サーフパンツを履いて肉体美を競うフィジークとはどんな大会?

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皆さんは「フィジーク」という大会をご存知でしょうか?サーフパンツを穿いて肉体美を競う大会のことですが、まだまだ日本国内では知名度が低い大会です。

しかし、実はここ数年のフィットネスブームも影響して、徐々に人気が高まっている大会でもあります。日本では肉体美を競う大会といえば、フィジークよりもボディービルが有名ですが両者にはどのような違いがあるのでしょうか?

今回は、そもそもフィジークとはどこで始まった競技なのか、そしてフィジークそのものの魅力について紹介していきます。

キレキレの筋肉と爽やかなサーフパンツ

そもそもフィジークとはどのような競技なのでしょうか?まだまだ耳慣れないフィジークの特徴や魅力について解説していきます。

美しい肉体美とともに服装も審査内容に

フィジークでは、男性らしい美しい肉体美が重要なのはもちろんですが、実はサーフパンツも重要な役割を担っています。上記でも触れてきたようにフィジークは肉体美、筋肉美を競う競技ですが、同時にサーフパンツのデザインが本人に似合っているか、また髪型を含めた総合的なカッコよさを競う競技でもあります。

一言でいえば、ビーチが似合う爽やかなカッコよさを競っているともいえるでしょう。昨今の審査では一昔前よりも筋肉への比重が高まってはいますが、ムキムキであればよいのではなく、全体的なカッコよさ、そのときのトレンドを取り込めているかも審査の基準に大きく関わってきます。

したがって重要になるのが、自身に合ったサーフパンツのデザイン、インチ数、髪型などです。肉体美はもちろん、いわゆる「ビーチで見てカッコいいかどうか」という点も重要な点といえるでしょう。

広い肩幅と引き締まったウエスト

またフィジークで競う筋肉は、筋肉のサイズだけではなく全体的なバランスも必要です。フィジークを語るときにまず例に挙げられるのが、広い肩幅と引き締まったウエストからできる「逆三角形の体」です。

もちろん脚部の筋肉も大切ですが、フィジークの場合は上半身がメインにあるといっても過言ではありません。したがって、フィジークの大会に出る選手には、トレーニングとして大胸筋を鍛える「インクラインベンチプレス」、大円筋を鍛える「チンニング」、三角筋を鍛える「サイドレイズ」などが人気です。

ちなみに上記で紹介しましたが、フィジークではサーフパンツを履きこなす必要があるので、脚部の筋肉はそこまで重視されていない面があります。引き締まった逆三角形の体に似合うサーフパンツを選ぶこともフィジークの醍醐味の1つといえるかもしれません。

メンズはもちろんウィメンズも

肉体美を競う大会と聞くと、男性主体の大会だと思われるかもしれませんが、女性部門も設けられています。年齢層も幅広く、40~50代の選手も数多く参加する点が大きな特徴です。特に女性選手のトップ層は40~50代の方が多いです。

カッコいい肉体美を誇ることは、健康的であることにもつながるのでしょう。性別や年齢に関係なく自信を高められる競技であるともいえます。

ボディービルとの違いはここ!

出典:wavebreakmedia / PIXTA

ではフィジークよりも知名度のある、ボディービルとの違いはどこにあるのでしょうか?ボディービルと比較することで、よりフィジークへの理解度を高めることができます。

着衣の差

フィジークとボディービルの違いとして一番に挙げられるのは、服装です。ボディービルが筋肉を前面に押し出すためにブーメランパンツを着用する一方、フィジークではサーフパンツを着用します。

今まで紹介してきたように、フィジークは「ビーチで見てカッコいいかどうか」が審査に大きく関わってきます。したがって、サーフパンツをしっかりと選ぶことが重要です。

またボディービルの着衣がブーメランパンツになるのは、太もも部分の筋肉も審査の対象になるからです。一方フィジークでは、太もも部分の筋肉は審査の対象外です。

筋肉量も大きく異なる

フィジークとボディービルの違いの中で、競技に直結している点が筋肉量です。ボディービルはより大きく美しい筋肉であることが審査に関係しますが、フィジークは筋肉の大きさよりもバランスが重視されます。

パッと見たときにカッコいいか、美しいかが審査に関わるので、筋肉を鍛える際にも細心の注意が必要です。ある種芸術として見られるボディービルよりも、一般人が理解しやすいのがフィジークともいえます。昨今ではフィジークでもボディービル並みの筋肉量を誇る選手が増えてきましたが、本来は量より質を競う競技です。

またボディービルと異なる点として、ポージングが自然であるか否かも大きな特徴です。ボディービルでは筋肉に力を入れる独特なポージングがあるのとは違い、フィジークでは筋肉に力を入れすぎないことが求められます。

より自然な形で、より肉体のカッコよさを競うのがフィジークなのです。一方でボディービルは筋肉そのものを極限まで美しく、芸術的に表現しようとするものといえるでしょう。

フィジークの始まりはアメリカ

出典:msv / PIXTA

日本国内ではまだあまりなじみのないフィジークですが、実際にフィジークを始めて行った国はどこなのでしょうか?フィジークの歴史と日本で行われている大会などについて解説していきます。

フィジークはまだ新しい競技

実はフィジークはまだまだ新しい競技で、2013年にアメリカで行われた大会が最初の大会。そもそもはボディービルよりももっと気軽に、髪型や服装を含めてカッコよく見せたいという考え方から広まったものだといわれています。

当時のフィジークも現在のフィジークも審査内容はほぼ同じです。2014年には日本国内でもフィジークの大会が開かれ、徐々に世界的な競技へと発展しています。

ボディービルが一部の方にしか理解されない面があるのとは異なり、誰が見てもカッコいいこと、理解がしやすいことから世界的に受け入れられている競技といえるでしょう。

日本国内でのフィジーク

世界中で徐々に人気が高くなりつつあるフィジークですが、日本国内でも2014年に初めてフィジークの大会が行われました。多くの団体も設立されており、有名人が在籍している団体もあることから、日本国内でも盛り上がってきています。

最初に設立された団体で、一番の盛り上げ役となったのが「ベストボディ・ジャパン(BBJ)」です。日本全国47都道府県で大会を開催しており、また毎年大会を開催している日本フィジークの業界では有名な団体です。2021年も開催予定の大会があるので、興味を持った方はぜひ調べてみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回はフィジークとはどのような競技なのか、ボディービルとの違いは何かについて見てきました。フィジークの人気はこれからも高まっていくことでしょう。大会に出るとなれば筋肉だけではなく体脂肪も落とす必要がありますが、サーフィンをしながら自然と鍛えられた体で参加するのもいいかもしれません。耳慣れない競技だと一蹴するのではなく、興味を持って挑戦してみるのもおすすめです。

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