リップスティックは子供から大人でも楽しめる横乗りスポーツです。乗れるようになるまでの難易度が低く、横乗りスポーツの入門としてぴったりです。これからリップスティックを始める方に向けて、種類や選び方のポイント、乗り方のコツを解説します。慣れたら挑戦したくなる、かっこいい技も紹介します。
リップスティックは親子で楽しめる横乗りスポーツ
リップスティックはパイプで繋がった2枚板の上に片足ずつ乗せて前後にクネクネと動かすことで前進する横乗りスポーツです。
スケボーは4輪ですが、リップスティックは2輪です。転倒しそうになると板が地面に傾き、止まります。恐怖心が小さく、自走できるまでの難易度も低いため、手軽に楽しめます。現在では子供だけでなく大人にも高い人気のスポーツです。
リップスティックが人気の理由
リップスティックは地面を蹴る必要がなく、身体のツイスト動作で前進します。手軽に持ち運びができ、自転車ほどのスピードをだせることから子供の間で一気に人気になりました。
大人からの高い支持を得たことも人気の理由でしょう。体感を使ってバランスをとる、いわゆる「運動神経」は小学生が最も発達時期です。子供の運動神経を養いたい大人の願いが、リップスティックの人気拡大を後押ししました。
一時は品薄になるほどの人気に
大人気のリップスティックは何度も品薄状況に陥りました。クリスマスシーズンはもちろん、一時期は週末のたびに完売状態になるほどです。そのため個人取引価格が急騰しました。通常価格は7,000〜16,000円で販売されています。
子供から大人まで楽しめる
リップスティックの乗り心地はサーフィンとよく似ています。そのためサーフィンのオフトレとして大人からも注目されました。また、サーフィン未経験者でも子供と遊ぶにつれて、リップスティックに夢中になった大人も多くいるでしょう。
リップスティックは大きく4種類
リップスティックは大きく4種類です。対象年齢は小学生から大人までと、幅広い年齢層が楽しめます。販売されるモデルには子供向けと大人向けが展開しています。高学年向けモデルは大人でも十分充分楽しめる性能です。安定したバランスを維持し、スピード感のある走行が可能です。
どれも似た名前で販売されているため、どれを購入すればよいのか迷う方も多くいます。乗る人の年齢に合ったリップスティックを選びましょう。
「ブレイブボード」との違い
リップスティックとブレイブボード、調べると2つの名前を散見するでしょう。しかし、呼び名が違うだけで同じものを指します。もともとは海外で販売され「リップスティック」と呼びますが、日本で販売された一部の商品名が「ブレイブボード」であったためこのように呼称されました。
小学生向きの「リップスター」
ビタミンiファクトリーが販売する、身長135cm以下の子ども向けモデルです。リップスティックの中で最も軽くてコンパクトです。小さな子供でも片手で持ち運び可能で、手軽に遊べます。
他のリップスティクに比べて小回りがきき、自走できるようになったあとも配置した障害物でスラローム走行を楽しめます。小学生や、これからリップスティックに挑戦する初心者の子供におすすめです。
親子兼用の次世代モデル「リップスティックネオ」
ビタミンiファクトリーが販売する最新リップスターです。子供と大人の両方が乗れる大きさでありながら、リップスターと変わらない重量を実現した中間モデルです。
リップスティックネオのキャッチコピー「子供には乗りやすさを、大人にはスポーツを!」の言葉通り、年齢によって幅のある楽しみを感じられます。
リップスターと並ぶ人気モデル「リップスティックデラックスミニ」
リップスティックデラックスミニはリップスターと同じ全長、重さです。ラングスジャパンから販売されたため呼称に違いが生まれました。
大きな差は性能です。さまざまなパーツが優れており、より快適な走行や高難度の技に挑戦できます。子供向けリップスティックでは最上位モデルといえるでしょう。
大人が乗るならコレ一択「リップスティックデラックス」
リップスティックデラックスミニを一回り大きくしたモデルです。全長、奥行きが拡大し、大人でも安定して走行できます。使用パーツも優れており、初心者から上級者までの幅広い大人から人気です。
リップスティック選びのポイント
リップスティックにはさまざまな種類があります。そのため自分に合ったリップスティック選びが重要です。かっこいいデザインや持ち運びしやすい重さ、理想の性能から選びましょう。
デザイン
子供にとってデザインはモチベーションに大きく影響します。「あとから気に入らなくなった」「友達がもつデザインのものが欲しくなった」とならないために、よく選びお気に入りのリップスティックを探しましょう。
重さ
子供の力でリップスティックを持ち運ぶのは一苦労です。例えば、リップスティックデラックスの重さは3.1kgです。特に練習中はリップスティックの持ち運びも増えます。子供の成長を見越して大きめのサイズを買うと、思わぬところで後悔する可能性があります。
性能
リップスティックデラックスとリップスティックミニは高性能なパーツが施されています。快適な走行やハードな技への挑戦も可能でしょう。
子供が快適に走行するだけであれば、リップスターやリップスティックネオもおすすめです。子供に適度な大きさ、重さであるため、安定した走行が可能です。
リップスティックの乗り方のコツは利き足
リップスティックは自転車と同じで、感覚を覚えてしまえばどこまでも自走できます。自走するためには利き足の感覚を覚えましょう。
安全な練習場所を見つける
交通量や人通りが多い場所は避けましょう。平地の広場や河川敷がおすすめ。さらに手すりや壁など、支えがある場所は練習に最適です。
リップスティックに乗ってバランスをとる
リップスティックの上に立ってバランス感覚を覚えましょう。腰がひけてしまうと安定して乗れません。まっすぐ重心を落とし、目線を進行方向に向けます。
バランスをとりながら前進する
リップスティックの上でバランスが維持できれば、次は前進してみましょう。子供の場合は大人が手を引いてあげると早く上達します。一人で練習する場合は、手すりや壁を伝いながら前進します。ゆるやかな下り坂を利用するのもよいでしょう。
利き足に重心をかける
前進方向と逆側の足に利き足が乗ります。利き足側に体重をかけ、重心を落としましょう。いきなり体重をかけてしまうと転倒の恐れがあるため、徐々に体重をかけます。
利き足を使って自走する
体重をかけた利き足で板を左右に振ります。振り幅は小さく、小刻みに動かしましょう。この動きができればリップスティックが自走し、片足乗りの完成です。
初心者でも簡単!かっこいい乗り方を紹介
走行に慣れるとさらに上達したくなります。実は初心者でも、簡単にリップスティックを自在に操るように見せたり、動きをダイナミックに見せたりできます。初心者でも簡単にできる乗り方や技を紹介します。
止まり方ひとつでもかっこよく見える
スピードがあるときに降りてしまうと、足元がおぼつきません。転倒や衝突の危険性も増します。スムーズで安全に止まりましょう。充分に減速し、つま先側にリップスティックを倒して止めます。
止まり方のテクニックの一つにパワースライドがあります。進行方向正面を向いてターンするときに、利き足の板を垂直に押し出す方法です。スタイリッシュに止まるだけでなく、急ブレーキの方法としても使用できるのでおすすめです。
全身を使って早く走る
全身を使い力強く走行します。片足乗りができた次のステップとして覚えましょう。上半身と下半身のひねりを利用して前進します。
コツは両膝をしっかり曲げることです。両膝を曲げると、上半身のひねりに連動して下半身が動きます。
乗り方を工夫する
乗り方にもさまざまな方法があります。進行方向に板を立てた状態からリップスティックに乗るスライドライドや、リップルティックに飛び乗るジャンプスライドです。不安定な状態から走行に移るため、転倒には注意しましょう。
リップスティックを自在にコントロール
自由な走行を楽しみたい方には、八の字や逆さ乗りがおすすめです。八の字は正面に障害物を置き、左右にターンしながら走行します。
逆さ乗りは前後の足を逆にした乗り方です。感覚を覚えるまで時間がかかりますが、さらに安定した走行や高難易度の技に繋がる基礎となります。
ダイナミックなターンでかっこよく見せる
レイバックはターンをダイナミックに見せる技です。リップスティックに座り込み、背面の地面に着けた手を軸にターンします。しゃがむ、背面に手を向ける、地面に手の平を着けるまでを分割して練習すると早く上達します。
リップスティックを練習する際の注意点
リップスティックは自転車と同じ程度のスピードがでます。転倒や衝突の事故を起こさないためにも安全な場所で練習しましょう。安全な場所選びや防具装着が大切です。
安全な場所を選ぶ
なるべく広く、平面な場所がよいでしょう。近くに車道がある、人気の多い場所は危険です。練習前には、走行範囲に障害物が落ちていないかもチェックが必要です。
防具を装着する
もしものときに備えて、頭や手足を守る防具を必ず装着しましょう。大きな事故でなくても、練習中に怪我する場合もあります。また、防具を装着するだけで恐怖心も小さくなり、ハードな練習に挑戦できるメリットもあります。
まとめ
これからリップスティックに挑戦したい初心者に向けて、リップスティックの種類や選び方を解説しました。乗り方のコツや技を参考に、リップスティックに挑戦しましょう。
リップスティクは子供から大人まで、幅広い年齢から人気の横乗りスポーツです。その人気は年々増え続けており、アウトドアの定番スポーツになりつつあります。安全を守りながら、楽しくリップスティックに挑戦しましょう。