スケボーの基本トリック、SHOVE-IT(ショービット)。初心者でも比較的取り組みやすい上、さまざまなトリックに応用できるためマスターしたい技のひとつです。今回はスケボー初心者の人に向けて、SHOVE-ITのやり方や練習方法、コツを解説します。
SHOVE-ITとは
スケボーを始めたばかりの時はデッキの上に乗って滑るだけでも大変。しかしスケボーの操作に慣れてきたら、さまざまなトリックに挑戦したいものです。ここではスケボーの基本トリック、SHOVE-ITの特徴を紹介します。
デッキを180°回転させる技
ショービットは、後ろ足を使ってスケートボードを180°回転させるトリックです。体の向きは変えずにデッキだけを回転させるのがポイント。ノーズとテールを入れ替えたい時や他のトリックと組み合わせて使われることが多いです。
こちらの動画ではSHOVE-ITの流れを紹介しています。興味のある人はぜひチェックしてみてください。
SHOVE-ITの意味は?
SHOVE-ITは英語のスラング「Shove it」を省略したもの。「乱暴に前に押し出す」、「くたばれ」などの意味を持つ単語です。省略して「Shuvit」と表されることもあります。
また、1970年代に活躍したレジェンドスケーター、Ty Page(タイ・ページ)の得意技であったことから、Ty hop(タイホップ)などとも呼ばれています。
SHOVE-ITのやり方・練習方法を紹介
SHOVE-ITは、オーリーなどと並び、挑戦しやすいトリックのひとつです。どのように練習したらいいのか分からない人も多いはず。ここでは、SHOVE-ITのやり方や練習方法を紹介します。
デッキをしゃくる
SHOVE-ITは、しゃがみ込み体を伸ばしてジャンプする瞬間に、後ろ足でデッキをしゃくるのがポイント。この時、テールが地面につかないように意識すると成功しやすくなります。
「しゃくる」とは、テールを足の指で掴むように後ろへ蹴り出すイメージです。スケボー初心者の場合、この「しゃくる」という動作に初めて直面する機会が、SHOVE-ITかもしれません。何度も同じ動きを繰り返し、感覚を掴んでいきましょう。
足でキャッチ
次にデッキを蹴り出し、回転したら前足でデッキをキャッチします。着地の際、膝のクッションを使い、重心をぶらさないように意識してみてください。
回転したデッキに乗ることが怖いと感じる人は、慣れるまでスピードをつけすぎないことを意識してみると良いでしょう。
まずは止まったまま練習がおすすめ
恐怖心があったり、流れが掴めない場合は止まった状態で練習してみるのもおすすめです。止まった状態で、デッキを回転させたり後ろ足でしゃくったりといった練習をすると、走りながらのSHOVE-ITもスムーズに出来るようになります。
SHOVE-ITのコツを紹介
SHOVE-ITはスケボーの基本トリックのひとつではあるものの、デッキを回転させたりしゃくるという動作があるため、なかなか成功しないと悩んでいる人もいるでしょう。ここからは、SHOVE-ITのコツを紹介します。
重心をずらさない
SHOVE-ITをする時は、重心をずらさないように心がけましょう。重心はノーズ側の足にかけると成功しやすいです。はじめのうちは、テール側が中心になり、ノーズ側がブレてしまうかもしれませんが、体の真下で回すことを意識しましょう。
また、真上にジャンプし腕を振り上げることで、体が安定しやすくなるので、試してみてください。
足の位置に注意
SHOVE-ITをする時は、足の位置にも注意しましょう。前足はノーズのビスを踏みつけるように置くのがポイント。後ろ足はテールの端に引っ掛けるイメージです。
足を置く位置を意識することでバランスが安定し、デッキを回しやすくなります。何度も挑戦しているうちに、自分のやりやすい位置も見つかるはずです。
SHOVE-ITを応用できるトリックを紹介
SHOVE-ITは、スケボーを楽しむなら欠かせないトリックです。さまざまなトリックに応用できるので、これからスケボーを始める人は必ずマスターしておきたいところ。どのようなトリックに応用できるのか気になる人も多いでしょう。ここでは、SHOVE-ITを応用できるトリックを一部紹介します。
ポップショービット
ポップショービットは、デッキを空中に弾き上げ、デッキを回転させるトリックです。ショービットよりもデッキを高く跳ね上げるのが特徴。ショービットと区別するため、ポップとも呼ばれます。
フロントサイドショービット
フロントサイドショービットは、ショービットの回転方向を反対にして前に回すトリックです。体の前でデッキを回すので難易度は高めですが、やや後ろ側へ飛び上がることを意識すれば成功しやすくなります。
360ショービット
360ショービットは、デッキを180°回転させるショービットに対して、360°回転させるトリックです。デッキが裏返ってしまうことも多いですが、できるだけ横向きに蹴り出すイメージで挑戦すると成功しやすいです。
フロントサイドビッグスピン
フロントサイドビッグスピンは、360ショービットをしながら体ごと180°回転するトリック。ステアなどで成功させられるとかっこよく決まります。デッキを360°回転させられるようになってから練習するのが良いでしょう。
バックサイドビッグスピン
バックサイドビッグスピンは、360ショービットをしながら同じ方向へ体も180°回転するトリックです。このトリックに挑戦する前に、バックサイド180とポップショービットを習得しておきましょう。
ショービットリバート
ショービットリバートは、ショービットの途中でデッキをキャッチし、回転方向を逆にするトリックです。フェイキー走行に変える時はもちろん、披露すれば周囲を驚かせらること間違いなし。
SHOVE-ITの意味ややり方を覚えよう
今回はスケボーの基本トリック、SHOVE-ITを紹介しました。ショービットは比較的簡単なトリックでありながら、さまざまなトリックに応用できます。このトリックを習得することで、トリックの幅が広がること間違いなしです。ぜひ今回の記事を参考に、SHOVE-ITに挑戦してみてください。