プロも愛用する「ガリウム」のワックスとは?種類やおすすめを紹介

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スキーやスノーボードを楽しむときに欠かせないアイテムのひとつに、ワックスがあります。ワックスはさまざまなブランドやメーカーから販売されているので、どれを選べば良いのか分からないと悩む人も多いはず。今回はスキーヤー、スノーボーダーともに厚い指示を受ける「GALLIUM(ガリウム)」のワックスを紹介します。

ガリウムとは

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ガリウムは世界中のトップアスリートも愛用していることで知られる人気のワックスメーカーです。どのような特徴があるのか気になる人も多いのではないでしょうか。ここではワックスブランド、ガリウムの特徴を紹介します。

スキー・スノーボード用の国産ワックスメーカー

ガリウムは1988年に世界で初めてガリウム含有ワックスを発売したメーカーです。ワックスの発売と同時に伸びの良さや抜群の撥水性が話題を呼び、トップアスリートからアマチュアまで、幅広い層に親しまれるメーカーとなりました。現在では種目や雪質など、用途に合わせたさまざまなタイプのワックスを展開しています。

また、ガリウムは1998年の長野オリンピックから2022年の北京オリンピックまで、冬季オリンピックに技術協力をしていることでも有名です。

公式サイトはこちら:GALLIUM

ガリウムを配合したワックスが特徴

ガリウムのワックスの最大の特徴は、メーカー名でもある「ガリウム」を配合していること。開発のきっかけは、1981年にスキー選手として活躍した製錬技術者が、机にこぼしたガリウム粉末を拭き取った際のこと。ガリウムの水を弾く性質に気付き、ガリウム含有のワックスを考案したと言われています。

ガリウムとは青みを帯びた白色金属で、融点が低く柔らかい性質を持つ元素です。ワックスにガリウムを配合することで、以下のようなメリットが生まれます。

■ガリウム配合のワックスのメリット
・良く伸び、塗りやすい
・滑走面に付着する力が強い
・静電気が起きないのでゴミが付着しにくい
・水を良く弾く
・雪との抵抗を軽減する

ガリウムを配合したワックスを製造・販売しているのは世界でもガリウムだけ。ガリウムのワックスは日本国内だけでなく、海外からも厚い指示を受けています。

ガリウムのワックスの選び方

ガリウムのワックスは種目やゲレンデのコンディション、温度など状況によって使い分けることで真価を発揮します。初心者の場合、どれを選んで良いのか迷ってしまう人もいるでしょう。ここでは、ガリウムのワックスの選び方を紹介します。

種類で選ぶ

スキー・スノーボード用ワックスには主に「ホットワックス」「簡易ワックス」の2種類があります。

ホットワックスは固形ワックスのことを指し、高温で溶かして塗布する必要があります。ホットワックスは板の表面に染み込むので一度の滑走では剥がれ落ちず、滑走性が持続する点がメリットです。一方、アイロンなどで溶かして塗布する必要があるため、利便性の面では簡易ワックスに劣ります。

簡易ワックスはペースト状や液状となっているため、簡単に塗布できる点がメリットです。一方、ホットワックスに比べると剥がれやすいというデメリットがあります。

自宅でのメンテナンスではホットワックス、ゲレンデでの塗布では簡易ワックスなど、状況により上手く使い分けるのがおすすめです。

雪質で選ぶ

スキー・スノーボード用ワックスは、雪質や気温、地域などで使い分けるのがおすすめ。ガリウムでは「雪温-20〜気温-10℃」「雪温-12〜気温-3℃」「雪温-4℃〜気温+3℃」「雪温0〜気温+10℃」など、雪質や気温に合わせたさまざまなタイプのワックスを豊富にラインナップ。

ガリウム公式サイトでは、ゲレンデに出かける前に天気予報をチェックし、その気温の±2℃のワックスを選ぶことが推奨されているので、参考にしてみてください。

ガリウムのワックスのおすすめを紹介

ここまではガリウムのワックスの特徴や選び方を紹介しました。ここからはガリウムのワックスのおすすめを紹介します。

EXTRA BASE BLUE

雪温-12〜気温-3℃に対応したワックスです。低温時の全雪質はもちろん、シーズン前のベース作りにも最適。単体でも使えるので、1つ持っておくと便利です。

【Xadventureのおすすめポイント】
・低温時の全雪質に対応
・単体でも使える

EXTRA BASE VIOLET

雪温-4〜気温+3℃に対応したワックスです。湿雪時の全雪質に対応します。HYBRID HF・滑走シリーズのベースワックスとして使用できます。もちろん単体使用も可能です。

【Xadventureのおすすめポイント】
・湿雪時の全雪質に対応
・簡易ワックスとの組み合わせも可能

滑走BLUE

雪温-12〜気温-3℃に対応したワックスです。フッ素を配合することで、雪面との間に発生した水分を弾くので撥水性が向上されています。

【Xadventureのおすすめポイント】
・日本特有の湿雪に対応
・抜群の撥水性

滑走PINK

雪温0~気温+10℃に対応したワックスです。フッ素を配合しているので、水が浮いたような雪や雨降りの時に驚くほどの撥水性を発揮します。

【Xadventureのおすすめポイント】
・持続性に優れている
・抜群の滑走性

​​ステップアップSet+お好きな滑走ワックス

ワクシングに欠かせないブラシやスクレパー、ワクシングペーパーが入ったセットです。ベースワックスと滑走ワックスも入っているので、これ1つでメンテナンスができます。

【Xadventureのおすすめポイント】
・ワクシングに必要なツールがセットになっている
・好みのワックスを選べる

ベース作りのやり方を順番に解説

シーズンが始まる前までにはスキー・スノーボードのベース作りを済ませておきたいもの。ここでは、ベース作りのやり方を順番に解説します。

まずは滑走面の汚れを柔らかい布などできれいに拭き取ります。クリーナーやクレンザーなどを使い、汚れが付着しなくなるまで繰り返し拭き取りましょう。滑走面をきれいにしたら、ベースワックスを塗布します。

■ワクシングの手順
1. 滑走面に満遍なく生塗りする
2. ワックスをワクシングペーパーの上にを溶かしながら滑走面に垂らす
3.ワックスをアイロンで伸ばす
4.ワックスが常温まで冷えたらスクレーパーで削る
5. ボアブラシでストラクチャー内のワックスを掻き出す
6. ナイロンブラシ、馬毛ブラシの順にブラッシングする
7. ファイバーテックスで仕上げる

次にベースワックスと同様の手順でトップワックスを塗布します。最後に、アンスタフィニッシュパッドまたはアンスタフィニッシュクロスで静電気を除去しましょう。静電気を除去することで、滑走性が格段にアップします。

ガリウムのワックスはスキーヤー&スノーボーダーから高評価

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今回は国内外のスキーヤー、スノーボーダーから絶大な人気を誇るガリウムのワックスを紹介しました。ガリウムのワックスは、伸びの良さや抜群の撥水性が最大の魅力です。今回の記事を参考に、ガリウムのワックスをチェックしてみてください。

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