スイッチはスキーで有名なトリックのひとつです。スキー初心者の中には、実際にスイッチで滑れるようになりたいと思っている方もいるでしょう。また、スキー中級者の中にはスイッチの精度を高めたいという方もいます。そこで、今回はスイッチの練習方法やマスターするためのコツなどをご紹介します。
スキーのトリック「スイッチ」について知ろう
スキーのスイッチとは、後ろ向きで滑るトリックのことです。通常、スキーを滑る際は、身体の前方が進行方向に向いています。しかし、スイッチで滑る際は背中が進行方向に向いている状態です。
ちなみに、後ろ向きで滑っている状態をスイッチスタンスと呼ぶこともあります。スイッチを習得すれば、挑戦できるトリックの種類が増えるので、スキー初心者の中には積極的に挑戦する方も少なくありません。ここでは、スイッチについて詳しく紹介していきます。
スイッチとフェーキーは何が違うの?
スイッチと類似した技に、フェーキーがあります。スキー初心者の中には、スイッチとフェーキーの違いがわからない方もいるのではないでしょうか。
基本的にスイッチとフェーキーは同じ技なので、違いはありません。しかし、後ろ向きで滑る技だけでなく、ほかのトリックの中にもスイッチと呼ばれるものがあるため、しっかりと区別をするために、フェーキーと呼ぶスキー中級者もいます。
スイッチを習得したらこんなメリットが
スキーの技によっては同じ向きで着地できないこともあります。そんな時スイッチを習得していれば、慌てることがありません。スイッチを練習しておくことで、周囲に目を配る意識も生まれるでしょう。
また、友人や子どもにスキーの指導をする際にも役立ちます。指導の際は必ず、相手がどのように滑っているのかを確認します。その際、背後や遠くからではしっかりと確認できないことも。そんなとき、バックしながら滑りおりられるスイッチを習得しておけば、相手の滑りに合わせて滑り、近くで確認できます。
スキー初心者が知っておきたいスイッチのやり方
スキー初心者の中にはスイッチのやり方をまったく知らない方もいるでしょう。ここでは滑り方を大まかに掴むために、スイッチの流れややり方を紹介します。ぜひ、参考にしてみててください。
スイッチの流れを解説
スイッチの練習をする時の流れを紹介します。
STEP1:通常滑走で滑る
傾斜途中まで滑ると良い
STEP2:ターンをして後ろ向きへ
バランスを取るようにする
STEP3:スイッチスタンスで滑る
逆ハの字で滑ると良い
イメージトレーニングとして動画をチェックするのもおすすめです。この動画の注目すべきポイントは、スイッチスタンスで滑っているだけでなく、ターンを描いて滑っていることです。また、ターンをする際の目線の切り返しに関しても詳しく解説しているので、ぜひ視聴してみてください。
地上や緩やかな傾斜でスイッチを練習しよう
基本的に地上でできるスイッチの練習方法はありません。そのため、ストレッチや筋肉トレーニングといった基本的なこと以外はゲレンデで練習をしてスイッチを習得することになります。
緩やかな斜面でできるスイッチ練習方法は、実際にスイッチスタンスで滑ってみることです。スイッチスタンスで何回も滑ることで、バランスの取り方などを把握できるようになるでしょう。
スイッチをマスターする際のコツや注意点を紹介
スキー中級者の中にはすでにスイッチを習得している方も少なくないでしょう。中にはスイッチの基本だけでなく、さらに精度を上げて難易度の高い技に挑戦していきたいという方もいるのではないでしょうか。ここでは、スイッチのコツや上達に繋がるポイントを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
動画でスイッチのコツをつかもう
ここでは、スイッチに慣れてきたという方におすすめの動画を紹介します。動画では、スイッチを基礎として、キッカーでのスピンを解説しています。失敗例も含めてコツを解説しているので、その点にも注目してみてください。
スイッチの精度を上げる上達ポイント
スイッチのコツは、前傾姿勢を保つことです。スイッチは後ろ向きで滑る技になりますが、後ろ向きであっても姿勢は前傾していることが好ましいとされています。そのため、身体が後ろに反ってしまわないようにするといいでしょう。また、外足に重心をかけることによって滑りが安定しますので、その点もコツとなります。
また、スイッチの精度を高めるためには、傾斜を上げていくことが大切です。傾斜を上げればスイッチスタンスで速く滑ることができるので、スイッチスタンスの精度を高められます。また、ある程度スイッチスタンスに慣れることができたら、ターンをしながら滑ることでさらに精度の高いスイッチを習得できるようになるでしょう。
スイッチで滑る際の注意点は、滑る前に障害物がないかを確認することです。スイッチスタンスは後ろ向きで滑ることになりますので、特にスキー初心者は滑っている最中に障害物を確認することが難しくなります。そのため、事前に障害物を確認してからスイッチの練習を始めるようにしましょう。
スイッチを応用できるトリックを紹介
スイッチができるようになったら、さらに高度なトリックにも挑戦してみましょう。ここでは、スイッチを応用できるトリックを紹介します。ぜひチェックしてみてください。
スイッチ180
スイッチ180は、ジャンプした後、180度回転しスイッチスタンスに切り替えるトリックのことです。このトリックは、キッカーでも平地でもできます。スイッチ180に挑戦する前に、ある程度のスピードでのスイッチをマスターしておき、平地で体をひねる感覚を掴んでおきましょう。
スイッチバック
スイッチバックは、コブ斜面でのスピードを調節するために活用されるテクニックのひとつです。コブ斜面を滑る際は、コブの頭で板を回します。板を回した状態で一旦後ろに滑り、コブの手前で止まりましょう。そして反対側にターンをします。この動作を繰り返すのがスイッチバックです。
スイッチをマスターしてスキーを楽しもう
スイッチは後ろ向きに滑ることになりますので、スキー初心者の多くが恐怖心を抱いてしまう技です。そのため、はじめは傾斜の緩やかなコースで滑ることをおすすめします。そして、恐怖心が少なくなったら、傾斜を徐々に上げてスイッチスタンスで速く滑れるように練習しましょう。