知らないと大惨事!?ソフトボードを使った後に必ずして欲しい「水抜き」の方法とは?

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初心者でも扱いやすく、気軽に始められるソフトボード。購入したけどどうやって手入れをすればいいのか悩んでいませんか?ソフトボードは通常のサーフボードとは違い、素材に水を吸収しやすいスポンジを使用しているため、ボードの水抜き作業が必須です。今回は初心者向けにソフトボードの水抜き方法から注意点まで紹介します。

スポンジボードとも呼ばれているので…

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「ソフトボード」は、サーフィンスクールでも取り入れられている初心者向けのボードです。スポンジ素材でできており、ビード板のように浮くため、サーフィンのファーストステップに最適です。

ソフトボードに用いている素材がスポンジであることから、「スポンジボード」とも呼ばれています。スポンジと名がついているだけあって、水を吸いやすい特徴があります。その特徴について、さらに詳しく見ていきましょう。

水を吸いやすい

ソフトボードは、乾燥している状態では軽いため、楽に持ち運びができます。しかし、軽いままであれば、思うように波に乗れません。そこで、スポンジのように海水を含ませることで重量を増します。重くなった分だけ、波に押されたときの加速がよくなるため、テイクオフが楽になるというメリットがあります。

しかし、海から上がると、スポンジがかなりの量の海水を吸収していて、海水が出てきます。そのまま車の中に積んでしまうと、愛車が海水でビショビショになる恐れも。さらに、知らずに屋内に運び込むと、部屋の中も水浸しになる可能性がありますので、しっかりとした対策が必要です。

海から上がったら水抜きが必要

「水抜き」とは、その名前の通り、ソフトボードが吸収した海水を抜くこと。一般的なサーフボードの場合、リペアが必要なとき以外は水抜きする必要はありません。真水で海水に含まれている塩分を洗い流した後、柔らかいタオルや布で水気を拭き取ります。

しかし、ソフトボードの場合はその性質上、水抜きが必要不可欠です。水抜きは、真水で塩分を洗い流した後に行います。なぜ、真水で洗い流したあとに水抜きをするのかというと、海水に含まれる塩分がソフトボードに残っていると、樹脂が酸化して黄色く変色したり、傷んでしまうからです。

そのため、ソフトボードを使った後は、最初にボードを真水で洗い流します。汚れ・砂・塩分を取り除いてから水抜きをしてください。

水抜きが面倒なら吸水しにくいボードを使う

ソフトボードと一口にいっても、その素材や作り方はブランドやメーカーによって異なります。基本的には、水分を吸収しやすいソフトボードですが、中には水分を吸収しにくいソフトボードが存在します。使用した後に水抜きをする時間がない方や、水抜きするのが面倒という方は、水分を吸収しにくいソフトボードを選ぶとよいでしょう。

使用後はすぐに立てかける!

ソフトボードを使った後は水抜きをするため、すぐに立てかける必要があります。では、どのような場所に立てかければよいのでしょうか?また、どのような点に注意するとよいのでしょうか?詳しく紹介していきます。

日陰に立てかける

使用後、着替えをしている間に立てかけておくだけでも、ある程度の水が抜けます。立てかける場所は、日陰になる場所がおすすめ。風に煽られて倒れないように注意しながら、壁に立てかけて水抜きしてください。

直射日光があたる場所や高温になりそうな場所はNG

ソフトボードは熱に弱いため、高温にさらされた状態で保管すると、ボードの表面に気泡が発生したり、色落ちしてしまうことがあります。さらに、紫外線の影響で黄色く変色したり、変形してしまう恐れがあるので注意が必要です。

そのため、直射日光があたる場所、炎天下の車内などの高温になりそうな場所での保管はNGです。また、通気性の悪い場所を避け、風通しがよく涼しい場所で保管するように気をつけましょう。

車の中ではカバーをかけておく

着替えている間に水抜きをしたとはいえ、完全に水分が抜けてい可能性も十分にあります。そのため、車に積む場合、ソフトボードにカバーをかけるのがおすすめです。では、どのようなカバーがおすすめなのか、カバーをかける際のポイントなどについて紹介していきます。

ボードにカバーをかける

ソフトボードは、一般的なサーフボードとは違い、破損防止のためのニットケース・ハードケースなどは必要ありません。しかし、ソフトボードに吸収されている水分で車内や部屋が濡れてしまうことを防止するためには、ソフトボードにカバーをかけるのが有効です。

さまざまな種類のカバーやケースがありますが、中でもおすすめなのはデッキカバーです。シャワーキャップのようにソフトボードに被せるだけなので、誰でも簡単にカバーをかけられます。デッキカバーのお手入れは簡単で、海水の塩分を取るように水で洗い流して乾かすだけ。さまざまなサイズが展開されているので、所有しているソフトボードに合ったサイズを選んでください。

またボードケースを使用する場合は、ニットケースよりもハードケースの方がおすすめです。ニット素材では、吸収しきれなかった水分が漏れてしまうこともあります。心配であれば、ハードケースを選ぶようにしましょう。

カバーの中にセームを入れておく

「セーム(セームタオル)」とは、吸収性抜群のタオルのことです。本来、洗車用に開発された高性能な吸水タオルですが、高い吸水性を持っていることからスポーツ用品業界が着目し、現在では水泳選手のようなアスリートが使用するタオルとして重宝されています。

このセームをボードと一緒にカバーの中に入れておくと、カバーの中に溜まった水分を吸収してくれるのでおすすめです。カバーの中に入れたままにするのではなく、たまにセームを絞って水気を取ってから、再びカバーの中に入れるのを繰り返しましょう。

また、カバーの中ではなく、車に積む際にボードの下にセームを敷くのもおすすめです。この場合も、時々セームを絞って水気を取り、再び敷くなど工夫をするとよいでしょう。セームは、サーフボードや車の窓、さらには自分の体などを拭くなど、なにかと使えるため、1枚持っておくと便利です。

まとめ

ソフトボードは別名スポンジボードとも呼ばれるほど、水分を吸収しやすい特徴を持っています。そのため、ソフトボードを使った後には、必ず水抜きをしましょう。また、水抜きする際は直射日光があたる場所や、高温になりそうな場所を避け、日陰で壁や車に立てかけておきましょう。その後はカバーをかけ、セームを入れて運ぶのがおすすめ。今回紹介したことを参考にしっかり手入れしましょう。

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