サーフィンの技「フローター」とは?概要ややり方、コツを紹介します。

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サーフィンにはたくさんのかっこいい技がありますが、中でも様々な局面で活用できるのが、「フローター」です。フローターを覚えることで波の上での動きにバリエーションが生まれることでしょう。この記事では、フローターの概要ややり方、コツを紹介します。

フローターとは

そもそも、フローターとはどのようなテクニックのことなのでしょうか。ここでは、フローターの概要や使い道などについて解説します。フローターを使いこなし、様々な局面に対応できるサーファーを目指しましょう。

中級者必須のテクニック

フローターとは、波をアップス&ダウンすることで加速し、崩れかけている波のカールに乗り上げて滑った後、ボトムに降りていく技です。アップス&ダウンとは、波のフェイスの上下を使い、ボードを加速させていくテクニックのことをいいます。波のトップに向かう前のミドル付近にボードが達した段階で、水流に逆らうようにボードをダウンさせる技です。

主にフローターは速い波を抜けるときに重宝する、中級者としては必須のテクニックです。ただし、波を見る目や柔軟な判断、タイミングに合わせて身体の使い方など様々なことが要求されるので、決して簡単なテクニックではありません。

フローターの使い道は主に2種類

フローターの活用方法は、崩れてくるリップに乗って次の動きにつなげていくケースと、パフォーマンスの締め技として活用するケースの2通りが基本です。実はこの2つの違いでも難易度が異なります。

締め技としてフローターを繰り出す際、波に乗り上げた後に空洞ができやすくリスクを伴う点は理解しておきましょう。もしフローターを行っている際に空洞ができても、落ち着いて体勢を低く保ち、ボードを安定させることに努めることが大切です。

フローターのやり方

フローターをかっこよく決めてさっそうと滑りぬけていくプロサーファーの姿はとてもかっこよく、憧れる方もいるのではないでしょうか。ここでは、フローターの基本的なやり方について解説します。上達のコツについても解説していますので、1つずつ身に着けていきましょう。

基本的なフローターの方法

基本的なフローターの流れは、以下の通りです。

  1. 加速しながら、後ろ足に少し体重を乗せて波のトップに上がる
  2. 前足を波のトップに合わせる
  3. 両脚に均等に体重をかけ、両手を広げてバランスを取る
  4. 波が崩れるタイミングで波の前に出る
  5. 波のノーズを指さないように気を付け、バランスを取りながら着地する

波が崩れるタイミングでは、肩を着地する方向へ開くと進みやすくなります。

着地が重要

フローターを実施するうえで最も難しく、ポイントとなるのが最後の着地です。波を降りるタイミングを間違えるとリップポジションにボードが当たってしまい、大きな衝撃を受けてしまう可能性があります。場合によってはボードが折れてしまうことも。

実際にプロサーファーでも、最後の着地が難しいと考えている方が多くいます。波から降りていくときには着地のイメージを持ちながら体勢を作っていくことが重要です。

カールの上を進んで波が崩れるタイミングでボトムへ降りる際には、波のリップと合わせて一緒に降りる感覚がとても大切です。あまりカールの上に行き過ぎると波に遅れてしまい、スープにはじかれるリスクが増してしまうでしょう。膝や身体をなるべく柔らかくし、余計な力を抜いてバランスを保つことが大切です。

また、スピードがなくなってからだと降りづらくなるので、早めにボトムに戻る意識も大切です。初心者は遅れてしまわないよう、カールの上から少し早めに降りるイメージで練習しましょう。

フローターのコツ

出典:marrows / PIXTA

フローターはなかなか上手にできない方も多く、コツを意識した練習が大切です。ここでは、フローターのコツを整理します。様々なポイントを意識しつつ、練習を積み重ねましょう。

ボトムターンをきちんと行う

フローターの上達には、リップに乗り上げた際に後ろ足でテールをコントロールする意識が大切です。ボトムターンをしっかりと行い、大きく深く加速してリップを目指すようにします。イメージとしては、波を斜めにではなく縦に挙がっていくイメージです。

技をつなげる際にフローターを行うのであれば、波から降りるタイミングで次の技のことを考えながら降りていくことも大切でしょう。

ボードのコントロールを意識しよう

フローターがうまくできないという方の中には、波に乗った際にプルアウト気味になって失速してしまっている方も多くいます。他にも多くの例がありますが、共通しているのが、ボードのコントロールができていないという点。

ボードのコントロールをよくするには、岸側のレールを下げることが大切です。岸側のレールを下げると波の力を上手に利用できるようになり、失速を防げます。そして波のカール部分に上がったらなるべく力を抜き、ボードの中心へ重心を置くことで棒立ちにならず、ボードのコントロールを失わずに済むでしょう。

右手でレールを持てるぐらいに姿勢を低く

ボトムからトップに上っていく際には、膝を曲げて姿勢を徐々に低くしていくことも大切なポイントです。ボトムからトップに上る際に膝が伸びてしまっている方が多くいますが、これでは上手にバランスを取りコントロールできません。波のトップに上がった瞬間にはボードを手でつかめるくらいに姿勢を低くする、つまり膝を曲げてお尻を突き出す意識がフローターのポイントです。

アップス&ダウンの練習

フローターを上手に成功させるには、最初のアップス&ダウンを上手に決めることが大切です。サーフボード全体を使って波のフェイスを走らせる意識を持ち、トップに上がる前のミドル付近でボトムへと向かうようにしましょう。ついピポットターンのようにイメージしてしまう方が多いのですが、サーフボード全体で波を走るイメージが大切です。

また、ターンはリズミカルに行うことも大切です。アップス&ダウンを行っている途中でレールが引っかかったりバランスを崩してしまう場合は、多くのケースで身体に余計な力が入っているのが原因です。

可能な限り脱力し、リズムよくスムーズにターンすることが大切でしょう。膝や身体を柔らかく保つことが、スムーズに波に乗るコツです。

まとめ

サーフィンの技の1つであるフローターは、波を横に移動して早い波を抜けたり、次の技につなげたりするのに使う便利なテクニックです。フローターは危機回避や体力温存など様々な局面で使用することから、中級者には必須のテクニック。フローターの正しいやり方を覚えて、ハイレベルで充実したサーフィンを楽しみましょう。

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