アルペンスキー・ スラロームとは?特徴やルールを紹介

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雪でできた斜面のコースを滑走し、そのタイムを競うアルペンスキー。その中でも人気なのが、技術系種目に分類されるスラロームです。今回はスラロームの特徴やルールを紹介します。

スラロームとは

アルペンスキーの種目のひとつ、スラローム。名前は聞いたことがあっても、どのような競技なのか分からないという人もいるのではないでしょうか。ここでは、スラロームの特徴を紹介します。

ポール(旗門)が配置されたコースを滑走

スラロームは、回転とも呼ばれる種目です。アルペンスキーの中でも技術系種目に分類され、急勾配で細かいカーブを正確に曲がることが要求されます。スピードやターンの正確さが求められ、ポールで構成された旗門をハンドガードでなぎ倒していく点が見どころ。スーパー大回転とは異なり、各選手が2回滑り、そのタイムの合計で勝敗が決定します。

動画でチェック

スラロームは、ワールドカップやオリンピックなど多くのコンペティションで採用されている人気の競技です。実際に観てみたいという人も多いでしょう。

こちらの動画では、2021年のワールドカップでのスラロームの様子が確認できます。気になる人はぜひチェックしてみてください。

https://www.youtube.com/watch?v=RZu6NqnSJOg

スラロームのコースやルールを解説

ここまでは、スラロームの特徴や実際の動画を紹介しました。スラロームはどのように採点されるのか、どのようなコースを使用するのか気になっている人も多いのではないでしょうか。ここでは、スラロームのコースやルールを紹介します。

スラロームのコース

スラロームのコースには、技術や勇気、スピード、危険に立ち向かう姿勢、身体能力、判断力など6つの要素を試すパートが含まれます。

コース幅は30m前後と定められており、ワールドカップとオリンピックではコースの標高差は男子は800~1100m程度、女子は450〜800m程度とされています。旗門の幅は最低8mで配置されるのも特徴です。

スラロームのルール

スラロームは、基本的に1回の滑りで勝敗を競います。スタート間隔は基本的に60秒毎、最大2分半まで中断も可能です。

ワールドカップの場合、上位10人が1~19番までの奇数スタート番号を自ら選択します。上位11〜30位の選手は、偶数スタート番号を抽選で決定。2本目に進出できるのは1本目上位30人で、1本目で30位の選手が2本目の1番目にスタート、1本目で1位の選手は30番目にスタートとなります。

また、レース前日までにコースの下見及びオフィシャルトレーニングを行うことが義務付けられています。

【北京オリンピック】スラロームの日程や結果を紹介

2022年2月に行われた北京オリンピックでもスラロームが行われ、注目を集めました。日程や結果が気になる人もいるでしょう。ここでは北京オリンピックのスラロームの日程、結果をそれぞれ紹介します。

スラロームの日程

北京オリンピックでは、スラロームは以下の日程で行われました。

・2月9日(水)
11:15〜 女子スラローム予選
14:45〜 女子スラローム決勝

・2月16日(水)
11:15〜 男子スラローム予選
14:45〜 男子スラローム決勝

スラロームの結果

北京オリンピック・スラローム女子の結果は以下の通りです。

順位チーム選手名
1SVK/スロバキアPetra VLHOVA
2AUT/オーストリアKatharina LIENSBERGER
3SUI/スイスWendy HOLDENER
4GER/ドイツLena DUERR
5SLO/スロベニアAndreja SLOKAR

北京オリンピック・スラローム男子の結果は以下の通りです。

順位チーム選手名
1FRA/フランスClement NOEL
2AUT/オーストリアJohannes STROLZ
3NOR/ノルウェーSebastian FOSS-SOLEVAAG
4NOR/ノルウェーHenrik KRISTOFFERSEN
5SUI/スイスLoic MEILLARD

スラロームの注目選手

北京オリンピックでは、2名の選手がスラロームに出場し、その活躍ぶりが話題となりました。ここでは、スラロームの注目選手を紹介します。

小山陽平

小山陽平(こやまようへい)選手は1998年5月31日生まれ、石川県出身です。2019年の全日本スキー選手権大会では、スラロームで優勝、ジャイアントスラロームで2位の好成績を収めます。2021年の世界選手権での活躍ぶりも話題となりましたが、北京オリンピックでは惜しくも1回目で途中棄権となってしまいました。

向川桜子

向川桜子(むこうがわさくらこ)選手は1992年1月20日生まれ、秋田県出身です。2019年の全日本選手権ではスラロームで優勝を飾り、同年の​​FISアルペンスキー世界選手権にも日本代表として出場しました。2020年にはFEC総合優勝を果たし、2021年のワールドカップ出場権も獲得。北京オリンピックでは35位と健闘しました。

アルペンスキーの種目を紹介

アルペンスキーは、斜面を勢い良く滑り降り、そのタイムを競う競技です。一口にアルペンスキーといってもスラロームやダウンヒルなど、種目はさまざま。中には時速100kmを超えるスピードが要求されるものもあり、注目が集まります。ここでは、アルペンスキーの種目を紹介。ぜひチェックしてみてください。

ダウンヒル

ダウンヒルは、時速100kmを超えるスピードで斜面を滑り降りる種目です。コースの標高差は800〜1100mと、アルペンスキー競技の中で最も長く設定されています。選手1人につき1回のみの滑走で、勝敗が決定。選手の安全性を確保するため、本番前に下見を兼ねたオフィシャルトレーニングが行われます。

スーパーG

スーパーGはスーパー大回転の名前でも親しまれている種目。選手たちは高速で滑走しながら、大中の大きさのカーブを曲がります。そのため、スピードやターン技術の両方が求められます。選手1人につき1回のみの滑走ですが、ダウンヒルのようなオフィシャルトレーニングはありません。

ジャイアントスラローム

ジャイアントスラロームは技術系種目と呼ばれ、大中小さまざまな大きさのカーブを規則正しく曲がることが要求されます。スピードやターン技術の他、リカバリー能力、コース取りなど、あらゆる要素が詰め込まれた種目です。異なるコースを2本滑り、その合計タイムで勝敗が決まります。

アルペンコンバインド

アルペンコンバインドは、2つ以上の種目を組み合わせて行う競技です。ダウンヒルもしくはスーパーGと、スラロームを同じ日に競い、そのタイムの合計で勝敗が決まります。スピードはもちろん、テクニックも必要となるので、選手の総合的な能力が試される種目です。

アルペンスキー・スラロームは高度な技術が必要

今回はアルペンスキーの中でも高度な技術を必要とする、スラロームを紹介しました。スラロームはスピードやターンの正確さはもちろん、勇気や身体能力、判断力など、さまざまな要素が求められる競技です。ぜひ今回の記事を参考に、スラロームの特徴やルールを理解し、観戦を楽しんでみてください。

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