「Billabong Pipeline Masters(ビラボン パイプライン マスターズ)」は世界中のプロサーファーが最も注目する大会で、ハワイのオアフ島ノースショアで開催されています。サーフィンの大会に関心があり、Billabong Pipeline Mastersについて詳しく知りたいと考える方は多いようです。ここでは、Billabongの大会の詳細について解説します。
世界トップクラスのサーファーがしのぎを削るBillabong Pipeline Masters
世界トップクラスのサーファーが集まり、ビッグウェーブでのチューブに挑戦するBillabong Pipeline Masters。同大会はトリプルクラウンの1つであり、世界中のプロサーファーが集結する大会です。まずは、Billabong Pipeline Mastersの基本的な内容を見ていきましょう。
50年の歴史を誇るサーフィンイベント「パイプマスターズ」
Billabong Pipeline Mastersは1971年にスタートし、50年の歴史を誇る伝統的なサーフィンイベントです。バンザイパイプラインのハワイ・オアフ島で毎年行われています。
Billabong Pipeline Mastersは、ハワイオアフ島で開催される以下3つの大会、通称「トリプルクラウン」の1つです。
- Reef Hawaiian Pro(リーフ ハワイアン プロ):ハレイワ アリィビーチで開催
- Vans World Cup of Surfing(ヴァンズ ワールドカップ):サンセットビーチで開催
- Billabong Pipeline Masters(ビラボン パイプラインマスターズ):バンザイパイプラインで開催
Billabong Pipeline Mastersは、サーフィンのワールド・チャンピオンシップ・ツアーの最終戦です。世界で最も長く続くプロサーファーの大会で、Billabong(ビラボン)がスポンサーを務めています。
世界中のプロサーファーが大きく凶暴な波に挑む
Billabong Pipeline Mastersが開催されるハワイ・オアフ島のバンザイパイプラインは、水深1〜2mにリーフがあります。非常に大きな波が立ち、世界最大級のパイプラインです。波の持つパワーが強大なため、リーフに叩きつけられて大怪我をしたり、サーフボードを叩き割られることも珍しくありません。
Billabong Pipeline Mastersはトリプルクラウン、ワールド・チャンピオンシップ・ツアーの最終戦ということもあり、世界中のプロサーファーが憧れる大会・聖地です。
開催場所はハワイ!
トリプルクラウンの1つであるBillabong Pipeline Mastersが開催されるのは、毎年世界中から多くのサーファーが集まるハワイです。ハワイの中でもサーフィンのメッカと言われる、オアフ島のノースショアで行われます。
巨大な波で知られるサーフィンの聖地「オアフ島のノースショア」
Billabong Pipeline Mastersが開催されるのは、巨大な波が形成され、多くのサーファーがチューブライドに挑戦するオアフ島のノースショアです。ここはサーフィンの聖地とも呼ばれます。さらに「7マイルの奇跡」とも呼ばれており、7マイルの間にはワイメアベイやサンセットビーチ、パイプラインがあります。
冬になると、多くのプロサーファーがパイプラインに乗るためにノースショアにやってきます。ちなみにバンザイパイプラインという呼び名は「パイプライン」と「バンザイビーチ」の名前を組み合わせたものです。2019年までのサーフィンの世界ツアーは、3月にオーストラリアでスタートして12月にハワイのパイプラインで王者を決める流れでした。
2020年の大会は中止
ワールドツアーの最終戦である2020年のBillabong Pipeline Mastersは、ワールドツアー関係者が新型コロナウイルス陽性となったため、一時中断となりました。パイプマスターズはこれまでチャンピオンシップツアーの最終戦。しかし2021年のツアーでは従来の流れとは変更され、初戦として行われます。
歴代の優勝者は?
Billabong Pipeline Mastersの歴代チャンピオンも押さえておきましょう。チャンピオンのサーフィン・チューブライドの映像を見れば、いかにすごいサーファーが集結してしのぎを削っているかがわかり、多くの刺激を受けられます。ここでは、2020年のBillabong Pipeline Mastersのチャンピオンや歴代優勝者について紹介します。
2020年の優勝者はジョン・ジョン・フローレンスとタイラー・スイフト
2020年12月20日にバンザイパイプラインのファイナルを迎え、パイプマスターズを制覇したのは男子がジョン・ジョン・フローレンス、女子はタイラー・スイフトでした。
ジョン・ジョン・フローレンスはバレルのスキルに定評があるサーファーで、セミファイナルでは過去11度のワールドチャンピオン、7度のパイプマスターズチャンピオンに輝いているケリー・スレーターを下しています。
2019年のワールドチャンピオンであるイタロ・フェレイラは、負傷したこともあり、セミファイナルで敗退となっています。
女子はマウイからオアフに開催場所を移し、最初のパイプライン公式戦でした。優勢と言われていたカリッサ・ムーアをタイラー・スイフトが破り優勝しました。
歴代大会の優勝者
パイプマスターズの歴代チャンピオン(2010年〜)は、次のとおりです。
2020:John John Florence(ジョン・ジョン・フローレンス) , Hawaii
2019:Italo Ferreira(イタロ・フェレイラ) , Brazil
2018:Gabriel Medina , Brazil
2017:Jeremy Flores , France
2016:Michel Bourez , Polynesia
2015:Adriano de Souza , Brazil
2014:Julian Wilson , Australia
2013:Kelly Slater(ケリー・スレーター) , USA
2012:Joel Parkinson , Australia
2011:Kieren Perrow , Australia
2010:Jeremy Flores , France
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1971:Jeff Hakman(ジェフ・ハクマン) , Hawaii(第1回)
これまでに11度のワールドチャンピオン、7度のパイプマスターズチャンピオンに輝いたケリー・スレーターは、最近では2013年に優勝しています。ちなみに、大会がスタートした1971年の初代チャンピオンはハワイのジェフ・ハクマンです。
上記の歴代優勝者からわかるとおり、アメリカ・ハワイやブラジル、オーストラリア出身のサーファーが優勝しているケースが多く見られます。
過去にはこんなトラブルも。
Billabong Pipeline Mastersに限ったことではありませんが、サーフィンの大会は自然や天候の影響を直に受けます。たとえばハリケーンや台風が直撃すれば、大会は中止です。また付近でシャークアタックの被害が出ると、安全が確認されるまで大会は中断されます。
最近のBillabong Pipeline Mastersでは、シャークアタックや新型コロナウイルス感染によってツアーが止まりました。またサーファーは大会中に大怪我することもあるなど、さまざまなリスクが伴います。
女子ツアーはシャークアタックにより一時中止
世界最高峰のチャンピオンシップツアーがハワイでスタートしましたが、女子ツアーは2日目の朝にシャークアタックによって、ローカルサーファーの命が奪われたことから、一時中止となりました。
男子ツアーはコロナ感染により一時中止
男子ツアーに関しては、スタート早々スタッフが新型コロナウイルスに感染したためツアーは一時中止となります。しかし、男女どちらのツアーも2020年12月に、バンザイパイプラインで無事にファイナルを迎えられました。
まとめ
Billabong Pipeline Mastersは、トリプルクラウンの1つで世界中のプロサーファーが最も注目する大会です。サーフィンのメッカであるハワイ・オアフ島ノースショアで開催され、サーファーがチューブライドを競い合います。
2020年の大会は、ジョン・ジョン・フローレンスとタイラー・スイフトが優勝しました。世界トップクラスのテクニックが見られます。サーフィンに興味がある方は、ぜひBillabong Pipeline Mastersをチェックしてください。
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