ボディボードの上達には、フィンの選び方が非常に重要です。選び方を誤ると、フィンずれをおこしたり、うまく推進力を得られません。サイズや幅、硬さ、自分のライディングスタイルなどを考え購入しましょう。今回はそのフィンの選び方について見ていきます。
ボディボードにフィンは必須!
ボディボードは老若男女問わず、安全でリーズナブルに行うことができる人気のマリンスポーツ。ボディボードで波に乗れるようになるには、「フィン」が必要です。
ボディボードに必要なフィンの技術とは?
サーフィンよりも、ボードのサイズが小さいボディボード。波に乗るためには、推進力とスピードを高める必要があります。しかし先述したように、サーフィンよりもボディボードの面積は小さめ。さらに、ボードにはフィンが一枚もついておらず、パドリングだけでは波に置き去りにされてしまい、十分な推進力を得られません。
そのためパドリングに加え、キック力が必要になります。その際、キックの補助をするのがフィンです。キックは水泳でのバタ足のことで、足の蹴り上げと、蹴り下ろしを繰り返す行為です。
その際、フィンのひれ部分がしなるように蹴ることを意識。そのしなりが、波に乗るための推進力を作る手助けをしてくれます。フィンをつけて、連続してキックを行うことで、十分な推進力を確保。タイミングを見計ってテイクオフをします。
自分に合ったフィン選びが大切!
波に乗れるようになるには、波をきちんと見極める能力も必要になってきます。サーフィンと比較して習得に時間はかかりませんが、すぐに波に乗れるわけではありません。そして、アイテム選びを間違えると、習得への道が遠ざかってしまいます。
初心者のうちはフィンに慣れず、使いづらさを感じることでしょう。しかし、ボディボードで波に乗るためには、フィンは必須アイテムです。自分に合ったフィンを選んで、短期間で海の上を滑る爽快感を体験しましょう!
次は、フィンを選ぶ際の注意点について、順に説明していきます。
ポイント1:サイズ
少しゆったりしたサイズがおすすめ
まずは、フィンのサイズについて。これは当然のことですが、靴を選ぶときと同じように、自分の足のサイズに合ったものを必ず選ぶようにしましょう。小さすぎると、使っている間に足が痛くなり、フィンと足が擦れて「フィンずれ」という「靴擦れ」のようなものを起こしてしまいます。フィンのサイズは、足にピッタリしたサイズより、少し余裕のあるサイズを選ぶと失敗がありません。
多少、余裕のあるサイズを選んでおき、後に「フィンソックス」や「フィンパッド」で調整して自分にあったピッタリサイズに調整するのがおすすめです。
フィンのずれを防止する道具もある
フィンを使っていると、ピッタリ合ったサイズを選んだつもりでも、使っているうちにずれてしまい、フィンが足からすっぽ抜けてしまうことがあります。これを防止するために「フィンテザース」という、フィンと足が離れないように防止するアイテムがあるので活用してみてください。
どのメーカーが自分に合うか相談を
フィンのメーカーは、「ゼベック」、「TECH2フィン」、「TECH」、「カパロアフィン」、「リペラーフィン」などさまざまあり、各メーカーによってフィンの幅に違いもあります。初心者でよくわからず、無理して選ぶよりは、しっかりとお店の人と相談し、自分に合ったものを選ぶのが安心です。
ポイント2:硬さ
硬いフィンほど推進力はあるものの…
フィンを選ぶ際、気を付けるべきポイントの2つ目は「硬さ」です。フィンは硬ければ硬いほど、高い推進力が得られます。では、とにかく硬いものを選ぶのが正解かと思いきや、実はそういうわけでもありません。フィンが硬いということは、当然ですがキックの際に水の抵抗を受けやすく足にかかる負担が大きくなります。体力や筋力のない人が硬すぎるフィンを選ぶのは避けましょう。
自分のスタイルに合ったフィンを選ぶのが大切
初心者や体力や筋力に自信がない方は、やわらかめのフィンを選ぶと良いでしょう。やわらかいフィンを着用し、フィンでのキックに慣れてきたら、少しずつ理想の硬さのフィンを探るのがおすすめです。
結局のところ、推進力が得やすいのは硬く作られているフィン。つまりは、「硬いものに慣れていった方が良いはず!」と思われる方もいるかもしれません。しかし、形状や素材にこだわることで、柔らかめであっても十分な推進力が得られるフィンも存在します。
メーカーはさまざまなライディングスタイルを想定して、フィンを作っています。そのため、一概にこのフィンを使えばOKというものではなく、自分が理想とするスタイルと、自分の実力を把握して選ぶことが重要です。10人いれば10通りのフィンの選び方があると思ってください。
ポイント3:面積
フィンの表面積は自分の脚力で決める
最後の3つ目のポイントは、フィンの表面積です。表面積の大きいフィンを選ぶと、激しくキックをする必要がなく、ゆったりとした動作でも、十分に推進力が得られます。その代わり、足への負担が大きくなるという欠点も。
反対に、表面積の小さいフィンを選ぶと、1回のキックで得られる推進力が少なくなります。キックを激しくしなければ、推進力が十分に得られませんが、面積に比例して足への負担は小さく。そのため、フィンの面積を選ぶ際は、自分の脚力と相談して決めなければなりません。
しかし購入する際、実際にその場でキックをしてみるわけにはいきません。ある程度は想像で購入することになります。購入後、海で実際に使ってみると、「自分には大きすぎたな」と感じることもあるかもしれません。
そんな時は、カットして、自分にぴったりのフィンを作りましょう!
自分に合う大きさにカットして使う
大きすぎるフィンを買ってしまった場合、フィン自体を自分に合うサイズまでカットしてみることもおすすめです。フィンはカッターでも切断が可能。ただしカットする際には、必ず完成形が左右対称になるよう、あらかじめフィンにマーカーなどを使い、印をつけてカットしましょう。
さらに、フィンには硬い部分とやわらかい部分があります。水かきになっている部分は、どのメーカーのものでも硬く作られています。切りづらいこともあるので、注意が必要です。
まとめ
今回はボディボードにおけるフィンの必要性から、フィンを選ぶ際のポイントについて紹介しました。冒頭でも説明した通り、ボディボードは幅広い年齢層が楽しめるマリンスポーツです。自分に合ったアイテムを正しく選択し、早期上達を目指しましょう。
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