日本人がスケボー初代金メダリストに!オリンピック追加種目となり話題のアーバンスポーツ!種目や歴史、ファッションを紹介します。

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オリンピック追加種目に選ばれたアーバンスポーツのスケートボード。先日、東京五輪、スケートボードの男女ストリートで共に日本人が1位となり、金メダルを獲得しました。今回は現在話題のアーバンスポーツについて紹介します。

アーバンスポーツとは?

まずはじめに、アーバンスポーツとは、「エクストリームスポーツの中でも広い場所を必要としない」「個人が気軽に始められる」などの理由で、都市住民が参加しやすいスポーツ、または大会やスポーツ自体が都市での開催が可能なものを指します。

エクストリームスポーツとは?

高さや速さ、危険さ華麗さなどの過激(extreme)な要素を持った離れ技を売りにしているスポーツの総称です。その歴史はまだ浅く、1979年にオックスフォード大学の「デンジャラス・スポーツ・クラブ」が開発した世界初のバンジージャンプがエクストリームスポーツの起源と言われています。

明確な定義はない

アーバンスポーツには明確な定義はありません。ただ、共通している要素は2つあります。1つは人に見せることを意識した自己表現が必要なこと、もう1つは選手と観客の間に物理的な境界がなく、両者が同じ目線で技を楽しむことです。この2つが伝統的な今までの競技にはない特徴になります。

代表的な競技は?

代表的なスポーツは、BMX(フリースタイル)、スケートボード、スポーツクライミング、パルクール、インラインスケート、ブレイクダンスなどです。どれも最近普及が拡大している比較的新しいスポーツ。

アーバンスポーツの魅力

ここでは、アーバンスポーツの魅力について紹介。新しく出てきたスポーツなので、伝統的なスポーツとは違った画期的な面白さがあります。

ファッションとの関連性

先ほど紹介したように、アーバンスポーツには自己表現が求められます。そのためファッションなど自分を表現する若者文化が深く根付いています。ユニフォームなどはなく、伝統的なスポーツには見られない自由な雰囲気が最大の魅力です。

若者に人気なスポーツが多い

若者文化が深く根付いているので、若者に人気なスポーツが多いです。現在の15歳から25歳前後のZ世代に特に受け入れられています。Z世代はSNSなどのツールを使って常に新しい情報に敏感な若者が多いので、アーバンスポーツなどの新しい要素を取り入れたものに興味を持つ人が多いです。

オリンピック会場

ここでは、今回の東京オリンピックで使われているアーバンスポーツの施設について紹介します。

青梅アーバンスポーツパーク

選手村から近い青梅エリアの敷地に仮設で建設されている会場。東京湾が見える場所に位置していて、バスケットボールの3×3、バスケットボールやスポーツクライミングが実施される会場です。

有明アーバンスポーツパーク

選手村や東京ビックサイトからも近いウォーターフロントエリアの有明に建設されている会場。自転車競技のBMXレーシング、スケートボード、BMXフリースタイルなどが実施され、アーバンスポーツの中心となっている会場です。

オリンピック後の会場は?

有明アーバンスポーツパークは、青梅の仮設施設の青梅アーバンスポーツパークを有明に移設させ、跡地を活用して大きな施設を建設する方向で話が進んでいます。観客席などを取り壊し、追加する施設を再配置した上で、アーバンスポーツゾーンとしてにぎわい誘導地にする予定です。

アーバンスポーツの祭典「FISE HIROSHIMA」

FISE HIROSHIMA(フィセ・ヒロシマ)はBMX、スケートボード、ボルダリング、3×3バスケットボール、パルクール、ブレイキン、マウンテン・バイク、水上スノーボード、インライン・スケートなど25種目を超えるアーバンスポーツを、アマチュアからプロフェッショナルの男女アスリートが競い合う、国際的な都市型スポーツフェスティバルです。

2018年、2019年と広島で開催されていて、2019年は延べ103,000人が来場した世界最高峰のアクション・スポーツ大会として確立。3回目の開催は現在新型コロナウィルスの影響により延期となっていましたが、2022年3月25〜27日の3日間で約2年ぶりとなる開催が決定しています。

アーバンスポーツが抱える問題

現在アーバンスポーツは急速な発展を遂げていますが、問題もいくつか抱えています。ここでは問題をいくつか取り上げて紹介します。

競技人口

アーバンスポーツは普及自体が最近のため、競技人口は最近急激に増加しています。急激に競技人口が増加したことで、施設不足や指導者の不在という問題がおきました。そもそも練習場所などがまだ多くないスポーツがほとんどなので、競技人口だけが急速に増加したことで、施設の利用が難しくなっています。そして指導者も不在なので、これからの課題であるアーバンスポーツが日本に根付いて大衆化するための制度化や組織化が難しい状況です。

街中でのトラブル

先ほど説明した問題に関連して、街中でのトラブルも増えています。日本の公道では道路交通法によって交通の頻繁な道路でスケートボードなどに乗ることは禁じられています。また、騒音被害や器物破損などの問題もあり、このようなスポーツの文化自体を拒否してしまう人もいます。競技人口が増えても、利用できる施設が間に合っていないため、街中でスポーツをしてしまう人が増えてしまいました。

東京オリンピックでの躍進

今回から初めて追加された種目のスケートボード。日本人の出場選手もいて、注目されている競技の1つでした。ここでは東京オリンピックスケートボードでの日本人選手の躍進を紹介します。

男女共に金メダル獲得

普及と同時に問題も抱えているアーバンスポーツですが、とても嬉しいニュースがありました。日本人選手がスケートボードのストリートで男女ともに金メダルを獲得し、女子は銅メダルも獲得。今回が初開催の競技で男女が金メダルを勝ち取ったことで、とても話題になり、今までアーバンスポーツを見たことがなかった大勢の人も競技を見る機会になりました。

堀米雄斗

1999年生まれの堀米雄斗選手は、スケートボード男子ストリートで金メダルを獲得。決勝トーナメントでは後半から逆転優勝しました。高度なトリックを緊張感がある中次々ときめて、スケートボードを知らない人でも感動するような胸が熱くなる内容でした。堀米雄斗選手は現在世界でもトッププロとして活躍していて、SLS(世界最高峰のストリートリーグ)でも日本人として初優勝を果たしました。

選手について▶︎スケボー界の至宝”堀米雄斗”選手のスタイルがかっこいい…スポンサーや年収、愛用ブランドは?

2020東京オリンピックの結果▶︎【2020東京オリンピック】スケートボード男子ストリートで「堀米雄斗」選手が初代王者の座を獲得!

西矢椛

2007年生まれの西矢椛選手はなんと13歳。日本人としてオリンピックでの最年少金メダリストの記録を塗り替えました。決勝トーナメント中盤ではミスが続き暫定順位は下がってしまいましたが、後半から緊張感のある中、大技を次々と披露。着実に優勝へと近づきました。最後は同年代でライバル、SLSでの優勝経験もあるライッサ・レアウと戦いになりましたが、西矢選手がトリックを決めて、優勝しました。

2020東京オリンピックの結果▶︎【オリンピックスケボー女子】西矢選手が最年少で金、中山選手は銅メダルを獲得。

まとめ

最近話題になっているアーバンスポーツの紹介でした。今回のオリンピックでも序盤から話題になりさらに注目されていきます。問題に目を背けずに向き合いながら、魅力的なアーバンスポーツを楽しんでいきましょう!

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