今や女子もサーフィンを楽しむ時代。女子サーファーの活躍ぶりに注目が集まっています。今回は日本国内はもちろん、世界で活躍する女子サーファーを紹介します。これからサーフィンを始めたいと考える女性は要チェックです。
女子サーファーについて
「サーフィンは男性のスポーツ」というイメージを抱えている人も多いでしょう。しかし、女子サーファーは着々と増えてきています。ここでは、女子サーファーの割合とルーツを紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
サーファー全体の20%以上が女子
日本における女子サーファーの数は、サーファー全体の中で20〜30%とされています。注目したいのが、女子サーファーの年代です。2018年の調査結果によると、20〜30代の若年層はもちろん、40〜60代のサーフィン参加率も増加傾向にあります。
女子のサーフィン参加率の増加にはさまざまな理由が考えられますが、性別に関係なくフェアにサーフィンができるようになったことも理由のひとつでしょう。2000年代頃までは、世界大会において男女間で大幅な賞金の差が生まれており、フェアでないとの指摘がありました。しかし、2017年にWSL(世界サーフィン連盟)初の女性CEOが就任したことをきっかけに、2019年にはWSLが声明を発表。男女の賞金を同額にする動きがみられました。
さらに、2021年の東京オリンピックでも女子サーファーの活躍が注目を集めたことから、今後もますます女子サーファーの増加が予想されています。
女子サーファーのルーツは1600年代
サーフィンの歴史は意外にも古く、そのルーツは西暦400年の古代ポリネシアまで遡ります。航海や漁のために使われていたカヌーが次第に娯楽のために使われるようになり、今のようなサーフボードの原型となったのです。その後、1600年代に突入すると、性別を問わずサーフィンを楽しむようになりました。
近代では、アガサ・クリスティやマリリン・モンローなど、著名人もサーフィンを楽しんでいたとされています。日本においては、1965年にNSA(日本サーフィン連盟)が発足。発足後初となる「第一回全日本サーフィン大会」には、女子サーファーの杉山裕子さんが出場していたことが分かっています。
日本代表選手として活躍する女子サーファーを紹介
日本に住む人なら、日本代表として活躍する女子サーファーを応援したいもの。ここでは、日本代表選手として活躍する女子サーファーを紹介します。
前田マヒナ
前田マヒナ(まえだまひな)選手は、1998年2月15日生まれのサーファーです。ポルトガル・ナザレで20ft級の波に挑戦した初の日本人サーファーとして知られています。2019年にはISA「ワールドサーフィンゲームズ」にて日本代表に選出されました。
都築有夢路
都築有夢路(つづきあむろ)選手は、2001年4月5日生まれのサーファーです。2016年にプロ資格を取得し、2021年からはWSLチャンピオンシップツアーにも参加。東京オリンピックでは見事、銅メダルを獲得し話題となりました。
川合美乃里
川合美乃里(かわいみのり)選手は、2000年12月14日生まれのサーファーです。2017年にはWSLアジアチャンピオンの座を獲得し、話題となりました。2019年には、WQS年間ランキング46位の好成績を収めています。
注目の若手女子サーファーを紹介
女子サーファーの中でも、10代の若手サーファーに注目している人も多いでしょう。ここでは、注目の若手女子サーファーを紹介します。
中塩佳那
中塩佳那(なかしおかな)選手は、2004年1月29日生まれのサーファーです。父と兄の影響で 5歳でサーフィンを始めました。2017年から4年連続でNSA「全日本サーフィン選手権 ガールズクラス」で優勝を飾っている、今最も勢いのある選手のひとりです。
都築虹帆
都築虹帆(つづきななほ)選手は、2003年5月19日生まれのサーファーです。2019年にプロサーファーとしての活動を始め、2021年には「JPSA ALL JAPAN 田原プロ」で初優勝。同年のJPSA「さわかみチャレンジシリーズ・シリーズ」でもチャンピオンとなりました。
川瀬心那
川瀬心那(かわせここな)選手は、2004年5月18日生まれのサーファーです。中学1年生の時に女子サーファーとして最年少の13歳でプロデビューを果たし話題となりました。2021年のJPSA「ショートボード年間ランキング」では5位の好成績を収めています。
海外の女子プロサーファーを紹介
世界を舞台に活躍する女子サーファーも多く、気になっている人もいるのではないでしょうか。ここでは、海外の女子プロサーファーを紹介します。
ステファニー・ギルモア
Stephanie Gilmore(ステファニー・ギルモア)は1988年1月29日生まれ。オーストラリアを代表する女子サーファーです。サーフィンの聖地クーランガッタでサーフィンを始め、ルーキーイヤーの2007年にWSL=世界サーフィン連盟主催のチャンピオンシップツアーで初の優勝を果たし、注目を集めました。
カリッサ・ムーア
Carissa Moore(カリッサ・ムーア)は、1992年8月27日生まれ。アメリカ・ハワイを代表する女子サーファーです。2004年にプロサーファーとしての活動を始め、これまで5度に渡りワールドチャンピオンに輝いています。東京オリンピックでも金メダルを獲得し話題となりました。
ジョアン・ディファイ
Johanne Defay(ジョアン・ディファイ)は、1993年11月19日生まれ。フランスを代表する女子サーファーです。2014年にWSLチャンピオンシップツアー入りを果たすと、毎年トップ10にランクイン。2021年はCT第6戦「Jeep Surf Ranch Pro」で優勝を飾り、話題となりました。
サーフィン女子の活躍ぶりをチェック!
今回は国内外で活躍する女子サーファーを紹介しました。女子サーファーの活躍や努力からは、勇気がもらえるはず!ぜひ、その活躍ぶりをチェックしてみてください。