スキーの魅力、それは広いゲレンデを速いスピードで駆け抜けること。朝一の圧雪されたばかりのゲレンデで、エッジをきかせたカービングは最高に気持ちがいいですよね!近年では、スキーからスノーボードに挑戦する方が増えてきました。一本板の上で前後に体重移動を行いながらカービングするスノーボードは、二足板のスキーとは違った重力を体験できます。今回はスキー上級者こそチャレンジして欲しい「アルペンボード」についてお話を聞いてきました!
スノーボードについて詳しく聞いてみよう!
訪れたのはヴィクトリア御茶ノ水本店
ヴィクトリア御茶ノ水本店(東京・千代田区)は、ウィンタースポーツ用品の聖地とされる地域の中でも圧倒的な品ぞろえを誇ります。店舗のビルでは1〜7階までウィンタースポーツのアイテムを陳列。各フロアには商品の特性を理解しているのはもちろん、プロとしてレース活動もおこなっているアスリートのスタッフまで在籍しています。今回はプロスノーボーダーのスタッフさんにお話を聞いてきました!
今回スノーボードについて教えてくれるのはこの方!
松本佳之さん
松本さんは1989年からスノーボードを始め、92年からアルペンレースに参戦、95‐96シーズンにはデモンストレーター(スキーやスノーボードの滑走技術を示す資格をもった人)に認定された日本を代表するプロスノーボーダー。何度も大会で表彰台に登ったことのある松本プロは、最高ランクのJSBA公認A級インスタラクター資格も保有しています
スキーで味わえる体験はスノーボードでも出来る!?
(左:アルペンボード 右:フリースタイルボード)
━━━スキー上級者がスノーボードにチャレンジすることはあるんですか?
松本プロ:ありますよ!スノーボード板はいくつか種類があり、スノーボード特有の浮遊感やグラトリなどの技にチャレンジしたい方は「フリースタイルボード」。スキーと同じスピードやカービングを楽しみたい方には「アルペンボード 」をおすすめしています。
━━━スノーボードはジャンプしたり技をしたりするものだと思っていました。板によってはスキーと同じ体験ができるんですね!
松本プロ:アルペンボードはウエストが細く、先端が角ばっているため、ぱっと見た感じの形状はスキー板に似ています。エッジが長い分、雪にエッジが食い込みカービングできる仕組みです。きっとスキー上達者ならアルペンボードを楽しんでいただけると思います!
アルペンボードについて詳しく聞いてみた
板の選び方を教えてください
━━━板の長さは何cmのものを選ぶべきですか?
松本プロ:アルペンボードは大体自分の鼻から目線の長さを選ぶのがベストといわれていますが好みの滑り方によって板の長さを変える方が多いです。目安は板の「サイドカットR(※)」をみてください。
※R(ラディウス)とは板のサイドカーブ(くびれ)が描く回転半径のこと。
松本プロ:サイドカットRとは板のくびれ部分がどれだけカーブしているかを数字で表したものです。ボードは板を傾けることで左右にカーブするので、サイドカットRの数字がサイドカーブの目安になります。
例えばスペック表に「サイドカットR8.8」と記載されていれば、スタート地点からターンすると約8.8mで曲がりきることになります。広いゲレンデで大きな弧を描きながら滑りたい方はサイドカットの数字が大きい板を選びましょう。逆にカーブを小刻みに滑りたい方は少ない数字を選んでください。
ブーツはスキーと同じくハードブーツを着用
松本プロ:ブーツはスキーと同じ足首が硬く固定されるハードブーツを使用します。スキーではストック(スキーで用いる杖)でバランスをとりますが、スノーボードは足首でバランスをとります。スキーからスノーボードに転向する場合、慣れないうちは足首を使ってバランスを取るため固すぎないブーツを使う方が良いかもしれません。
ビンディングは2種類から選ぶ
松本プロ:アルペンボードのビンディングは2種類あり、①が手を使ってつま先部分の留め具を持ち上げてブーツに装着するタイプです。②がステップインと呼ばれブーツをガチャンとはめ込めば一瞬で装着できるものです。外す際は付属の紐を引っ張ればかかとが外れます。
どちらを選んでもブーツの装着が簡単なので、フリースタイルボードのようにしゃがみ込んでビンディングをつける必要がありません!立ったままスマートに装着し滑り始めることができます。
━━━なるほど!結構スキーに似ているところが多いんですね。これならスキー上級者でもスノーボードを楽しめそうですね!
松本プロ:スキー上級者ならエッジの効かせかたがわかっているので、初めてのスノーボードでも楽しく滑れるようになります。アルペンボードをまとめると、エッジが長くターンがしやすい。そしてハードブーツを履くことで、写真のポーズのように板の角度が高くても転ぶことなくカービングができます。
プロがすすめするおすすめブランド
プロボーダーの約半分が使用するスイスブランド「KESSLER(ケスラー)」
━━━松本プロおすすめのブランドはありますか?
松本プロ:おすすめのブランドはスイスの「KESSLER」です!
松本プロ:KESSLERは世界大会で5割ものシェアを占めるスイスの有名ブランドです。1本1本スイスの本社工場で手作りされている板はとても安定し、速く滑れて、あらゆるターン弧を作り出せます。またオーダーメイドで板が注文できるので、自分が求める世界に一つしかない板を手に入れることができます。
商品紹介
品名:スノーボード板 THE ALPINE
ブランド: KESSLER
カラー: ホワイト
値段:138,160円(税込)
アルペンボードを取り扱っている店舗
━━━スキー上級者ならすぐにアルペンボードも乗りこなせそうですね!アルペンボードはどこに行ったら手に入れることができるんですか?
松本プロ:正直なところ昔はどこの店舗でも取り扱っていましたが、最近は激減しているのが現状です。ウィンタースポーツ用品の聖地と言われるこの周辺でも取り扱っているのは当店だけです。
ヴィクトリア御茶ノ水本店なら種類豊富なアルペンボードを用意しているので、ぜひ一度来ていただきたいです。
━━━取り扱っている店舗は多くないのですね…。ぜひもっとたくさんの方にアルペンボードの魅力を知っていただきたいと感じました。松本プロ、今日は貴重なお話をありがとうございました!
アルペンボードデビューを果そう!
プロのスノーボーダーである松本さんにお話を聞き、アルペンボードならではの魅力をたくさん知ることができました。スキー一筋だったけど新たにスノーボードチャレンジしてみようと思っている方は、ぜひ店頭で尋ねてみてください。
ヴィクトリアのウィンターサイト
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ウィンターアイテムのことならヴィクトリア御茶ノ水本店(各店舗)へ
今回訪れたお店はこちら:ヴィクトリア御茶ノ水本店
Instagram:@victoria_ochanomizuhonten