初心者でもわかりやすい!ロングライディングのテクニックを紹介

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サーフィンの初心者を卒業したいのならば、マスターしたいのがロングライディングです。ロングライディングは文字通り「波に長く乗る」こと。しかし、初心者にとっては長く乗るのはそう簡単ではありません。長さの決まりはありませんが、長く乗るためにはコツが必要です。ロングライディングのテクニックを紹介します。

ロングライディングとは?

出典:nowha / PIXTA

ロングライディングとは長い間波に乗ること

ロングライディングとは、できるだけ長い時間波に乗っていることを指します。ロングライディングの具体的な時間は、特に決まっていません。初心者は、パドリングで波のポイントまで行き、岸辺に向かってまっすぐ打ち寄せる波と一緒に滑ります。時間でいうと数秒程度です。

一方で、ベテランが一度波に乗ると、波に対して横方向へトップからボトムに乗り継ぐイメージで波に乗ります。上手なサーファーほどインサイドのあたりまで長く乗れるので、20秒、30秒、それ以上の長い時間ライディングを続けることが可能です。

ロングライディングに必要なこと

では、ロングライディングができるようになるには、どのようなテクニックや練習が必要なのでしょうか。

1.波を選ぶ目を養う

ロングライディングをうまくやろうと思っても、海に入ってから良い波を見つけるのはとても大変。なぜなら、波が見える海面と視線が同じ高さなので、波の良し悪しをうまく捉えられないからです。まずは、岸辺からサーフポイント全体を見わたし、岸辺より高い場所を探します。

海面をできるだけ上から見下ろせるようなところからがおすすめです。そこから、ロングライディングに向いている波がやって来るポイントを見つけます。また、岸辺から波全体を確認しておくと、海に入ってからテイクオフに集中できるはずです。

2.テイクオフをもう一度おさらいする

良い波を見つけても、テイクオフがうまくできなければ、せっかくのチャンスを逃してしまいかねません。パドリングと同じで、テイクオフはサーファーにとって基本中の基本。ふだんからテクニックを磨いておけば、波に乗ってからロングライディングに移りやすくなります。

3.最初は斜め乗りから

テイクオフがうまくできるようになったら、波の進行方向に対してやや斜めにテイクオフするテクニックを身につけます。しかし、波を横に滑るのは、ある程度の経験が必要。斜め乗りができるようになれば、自然にロングライディングのもとになる、横の波移動が感覚でつかめるようになるはずです。

4.地上でも練習する

ロングライディングは、岸辺や室内でもイメージトレーニングができます。サーフポイントでの時間を大切にするためにも、空き時間を使って日常的に練習してみてください。

テイクオフを振り返ろう

出典:dutch / PIXTA

では、ロングライディングの基礎になるテイクオフをもう一度振り返ってみましょう。サーフィン初心者のころに覚えた方も、ぜひおさらいしてみてください。

パドリングから立ち上がるまで

初心者の方の場合、パドリングに集中しすぎてサーフボード周辺の波をキャッチするのがおろそかになりがちです。そのため、パドリングをしながら目線は進行方向全体にしっかりと向けてください。ロングライディングのためには、広い視野を持つことがなにより大切です。

サーフボードやノーズのすぐ先など、目線を下にするとバランスがうまく取れません。安定したパドリングができない場合は、バランスを取りながらクロール動作ができるまで復習してください。テイクオフのときは、デッキのレール側に手を添えた状態で立ち上がります。

パドリングでバランスを取るとき、みぞおちあたりを意識してクロール動作をします。手と前足のつま先は、ちょうどみぞおちのあった位置に手のひらのつけ根を置くようにしてください。

立ち上がりから完成まで

波の乗り方や立ち上がりで大切なことは、サーフボードの滑り出しにあわせることです。立ち上がる前に、波のスピードとうねりの状態を身体で感じながらパドリングを続けます。波を感じないまま、あせって立ち上がろうとすると、波の流れについていけない状態になりテイクオフできないので、気をつけてください。

パドリングをやめてもサーフボードが波に滑るようになっていたら、テイクオフが可能です。サーフボードに手を添えながら、腕を伸ばして前足は胸に引きつける動作をセットで行いながら立ち上がります。テイクオフできたら、膝をクッションにし、サーフボードと身体のバランスを取りましょう。膝は伸ばしすぎないようにし、中腰の姿勢を保つのがコツです。

初心者が始めやすい斜め乗り

いきなり初心者の方が、ロングライディングにチャレンジするのはハードルが高いもの。そのため、斜め乗りのテクニックを身につけるところから始めるのがおすすめです。

斜め乗りとは

斜め乗りは、「斜めテイクオフ」とも呼ばれています。まっすぐ波に乗る基本のテイクオフをベースにして、斜めの方向を意識すると、横方向へ走りやすくなるのです。斜め乗りは、サーフィンで連続して押し寄せる波のトップを伝いながら、横走りするための大切な基本テクニック。

言い換えると、斜め乗りができれば、ロングライディングもすぐ手が届くところまで来ています。

斜め乗りのポイント

まず、テイクオフのとき、頭のなかで「斜めへ行こう」というイメージを強く持っておくことが大切です。斜め方向を意識するだけで、身体の重心が行きたい方向へと自然に移動していくことを感じましょう。斜め乗りは、波がピークを迎えたタイミングで行います。

うねりが大きくなったときにテイクオフをすれば、波の勢いでうまく加速できるため、岸辺に目線を据えながらパドリング中に横方向への走りをイメージし、姿勢を行きたい方向へと向けてください。加速がうまくついたら、波が掘れるボトムでテイクオフすることがコツです。

ボトムでターンをした瞬間に、トップの直前まで乗っているので、すぐピークを下りながら次の波へと目線を向けます。テイクオフのときは、サーフボードをやや横向きにセットしてください。波が掘れはじめた瞬間に立ち上がって、中腰のまま波側のレールへわずかに荷重を落としていきます。

サーフボードに乗せた足の膝は、進行方向に向けます。体重を前方に傾けながら、勢いよく滑り加速をつけることが大切です。

波の上だけじゃない地上での練習方法

サーフィンの上達を目指すなら、陸でも道具を使った練習を積みましょう。波乗りがうまくなるサーフスケートを使うのがおすすめです。

サーフスケートとは

サーフスケートとは、サーフィンの練習に使われるスケートボードの種類です。サーファーが波乗りの練習を、スケートボードで行える商品が市販されています。カリフォルニアやオーストラリアで初心者向けのレッスンを中心に採用されていて、陸上で気軽に反復練習ができる便利なアイテムです。

サーフスケートのおすすめ3選

サーフスケートは日本でも購入可能ですが、価格は高め。一般的なスケートボードで練習をしようと考える方がいるかもしれませんが、やはり専用のサーフスケートでなければ、練習効果がなかなか出ません。そこで、日本でも手に入りやすいサーフスケートのなかから、代表的なものを3つ紹介します。

1.カーバースケートボード

サーフィンを意識した波乗り練習にピッタリのスケートボードです。サーフスケートの老舗ブランドCARVERが発売。国内でもスポーツショップや、スケートボード専門店のネット通販で豊富な在庫を持っています。

2.コンプリートスケートボード

コンプリートスケートボードとは、完成品のスケートボードのことです。購入時点で、タイヤなど必要な部品がすべて付属しています。日本でも1万円台で手に入ります。

3.ウッディプレス

コスパのよいサーフスケートです。2モデルのうち、カービングトラック(オリジナル)のなかから28インチ、30インチ、32インチの3サイズ展開。サーフィンの練習には、28インチがおすすめです。

まとめ

サーファー初心者の方であれば、誰もがあこがれるロングライディング。しかし、特別なコツがあるわけではありません。テイクオフや横走りといった、サーフィンの基本テクニックを練習で磨いて、感覚を身につけることがコツです。

実際に、海に入って練習するのは、時間や体力の制約もあるので、サーフスケートを使ったエクササイズも検討してみてください。地道な基礎練習を継続することこそ、長い波に乗り続けるロングライディングの一番の秘訣です。

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