スケートボードのフリースタイルで、高校生ながら世界大会で3度も優勝している山本勇選手。超絶テクニックで難しい技を難なくこなし、現代のロドニー・ミューレンと称されています。今回は世界からも注目を浴びる山本勇選手を紹介！
スケボーの「フリースタイル」とは？
フリースタイルとは、1960年代から1990年代まで人気のあった、スケートボードの最も古いスタイルの1つです。平らな地面の上で断続的に行い、その完成度を競います。他のスタイルに比べて派手さは少ないですが、流れるようにトリックを行うことで、複数のトリックを1つのトリックのように見せることが多いです。
山本勇が憧れるロドニー・ミューレン
ロドニー・ミューレンは現在のストリートスタイル、フリースタイルで使われている数々のトリックを考案した人物。キックフリップやトレフリップなども彼が生み出したトリックで、「スケートボードの発展に最も大きな影響を与えた人物」と呼ばれています。
現在でも新しいビデオを出すたびに、誰もみたことのないトリックを披露します。自由な発想がみている人を楽しませ、新しいスケボーの魅力を生み出します。
滋賀県出身の「山本勇」選手のプロフィール
ここでは、山本勇選手のプロフィール、スケボーを始めたきっかけを紹介します。
プロフィール
名前：山本勇(やまもといさみ)
生年月日：2003年4月23日
出身：滋賀県大津市
出身中学：大津市立皇子山中学校
スタンス：レギュラー
スケボーを始めたきっかけ
山本勇選手は8歳の頃、先程紹介したロドニー・ミューレンの映像をみて衝撃を受け、フリースタイルのスケートボードを始めました。その後、色々な種類のトリックがあり、自由なフリースタイルがどんどん好きになっていき、毎日練習するように。
山本勇選手の魅力
次に、世界で注目されてる山本勇選手の魅力について紹介します。
世界が驚愕する超絶テクニック
山本勇選手は、驚異的なバランス能力と唯一無二の独創性が魅力です。板を回す、立てる、寝かせるなど、自由自在な動きをします。彼が繰り出す独特なトリックやダンスステップのような軽快なランディングは、世界中を驚愕させました。海外では和製ロドニー・ミューレンと呼ばれるほどです。
自ら生み出した多彩なトリック
山本勇選手はそのバランス能力と独創性で、常に新しい技づくりを怠らずに彼だけの組み合わせ方で新技を披露します。体を半回転させると同時に、ボードを横に半回転、縦に2回転させる「イサムフリップ」などを持っています。
山本勇選手のスポンサーは？
ここでは山本勇選手のスポンサーについて紹介します。
Powell Peralta(パウエル・ペラルタ)
Powell Peraltaは博士号を持つジョージ・パウエルとプロスケーターのステイシー・ペラルタが1976年に創設したスケートボードブランド。30年以上歴史のある老舗ブランドで、いつまでも変わることのないシェイプは長年に渡りスケーターを支え続けています。
また、当時最強だったチームには、キャバレロ、トニーホークなどが在籍し、彼らの滑りは全世界に影響を与えました。80年代のスケートシーンの代表で、現在の基盤を築いた伝説のスケートブランドです。
REVEL ROYAL(レベル・ロイヤル)
1993年に創業して以来、世界のトップブランドと同じ工場で品質にこだわった製品を提供し続けるブランド。デッキ、ウィール、トラック、ベアリングなどスケートボードに関わる全ての商品を展開しています。
現在通っているバンタン高校とは？
次に、山本勇選手が現在通っているバンタン高校について紹介します。バンタン高校とは「バンタンクリエイターアカデミー高等部」のことで、Youtuber、プロデューサー、ディレクター、映像編集者、デザイナーなどのクリエイティブな専門職のプロを講師として業界で活躍できる人材を育成することを目的とした高等学校です。
スケートボード＆デザイン専攻
スケートボード＆デザイン専攻学科は、日本から世界へ飛び出すバイタリティ溢れたプロスケーターの育成と、スケートボードを通して学ぶカルチャー(ファッション、映像、イラスト、グラフィック、英語など)を武器に、将来スケートボード業界で活躍できる人材の育成を目的とした学科です。
講師には森中一誠や村岡洋樹など、現在も業界の最前線で活躍するプロスケーターやフィルマーが担当。また、生徒だけで撮影、編集した作品「APPLE」なども発表して話題になっています。山本選手の独創的なアイデアを豊かにするのにぴったりです！
最年少優勝記録達成！
2017年5月、カナダのブリティッシュ・コロンビア州サリーで開催された「World Freestyle Round-up 2017」で、 当時14歳の山本勇選手がプロ、アマチュアの両方に出場し見事日本人初優勝し、最年少記録を塗り替えました。会場にゲストとして来場していたロドニー・ミューレンは山本勇選手を「スペシャル！」と絶賛。その後同大会で山本勇選手は3連覇の快挙を達成し、一躍世界中から注目されました。
山本勇選手の大会成績
ここでは主山本勇選手の大会成績について紹介。先程紹介した大会の他にも、数々の大会で活躍しています。
2017年「World Freestyle Round-up Skateboarding Championship」優勝
2018年「World Freestyle Round-up Skateboarding Championship」優勝2019年「World Freestyle Round-up Skateboarding Championship」優勝
2018年「Streamline longboard」優勝
2019年「Streamline longboard」ワンショットクラス優勝
数々の大会で優勝を果たしている山本勇選手。惜しくも2020年「World Freestyle Round-up Skateboarding Championship」では2位となりましたが、今後の活躍にも期待です。
山本勇選手のインスタグラム
山本勇選手のインスタグラムでは、日々の練習風景や大会結果などの最新情報をチェックできます。
山本勇選手のインスタグラムはこちらから→＠isamuism
フリースタイルをいつかオリンピック種目に
現在、フリースタイルというジャンルはメジャーではありません。オリンピック種目に追加されたストリートやパークが主流のスタイルになっていて注目度は低いのが現状です。しかし、一番歴史があり、他のスタイルの起源にもなっているフリースタイルにはたくさんの魅力が詰まっています。
山本選手は「オリンピックに入るくらいにフリースタイルスケートボードが広まりを見せるようにしたいと思っています。」と語っています。スケボーは自由なカルチャーであることが最大の魅力です。そのスタイルに優劣がある現状を改善し、よりスケートボードの可能性が広まっていくことに期待します。
アートの才能も突出している
山本勇選手は小さい頃から工作や絵を描くことが大好きで、自分のスケートボードのデザインなどもしています。スケボーのスタイルと同じで、独自の世界観を持っていて引き込まれます。
まとめ
スケートボードフリースタイル、世界で活躍する山本勇選手の紹介でした。これからのマルチな活動にも目が離せません。フリースタイルというジャンルはこれからさらに発展が期待されています！今後の動きもチェックしましょう。