比較的安いため、金銭的な負担が少ないことも人気の1つです。また、初心者からプロのサーファーまで、幅広い層の方が使用できるため、長期間愛用できます。
一般的な初心者向けのサーフボードでは、ある程度波に乗れるようになると、本格的なボードに買い換えたくなり、乗らなくなる可能性が高いです。しかしソフトボードであれば、セカンドボードとして飽きずに乗れます。
より安価なボードを求めるならアウトレットやコストコがおすすめ
コストコやアウトレットを利用すれば、他のショップで購入するより、さらにお得にボードを手に入れられます。例えば、コストコの8フィートサイズのソフトボードは12,800円ですが、他のショップで同様のソフトボードの値段を見ると25,800円となっています。また、5フィート6インチサイズのソフトボードの場合、コストコでは8,800円ですが他のショップでは17,800円です。(※2021年4現在)
このように、一般的なサーフボードよりも低価格で手に入れられることが魅力のソフトボードですが、コストコやアウトレットで購入するとさらに費用を安く抑えられます。
まとめ
ソフトボードは高い浮力を誇っているため、小さな波でも簡単に乗れます。さらに、浮力が高いおかげでパドリングもしやすく、パドル力が弱い方や子供にもおすすめ。また一般的なサーフボードとは違い、安価で購入できるため、気軽にサーフィンを始められることも魅力の1つ。今回紹介したおすすめのソフトボードを参考に、自分にピッタリなソフトボードを見つけて波乗りを楽しんでください。