ジャパンオープンはどのような大会?大会概要や歴代優勝者を紹介

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出典:せと和 / PIXTA

ジャパンオープンは、2020年に第2回が開催されたサーフィンの大会です。優勝者は、東京オリンピックの代表選考大会に進めるなどトップレベルのサーファーが出場しました。ジャパンオープンの第1回、第2回の開催概要や優勝選手のプロフィール、見どころについて紹介します。

ジャパンオープンは日本一のサーフィンの祭典

まず、ジャパンオープンはどのような大会かについて解説します。

実行委員会はNSAとJPSA

ジャパンオープンの主催は、一般社団法人 日本サーフィン連盟(NSA)。実行委員会はNSAと一般社団法人 日本プロサーフィン連盟(JPSA)で組織されています。

「波乗りジャパン / NAMINORI JAPAN」とは日本代表選手のこと

ジャパンオープンは、「波乗りジャパン / NAMINORI JAPAN」を決定する日本一のサーフィンの祭典。「波乗りジャパン / NAMINORI JAPAN」とは、「侍ジャパン / 野球」「サムライブルー / 男子サッカー」「なでしこジャパン / 女子サッカー」のように各競技で使われる愛称です。

NSAの公募から2016年に選ばれた愛称で、世界選手権や世界ジュニア選手権が行われる際の日本代表チームが「波乗りジャパン / NAMINORI JAPAN」といわれています。

第1回ジャパンオープンの概要

出典:taka / PIXTA

第1回ジャパンオープンの開催概要

第1回のジャパンオープンは、以下の通り実施されました。

・開催日時:2019年 5月6日(月)、7日(火)
・開催場所:千葉県一宮町 釣ヶ崎海岸
・出場選手:男⼦16名、女子16名

ヒートの人数は、試合により異なり、ラウンド1は4名ずつ4ヒート、ラウンド2とラウンド3は3名ずつ4ヒート、準々決勝から決勝までが2名ずつで1~2ヒートで実施されました。

第1回大会優勝者の成績

第1回ジャパンオープンの男子および女子の成績は、以下の通りです。

第1回ジャパンオープンランキング(男子)

優勝村上 舜決勝得点17.47
準優勝大橋 海人決勝得点9.37
3位伊東 李安琉準決勝得点13.50
4位上山 ・キアヌ・ 久里朱準決勝得点12.24

第1回ジャパンオープンランキング(女子)

優勝松田 詩野決勝得点9.66
準優勝中塩 佳那決勝得点8.47
3位都筑 有夢路準決勝得点11.00
4位西元 ジュリ・梨乃準決勝得点7.80

第2回ジャパンオープンについて

出典:タカユキ / PIXTA

2019年の第1回開催に引き続き、第2回は翌年の2020年に行われました。第2回大会は、4月に開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症にともなう緊急事態宣言の影響で延期。また、無観客試合で行われ、試合の全ヒートがライブ配信されました。

第2回ジャパンオープンの開催概要

第2回のジャパンオープンは、以下の通り実施されました。

・開催日時:2020年11月1日(日)~11月3日(火)
・開催場所:千葉県一宮町 釣ヶ崎海岸
・出場選手:男子24名、女子 23 名

ヒートの人数は試合により異なります。メインラウンド1は4名ずつ6ヒート、メインラウンド2は4名ずつ3ヒート、メインラウンド3が3名ずつで2ヒート、メインラウンド4とグランドファイナルが4名ずつ1ヒートで実施されました。

第2回大会優勝者の成績とプロフィール(男子)

男子の成績は、以下の通りです。得点とプロフィールをあわせて紹介します。

第2回ジャパンオープンランキング(男子) グランドファイナル得点

優勝大原 洋人13.30
準優勝稲葉 玲王10.77
3位西 優司10.43
4位松原 渚生6.67

・大原 洋人 選手
1996年生まれ千葉県の出身。2010年にNSAの全日本選手権優勝とU16年間チャンピオンに輝き、同年JPSA公認プロサーファーに。ワールドサーフリーグ(WSL)のU16年間チャンピオンに輝きました。2015年にはVans US Open of Surfingで日本人として初優勝しています。

・稲葉 玲王 選手
1997年生まれ千葉県の出身で、JPSA公認プロサーファー。2010年にプロトライアルに合格し最年少プロサーファーになりました。2015 WSL ジャパンジュニアチャンピオン、2016 WSLジャパンリージョナルチャンピオンです。

・西 優司 選手
2000年生まれ大阪府の出身で、JPSA公認プロサーファー。2021年度強化指定選手としてはC指定。第47回全日本サーフィン選手権大会(キッズ)、第48回全日本サーフィン選手権大会 (ボーイズ)で優勝。2017年にはWSLのJeep World Junior Championshipで3位に入賞しています。

・松原 渚生 選手
2003年生まれ千葉県の出身で、2015年にNSA第23回ジュニアオープンサーフィン選手権大会(キッズ)で優勝。2019年のWSL Men’s Junior Tour年間ランキング9位です。

第2回大会優勝者の成績とプロフィール(女子)

女子の成績は、以下の通りです。得点とプロフィールをあわせて紹介します。

第2回ジャパンオープンランキング(女子)グランドファイナル得点

優勝前田 マヒナ9.47
準優勝野中 美波8.00
3位川合 美乃里7.84
4位松田 詩野6.60

・前田マヒナ 選手
1998年生まれハワイ州出身。日本人の両親のもとオアフ島ノースショアで育ちました。2013年に国際サーフィン連盟(ISA)と世界プロサーフィン連盟(WSL)のジュニアタイトルを獲得。2021年度強化指定A選手に。

・野中 美波 選手
2001年生まれ埼玉県出身で、2016年にJPSAプロ公認を取得しました。2018年は、WSLのQS1000であるJordy Smith Cape Town Surf Proに優勝しJPSA ショートボード年間グランドチャンピオン。2019年は、WSL Junior Tour WJC Asia Championshipで3位に入賞しました。

・川合 美乃里 選手
2000年生まれ徳島県出身。13歳でJPSAのプロ資格を取得したあとは、2016年にJPSAのグランドチャンピオンを獲得。2017年には、女子サーファーとして初めてWSLのQS3000、Ichinomiya Chiba Openで優勝しています。2021年度強化指定A選手です。

・松田 詩野 選手
2002年生まれ神奈川県出身。2016年日本代表になってからは、世界でも活躍しています。2017年のWSL JAPAN ウイメンズジュニアの年間チャンピオンで2019「第1回 ジャパンオープンオブサーフィン」優勝、2020年のJPSA特別戦 「さわかみ チャレンジシリーズ 鴨川」は準優勝しています。

第2回ジャパンオープンはオリンピック日本代表選考会

第2回ジャパンオープンは、2021年5月29日(土)~6月6日(日)に開催の「2021 ISA ワールドサーフィンゲームス・エルサルバドル⼤会」出場権を争う選考⼤会です。

「2021 ISA ワールドサーフィンゲームス・エルサルバドル⼤会」では、東京オリンピックの最終選考会を兼ねており、オリンピックに出場する男女各20名のうち最後の男子5名、女子7名の出場枠が上位入賞者に与えられます。今大会でオリンピックに出場する選手が決定します。

フィルムフェスティバルなら今からでも楽しめる!

第2回ジャパンオープンは、無観客で実施されましたが、オンライン上ではフィルムフェスティバルが開催されました。

・エントリー期間:2020年10月1日(木)~10月25日(日)
・結果発表:2020年11月3日(火)
・ハッシュタグ:#japanopenff

このイベントは、写真と動画を対象にInstagram上で実施されました。ジャパンオープン公式Instagramをフォローのうえハッシュタグ「#japanopenff」を付けて投稿されたSNSについて、審査員といいねの数で評価されて大会最終日の閉会式で結果が発表されました。

プロアマを問わずに実施されたこのイベントは、「ベストライディング部門」「ファミリー / キッズ部門」「エンターテインメント部門」が、それぞれ「ビデオカテゴリー」「フォトカテゴリー」に分かれています。Instagramのアカウントさえあれば、誰でも参加できるイベントでした。

審査員は、プロサーファーの糟谷修自氏をはじめ、フォトグラファーの操上和美氏などサーフィンに造詣が深いメンバーが中心。コンテストの結果は、現在でもジャパンオープンフィルムフェスティバルの公式HPから確認ができます。今からでも、イベントの雰囲気を味わうことができるでしょう。

まとめ

ジャパンオープンは、比較的歴史の浅い大会ながら日本代表を決める重要な大会です。第1回、第2回ともに東京2021夏季オリンピックのサーフィン会場と同じ千葉県一宮町の釣ヶ崎海岸で実施されました。第2回は、無観客による開催で試合の模様がライブ配信され、Instagramでは多くの人が参加できるフォトコンテストが開催されました。今後の大会にも期待ができるでしょう。

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