スタッドレスタイヤだけじゃだめ?チェーンとの違いや併用は可能なのか?

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出典:libre de droit / ゲッティイメージズ

ウィンタースポーツへ行く際は山道を通ることがほとんど。山道には滑りやすい坂や深い雪道も多いので注意が必要です。今回は雪道を走る際に必要なスタッドレスタイヤやチェーンの必要性と選び方を紹介します!

チェーンは必要?スタッドレス所持者の疑問

高性能なスタッドレスを履いていても、タイヤチェーンは必要です。なぜなら、指定された道路では「全車両チェーン装着規制」が発令されることがあるため。
車の中にスタッドレスを常に用意しておいてください。特にスキー場などの施設がある積雪地域ではこの規制がかかる地区が多いです。

JAFが証明!チェーンの効果と必要性

ツルツルとよく滑る急勾配はチェーン無しには登れません。JAF(日本自動種連盟)は「タイヤの装備ごとに、雪の積もった勾配率20%の坂道を上れるのか?」というテストをしました。


平坦路から助走をつけるパターンと、坂道で停車し再発進するパターンの2つを試しています。試したタイヤの装備は以下の通りです。

  • ノーマルタイヤのみ
  • ノーマルタイヤとチェーンの併用
  • スプレーチェーンをかけたノーマルタイヤ
  • スタッドレスのみ
  • スタッドレスとチェーンの併用

ノーマルタイヤではどんな装備でも坂道の途中でスリップしてしまい、登りきることはできませんでした。一方、スタッドレスは平坦路から助走をつければなんとか登りきることができます。しかし、坂道の途中で一度停車し、再発進した場合はスリップしてしまったのです。


結局、坂道の途中から再発進できたのは「スタッドレスとチェーンの併用」だけでした。この結果からも、雪の積もった坂道に直面したらチェーンは必要ということがわかります。

スタッドレスタイヤとチェーンはどうやって使い分ける?

雪道では、安全性や利便性を考えてまずはスタッドレスタイヤを装着するように心がけましょう。基本的な雪道などはスタッドレスタイヤだけで十分です。しかし、路面がツルツルに凍るアイスバーンや30cm以上の積雪時はスタッドレスタイヤだけでは滑ってしまう可能性があるので、チェーンを使いましょう。雪道では状況に応じた柔軟な対応が重要です。

タイヤチェーンってどれを選べばいい?

チェーンには種類があります。もちろん性能も違います。自分の車にはどのチェーンが合うのか?下記を参考にしてみてください。

金属タイプのタイヤチェーン

金属タイプはチェーンの中でも頑丈で雪を掻きわける力が強いチェーン。値段は安め、その上長期で使用することができるコスパがいいチェーンです。金属タイプは更に形状が2つに分かれており、はしご型と亀甲型があります。おすすめは亀甲型。はしご型よりもタイヤに密着するのでより安定した走行ができます。

非金属チェーン

非金タイプのチェーンは、ウレタン製またはゴム製のチェーンをタイヤにまきつけて使用するタイプです。非金属性タイプは、タイヤを取り外さなくてもチェーンの取り付けができるので、初心者でも扱いやすいでしょう。

また、金属と比べて走行時の揺れが少なく乗り心地が良く、雪が積もってない場所でも走りやすいので人気が高いです。

布製カバー

チェーンというよりも、名前のとおり「カバー」。タイヤ全体を布でできたカバーで覆い使用します。布製カバーは、走行時の揺れが少なく静寂性も高いので人気です。

しかし、布製カバーは金属非金属よりも走破性が弱い、また素材の特性上破れやすいのも欠点。そのうえ「全車両チェーン装着規制」の場所によっては、布製カバーは走れないこともあります。

規制道路13ヵ所を確認してから出かけよう

「全車両チェーン装着規制」がかかる場所は、一般国道が6区間、高速道路が7区間あります。一般国道は以下の6区間が規制されます。

  • 愛媛県国道56号線 西予市宇和町から大洲市松尾までの7㎞
  • 広島県三次市布野町上布野からと島根県飯南町上赤名までの12㎞を結ぶ国道54号線
  • 石川県あわら市熊坂から福井県同市笹岡までの4㎞を結ぶ国道8号線
  • 山梨県山中湖村平野から静岡県小山町須走御登口までの9㎞を結ぶ国道138号線
  • 新潟県村上市大須戸から村上市上大鳥までの16㎞を結ぶ国道7号線
  • 山形県の内陸部西川町志津から鶴岡市上名川の27㎞を結ぶ国道112号線

続いて高速道路7区間をみていきましょう。

  • 島根県旭ICから広島県大朝ICまで
  • 鳥取県江府ICから岡山県湯原ICまで
  • 福井県今庄ICから滋賀県木之本ICまで
  • 石川県加賀ICから福井県丸岡ICまで
  • 長野県園原ICから長野県の飯田山本ICまで
  • 山梨県北杜市の長坂ICから同県北杜市の須玉ICまで
  • 新潟県新井PAと長野県信濃町ICまで

あらかじめ場所を覚えておけば、レジャーに行く際「チェーンは持つべきかどうか」が考えやすいです。

タイプ別おすすめチェーン4選

出典:Iaremenko / ゲッティイメージズ

金属はしご型「雪道楽DASH」

細くて長い金属製ツイストチェーンが特徴。チェーンの取り付けが難しい低クリアランス車や、接地面が広いタイヤにおすすめの商品です。

【Xadventureおすすめポイント】
・金属製なのでグリップ力が良い!
・設置面が広いタイヤにも対応していて便利

金属亀甲型「Clack&Go UNIQA」

チェーン取り付け後の増し締めが面倒という人におすすめの金属チェーンです。通常、チェーンを付けたら「増し締め」が必要ですが、このチェーンは走ると自動で増し締めをしてくれるので取り付けが楽になります。

【Xadventureおすすめポイント】
・増し締めの必要がないので手軽につけられる!
・金属製なのでグリップ力が良い

非金属「バイアスロン クイックイージー」

国内で特に人気の高い非金属チェーン。従来の非金属チェーンよりも走破性の良さと着脱のしやすさで、特に雪道初心者は重宝するでしょう。

【Xadventureおすすめポイント】
・非金属製で柔らかいので着脱がしやすい
・金属製よりも乗り心地がいい

布製「weissSock」

取り付けが非常に楽な布製カバーです。高性能なグリップ力をほこる上に、快適な乗り心地で走行できます。

【Xadventureおすすめポイント】
・布製カバーなので圧倒的に着脱が楽!
・ガタガタした乗り心地がないので快適

安心して雪道を走れるようにチェーンを使おう!

出典:jarino47 / ゲッティイメージズ

チェーンは場所によっては着用が義務付けられています。また、急こう配な雪で埋もれた坂道を登る際は、「スタッドレスとチェーンの併用が必要」と証明されています。スキー場への道のりは、チェーンを使用する機会も多いので、レジャーに行く際はチェーンは常備してください。


また、チェーンはタイプによって性能や特徴が大きく変わるので、今回の記事を参考に、自分の車や用途に合ったチェーンを見つけましょう。

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