サーファーなら一度は目にしたことのある、巨大なパイプラインや海の写真。その美しい光景に憧れてサーフィンを始めたという人も多いのではないでしょうか。サーファーや海、波を撮影するのがサーフィンフォトグラファーです。今回は、サーフィンフォトグラファーの巨匠として知られる木本直哉さんを紹介します。
木本直哉とは
20歳で撮影を始め、現在も世界中で活躍を続けるサーフィンフォトグラファーの巨匠、木本直哉さん。ここでは、木本さんのプロフィールを紹介します。
木本直哉さんのプロフィール
木本直哉(きもとなおや)さんは1959年9月21日生まれ、大阪府出身のサーフィンフォトグラファーです。20歳の時からサーフィンフォトグラフィーの道を歩み出し、現在も最前線で活躍しています。
冬のハワイ・ノースショアを中心に世界で活躍
冬のハワイにはビッグウェーブが押し寄せ、その波に乗ろうと世界中からサーファーが集まります。木本さんは1981年、22歳の時から冬のハワイ・ノースショアに通い始めました。
そこで撮影されたのが、トップサーファー「Greg Long(グレッグ・ロング)」のエディ・アイカウ・ビッグウェーブ・インビテーショナルでの一枚。この写真はアメリカのサーフィンマガジンのカバーに採用され、一躍話題となりました。また、木本さんはハワイだけにとどまらず、世界各地の良い波を求め、旅を続けています。
木本直哉さんのエピソード
これまで40年以上に渡り、世界中の海を撮影してきたサーフィンフォトグラファーの木本直哉さん。木本さんが撮影する力強く、重厚な作品に心を揺さぶられたという人も多いのではないでしょうか。ここではサーフィンフォトグラファーの巨匠とも言われる、木本さんのエピソードを紹介します。
自身もサーファー
木本さんは16歳でサーフィンを始め、20歳からサーフィンフォトグラファーとしての活動を始めます。自身もサーファーだからこそ、海の変化を感じ取り、ダイナミックな波を捉えた写真が高い評価を受けているのではないでしょうか。
KINの愛称で知られる
サーフィンフォトグラファーとして世界を舞台に活躍する木本直哉さん。木本さんは「KIN(きん)」の愛称で知られています。
過去には怪我も
2011年3月、ハワイ・バックドアでの撮影を行っていた木本さん。水中での撮影時、頚椎骨折と頭を44針縫うという大怪我を負ってしまいます。幸いにも後遺症などはありませんでした。その後は安静に過ごした後快復し、現在もサーフィンフォトグラファーとして最前線で活躍されています。
これまでの活動や作品を紹介
日本を代表するサーフィンフォトグラファーの木本直哉さん。これまでに数々の作品を発表して話題となっています。ここでは、木本さんのこれまでの活動や作品を紹介。ぜひチェックしてみてください。
サーフィンワールド
「サーフィンワールド」は1975年に創刊された日本のサーフィン雑誌。木本さんはサーフィンフォトグラファーとして活動を始めた1979年より、サーフィンワールドの紙面を飾り始めました。現在は一時休刊となっていますが、復刊時には木本さんの作品が掲載されることが期待されています。
波の園 木本直哉写真集
「波の園 木本直哉写真集」は1990年、岳洋社より出版された写真集です。この作品は木本さんにとって初めての写真集。ハワイ、オーストラリア、インドネシアなど世界中の海の写真が楽しめる作品となっています。
75-85 Surfin Japan
サーフカルチャーが日本に根付いてきた1975〜1985年。時代を切り拓いてきたサーファーや、今はなきサーフポイントの貴重な写真を集結した一冊です。木本さんをはじめ、近藤公朗さん、畠山芳久さんなど日本を代表するサーフィンフォトグラファーの作品集となっています。
波巡礼
1999年に発売されたDVD作品、「波巡礼」。波を求めて旅するサーファー達と木本さんが日本の波を巡礼する様子が収録されています。 沖縄のアウターリーフ、四国のリバーマウスなど、 日本屈指の波でのサーフィンシーンは圧巻です。
波巡礼 the pilgrim Ⅱ
2020年に発売されたDVD作品、「波巡礼 the pilgrim Ⅱ」。サウスアフリカ、バルバドス、ハワイなどの世界のサーフポイントや、日本各地での、トップサーファーによるセッションが2時間10分に渡り、収録されています。予告編も公開されているのでぜひチェックしてみてください。
ツナミコーリング
「ビッグウェーブ」、「トラベル」、「ホーム」というコンセプトに基づき、3部作で構成された映像作品、「ツナミコーリング」。ハワイ、日本を中心に世界の海を旅する日本人サーファーの姿にフォーカス。木本さんは、この作品について「当時は日本人のフォトグラファーによる、日本人サーファーの作品は皆無だった為、思い入れのある作品になった」と語っています。
surfdayz JAPAN
「surfdayz JAPAN」は2011年3月に発売されたDVD。日本各地の素晴らしい波を収録した作品です。新島や四国、日本海から沖縄まで、木本さんが2010年の春から秋に渡って、旅しながら撮影してきた波の数々が楽しめます。
波伝説
木本さんは、サーフメディア「波伝説」のメンバーとしても活躍中。ダイナミックな波の写真とともに、サーフポイントやサーフィンの試合の様子、コラムなどを発信しています。
DON’T PANIC
サーファーに人気のアイウェアブランド「DON’T PANIC(ドントパニック)」。2021年10月には、木本さんとDON’T PANICのコラボTシャツが発売され、話題となりました。このプロジェクトでは、「写真を着る」をテーマに、著名な写真家をフィーチャー。
木本さんがタヒチとニュージーランドで撮影した写真をTシャツにプリント。デザインは3種類、カラーはブラックとホワイトの2色展開です。ぜひチェックしてみてください。
木本さんのSNSを紹介
サーフィンフォトグラファーの巨匠として、現在も世界を舞台に活躍する木本直哉さん。世界各地の波を求めて、旅の生活を送っています。そんな木本さんのSNSが気になっている人も多いのではないでしょうか。ここでは、木本さんのSNSを紹介します。
インスタグラム
インスタグラムでは、世界中のサーフポイントの写真や、お気に入りのアイテムはもちろん、自身の作品についても紹介しています。木本さんの投稿を見れば、気になるサーフポイントが見つかること間違いなし。ぜひチェックしてみてください。
インスタグラム:@naoyakimoto
ブログ
木本さんは長年ブログを公開していることでも知られています。現在は「波伝説」でチェック可能。過去の記事も読めるので、撮影された背景などを想像すると作品がより楽しめます。ぜひチェックしてみてください。
まとめ
サーファーの憧れの地であるハワイ・ノースショアを中心に活動するサーフィンフォトグラファー、木本直哉さん。彼の作品は、壮大かつ、海の崇高な美しさを表しています。現在も世界の海を撮り続ける木本さん。今後の活躍にも期待が寄せられます。