サーフボードにはいろいろな形状がありますが、フィッシュボードは魚のように軽快な動きができるボードです。ボード選びに迷った場合には、サーフボードの特徴に着目してみましょう。今回はフィッシュボードの特徴や選び方、おすすめの商品をピックアップして紹介します。
サーフボードのフィッシュとは?
まず、フィッシュボードの特徴を見ていきましょう。
フィッシュボードは魚の尾ひれに似た形状
フィッシュボードとは、カリフォルニアのシェイパーが考案1960年代後半考案されたサーフボードの形状です。シングルフィンのピンテールを2つ並べたようなアウトラインで、テールの形状が魚の尾ひれに似ていることから、フィッシュボードと呼ばれています。
フィッシュボードの操作性の特徴
同じ長さの通常のショートボードと比べたとき、ボリューム(浮力)が大きくなります。テールエンドの切り込みがあると水流が抜けやすく、ターンの際にテールが沈みやすくなるのが特徴です。ターンをする場合はテールが沈めやすく、片側のテールエンドの角が常に水と触れているため、軽快で機敏な動きができます。
フィッシュ系のサーフボードの種類と選び方
フィッシュボードの選び方のポイントを見ていきましょう。
フィッシュボードの種類
・サンディエゴ・フィッシュ
最初に作られたオールドファッションな形状。
・モダンフィッシュ
サーフボードを削る職人(シェイパー)の手で操作性を高めるデザインが施されている。
・パフォーマンスフィッシュ
ショートボードデザインやシェイプにフィッシュの要素が盛り込まれている。
・ロングフィッシュ
6フィート8インチ~8フィートくらいまでのサーフボード。小波でも推進力が得やすい。
・ソフトボードのフィッシュ
ウレタン製などのサーフボード。子どもや初心者でも取り回しやすい一方、パフォーマンス重視のモデルも。
フィッシュボードの選び方のポイント
・サイズ
サーフボードは自分にあったボリュームを選ぶのが大前提。ショートボーダーなら5フィート8インチ以下、ロングボーダーなら6フィート2インチ以上がおすすめです。
・フィン
フィッシュボードのキールフィンを左右1本ずつ付けるのが基本。キールフィンは、直進性と加速性に優れています。左右2本ずつ配置する(クアッドフィン)場合は、波に対する食いつきがよく、縦のアクションやコンパクトなターンをする場合におすすめです。
・テール
最も古い形となる「サンディエゴ・フィッシュ」の場合、幅の広いテールを使うケースが見られ、力のない波からでもパワーを得やすい傾向があります。幅を狭めたテールの場合は、波との接水面積が減少します。水の抵抗が減るため、ターンをしたときにサーフボードが傾けやすく、操作性が高くなるのです。
サーフボードを選ぼう!おすすめのフィッシュボード5選
ここまでご紹介したフィッシュボードの選び方を参考にお気に入りの1本を選んでみましょう。
KUMAFISH 5’10 MICK FANNING SOFTBOARD
オーストラリアのプロサーファー、ミック・ファニングの名前を冠するモデル。シェイパーは、オーストラリア在住の日本人、熊谷充功(くまがい みつのり)氏です。波のポケットが見つけやすい高速仕様のフィッシュボードで、テールロッカーでわずかに前傾になっているコンケートボトムが特徴。
CATCH SURF キャッチサーフ LOST 6’5”RNF THRUSTER ロスト ラウンドノーズフィッシュスラッシャー ソフトボード サーフボード
メイヘムシェイプボードの中でも、人気があるラウンドノーズのフィッシュボードとCATCH SURFがコラボレーションしたモデルです。スラスター(トライ)フィンセットアップのウィングドツバメテールです。フィンは、中央に1本、左右のやや上側に1本ずつの計3本です。
Channel Islands AL MERRICK FISHBEARD 2+1 I BEAM
Channe lIslandsのサーフボードは、1969年にスタートしたブランド。日本に多い小波パフォーマンスに適したモデル「ネックベアード2」をベースに、後ろ半分のテンプレートとロッカーを再デザインしCIキールフィンと組み合わせています。サーファーのパーカーコフィンの創造心から生まれたモデルです。
Funktion ソフトボード フィッシュボード 木目調ストリンガーモチーフ 6’0 イエローデザイン
全体がソフトな素材でできているため安全にサーフィンが楽しめるモデルです。レール形状は、ミディアムでノーズロッカーも標準的な形状でテールロッカーは弱めに設定されているため、子どもや女性にも扱いやすいモデル。ひび割れやへこみ、穴あきにも強いため、最初の1本にもおすすめです。
PYZEL JJF ASTRO FISH
世界チャンピオンのジョン・ジョン・フローレンスとシェイパーのジョン・パイズルによるプロジェクトで作られたサーフボードです。ジョン・ジョン・フローレンスがテストを行い、レール形状や強度、耐久性にこだわり作成されています。左右2本ずつの4本フィンに対応でき、1~7フィートの波におすすめです。
まとめ
フィッシュボードは、魚の尾ひれのような形状で、左右に小さなテールがあります。中心の切れ込みから水が逃げやすいため、ターンがしやすい点が特徴です。フィッシュボードでも特徴的な形状があるほか、ソフトボードのラインナップもあるので目的やスキルレベル、体格などに応じてお気に入りの1本を見つけましょう。