国内外で開催されるサーフィン大会、どんなルール?

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出典:マッハ / PIXTA

日本の国内外では、様々なサーフィンの大会が開かれています。また、東京オリンピックでは初めて正式種目にサーフィンが採用されるなど、大きな注目が集まっている状況です。ここでは、国内外の主なサーフィンの大会と、意外に知られていない大会ルールについて紹介します。

大会を運営している組織

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日本では多くの公式大会がプロアマ問わず行われており、プロとアマチュアではそれぞれ運営している組織が異なります。また、外国でもアマチュア選手を統括する組織がありますが、ここではそれぞれの組織の概要について説明します。

NSA(日本サーフィン連盟)

NSA(日本サーフィン連盟)は、「Nippon Surfing Association」の略で、約1万3,000人の会員数を持つ日本最大のアマチュアサーフィン団体です。日本国内におけるサーフィン競技規則の策定や、各地で行われるサーフィン競技会の公認など、国内でサーフィンを普及させるべく、様々な活動を行っています。

また、1~5級が設定されているサーフィン検定や、NSA公認の審判員及び指導員の認定・養成を行っており、ISA (国際サーフィン連盟)の国際指導員認定プログラムに基づいた講義や実習、試験も実施しています。

JPSA(日本プロサーフィン連盟)

JPSA(日本プロサーフィン連盟)は「Japan Pro Surfing Association」の略で、日本のプロサーファーを統括する団体です。ショートボードやロングボード、男子・女子のサーフィン大会を開催しており、大会の成績に応じて日本でのプロサーファーのランキングを作成しています。

また、認定プロの試験・公表なども行っており、日本でのプロサーファーは、JPSAが公認した選手のことを指します。

ISA(国際サーフィン連盟)

ISA(国際サーフィン連盟)は「International Surfing Association」の略で、世界のアマチュアサーフィンを統括する団体です。国際競技連盟(IF)に属しており、オリンピック選手の出場選考にも関わっています。

WSL(ワールドサーフリーグ)

WSL(World Surf League)は、世界各国で開催されるプロサーファーの大会ツアーを管理・運営している組織のことです。中でも世界チャンピオンを決定するチャンピオンシップツアー(CT)は、毎年プロの頂点を決める大会として注目を集めています。

サーフィン大会のルールはどうなっている?

出典:宮本 亜門 / PIXTA

サーフィンの大会ルールですが、採点方法がやや複雑で、初心者からするとわかりにくいのも事実です。ここでは、世界基準とされるWSLのルールについて、一部を紹介します。

採点方法を確認

サーフィンの大会における採点員は5人です。1本のライディングに対して、10点満点(0.1~10.0までの0.1点刻み)で採点。ライディングの技・種類・難易度・スピード・パワーなどの要素を考慮して採点します。

ただし、5人の採点員の合計ではなく、最低点と最高点を除いた3人分の点数の平均がランディングに対する得点です。例えば、5人が3点、5点、6点、7点、8点と付けた場合は、最低点の3点と最高点の8点を除いた5+6+7点の平均、6点がポイントとなります。

また、すべてのライディングの合計を競うのではなく、点数の高い2本分のライディングのみ合計した20点満点で争われるシステムです。

選手の見分け方

選手は、色のついたゼッケンを着用することが必要です。ラウンドごとに色が変わるため、事前にどの選手が何色を付けているのか、確認しておきましょう。

国内外の主なサーフィン大会について

ここでは、国内外で開催される主な大会について、紹介します。

全日本サーフィン選手権大会

「全日本サーフィン選手権大会」は、1966年から開催され、日本で最も歴史のあるサーフィン大会です。アマチュアのプロサーファーの頂点を決める大会として有名です。同時に、様々な国際大会の日本代表選手の選考にも大きく影響する大会でもあります。

その他の選手権大会

NSAでは、全日本サーフィン選手権大会のほかにも、個別の参加条件を課した大会を実施しています。

・マスターズオープンサーフィン選手権大会
NSA正会員の選手であり、ある一定の年齢以上などの条件を満たした方向けの大会。熟練の技を見ることができます。

・ジュニアオープンサーフィン選手権大会
ある一定の年齢未満などの条件を満たした方向けの大会です。将来のアマチュアサーファーのトップ選手がこの中にいるかもしれません。

ワールドサーフィンゲームス

ISAは、世界各地で毎年「ワールドサーフィンゲームス」を開催。サーフィンのワールドカップともいわれており、世界チャンピオンや各国のランキングを作成しています。1964年に第1回大会が開催され、2018年には、団体で日本初の金メダルを獲得しました。

2019年には、宮崎県でもワールドサーフィンゲームスが開催され、日本人では村上舜選手が4位に入賞。日本のサーフィンレベルが上がっていることが証明されてきています。

まとめ

今回は、サーフィンの主な大会と、ルールの概要について説明しました。どんな大会でどのようなルールで行われているのか、基礎知識があればもっと大会を楽しむことができます。東京オリンピックでにわかに注目を集めているサーフィンの大会ですが、いろいろ大会でプレイのすごさをチェックしておきましょう。

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