近年、サーファーの間でブームとなっていることもあり、ソフトボードに興味がある方もいるでしょう。しかし、「ソフトボードって何?」「一般的なサーフボードと何が違うの?」など、疑問を抱えている方も少なくありません。
そこで今回は、ソフトボードの特徴やメリット・デメリット、さらに一般的なサーフボードとの違いを紹介していきます。さらに、デメリットを払拭するソフトボードも合わせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
スポンジボードとも呼ばれている
ソフトボードは、別名「スポンジボード」と呼ばれています。ソフトボードにはどのような特徴があるのでしょうか。そして、一般的なサーフボードと何が違うのでしょうか、詳しく紹介します。
そもそも「ソフトボード」とは
ソフトボードとは、その名のとおり「ソフト」な素材で作られている「ボード」のこと。一般的なサーフボードのように、さまざまなコーティングを施していないため、軽くて浮力が出るのが特徴です。この高い浮力はメリットでもあり、ときにはデメリットにもなります。
また、一口にソフトボードといっても、長さはショートボードからミッドレングス、ロングボードと、さまざまなサイズが揃っています。
ソフトボードはサーフボードを使用する前の練習用?
ソフトボードは柔らかい素材を使用しているため、安全面からサーフィン初心者向けのスクールで多く用いられています。またぶつかっても怪我をしにくいため、子供でも安心して楽しめます。現在では上級者向けに作られたモデルもあり、サーフィン経験者のセカンドボードとしても最適です。
一般的なサーフボードとの違いとは
ソフトボードは、先述のとおり別名「スポンジボード」とも呼ばれています。一般的なサーフボードは、木・ポリウレタン・エクスパンダブルポリスチレンなどで作られていますが、ソフトボードはスポンジ素材を採用し作られています。
そのため怪我の心配がなくより安全で、子供や初心者向きです。またさまざまなノーズ・テール・フィンがありますが、ソフトボードも一般的なサーフボードと形状が変わらないため、一般的なサーフボードと同じように扱えます。
ソフトボードのメリット
サーフィンをする際、一般的なサーフボードとは違う楽しみ方ができるのもソフトボードの大きな魅力。ここでは、4つのメリットを詳しく紹介します。
1.怪我をするリスクが低い
ソフトボードは、ボード部分とフィン部分が柔らかい素材で作られています。そのため、転倒したり、他の方に当たっても怪我をしにくいのが特徴。軽くて取り扱いやすいため、力に自信のない方でも安心です。
2.抜群の浮力
スポンジ素材でできていることもあり、ソフトボードの浮力は抜群。そのため、パドルがしやすく、小さな波でも乗りやすいというメリットがあります。また、安定感も高く、初心者でも比較的簡単にボードの上に立てます。
3.耐久性が高い
ソフトボードは耐久性が高いため、一般的なサーフボードのように割れや折れなど破損が生じる心配が少ないです。そのため、水深が浅いポイントでも、海底に沈んでいる岩や珊瑚などを気にすることなく波に乗れます。
4.低価格
またソフトボードは一般的なサーフボードと比べて、お手頃価格で購入できます。もちろんソフトボードと一口にいっても、メーカーによって価格は異なりますが、比較的安価なため、サーフィンのファーストステップに最適です。
ソフトボードのデメリット
逆に、ソフトボードのデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
1.パドル力がつかない
ソフトボードは、一般的なサーフボードと比較すると浮力があるため、簡単にパドルで沖に出ることができます。そのため、ソフトボードの高い浮力に慣れてしまうと、サーフボードでサーフィンをする際、パドリングで苦労する可能性が。サーフボードに変えたときのパドル力が心配な方は、ゴムチューブなどで筋力トレーニングを行いましょう。
2.ターンの練習ができない
一般的なサーフボードとは違い、ソフトボードはレールに厚みがあります。そのため、きちんとターンができないというデメリットが。ターンの基礎を身につけるという意味ではおすすめしませんが、中にはターンの練習ができるソフトボードもあるため、そちらで練習しましょう。
3.スポンジ素材なので水を吸いやすい
ソフトボードの素材はスポンジなため、水をよく吸収します。そのため、使用後そのまま車に積んでしまうと、車内が水浸しになってしまうことも。使用後は壁に立てかけて水抜きをする必要があります。
またソフトボードは熱に弱いため、直射日光や高温になりそうな場所を避け、日陰で水抜きをしてください。万が一、高温になる場所に置いておくと、ボードに気泡が発生したり、変色したりする恐れがありますので十分に注意しましょう。
4.ダサいというイメージがある
一昔前のソフトボードといえば、レンタル用の初心者ボードというイメージがありました。未だにそのイメージが抜けていない方からすると、ソフトボードはダサいと感じるのでしょう。
しかし、近年では波が小さいとき用のセカンドボードとして、ソフトボードを用いる方が増加している傾向があります。また、高いデザイン性のおしゃれでスタイリッシュなソフトボードも多く販売されています。
ソフトボードのデメリットを払拭する最強の一本!
ここからはソフトボードのデメリットを払拭するような、ソフトボードブランドを3つ紹介します。
MF(ミックファニング)ソフトボードならターンの練習が可能!
MFソフトボードは、3度の世界チャンピオンに輝いたミックファニングが開発したソフトボードです。SKU SHAPERでEPSフォームを削り、カーボン・グラスファイバーをエポキシレジンでラミネートします。最後に、バキュームシュリンクテクノロジーを駆使し、ソフトに仕上げた全く新しい構造となっています。簡単に説明すると、ソフトボードの中にサーフボードが丸々1本入っている仕組みです。
「ソフトボードではターンの練習ができない」といわれている理由は、ソフトボード特有の柔らかいフィンです。この柔らかいフィンでは、上手く波を捉えることができないため、きれいなターンができないとされていました。
しかし、MFソフトボードであれば、市販の硬さのあるフィンを利用できます。そのため従来のソフトボードとサーフボードの中間で、「ソフトトップ」とも呼ばれているそう。さらに、MFソフトトップを用いることで、ターンの練習までできます。実質的なソフトボードのデメリットはないといえるでしょう。
Softechなら水を吸いにくい
Softech(ソフテック)のソフトボードは、水を吸収しにくいX-DENSITY CORE材を使用しています。そのため、より長く浮力がキープでき、かつ非常に軽量なソフトボードが完成しました。
また、ボトム面を硬くしてあるのでスピードが出やすく、ターン・ボードコントロールができます。ソフトボードのデメリットである吸水性とターンが可能です。
デザイン重視ならCATCH SURFがおすすめ
とにかくサーフィンを楽しもうというコンセプトのCATCH SURF(キャッチサーフ)は、デザイン性を重視している方におすすめのソフトボードです。CATCH SURFは、キャッチーな見た目が特徴。かわいいデザインのソフトボードが多く、おしゃれな方や女性の方に高い人気があります。
CATCH SURFのボードを使えば、ダサいというイメージを払拭できるでしょう。
まとめ
ソフトボードは、その名前のとおり柔らかいスポンジ素材で作られています。そのため、ぶつかっても破損や怪我の心配がありません。一方、一般的なサーフボードは、木やプラスチックで作られており、破損や怪我の恐れがあります。
ソフトボードには、浮力が高い・耐久性が高い・低価格などのメリットがありますが、パドル力がつかない・ターンの練習ができないなどのデメリットも存在します。今回紹介したソフトボードブランドを参考に、デメリットを払拭したソフトボードを使用して波乗りを楽しんでみてください。
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