スノーボード競技の中でも高い人気を誇る「ビッグエア」。そのアクロバティックな技の数々は、見るものの心を掴んで離しません。今回は、スノーボード・ビッグエアの特徴やルール、注目選手を紹介します。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
スノーボードビッグエアとは
ビッグエアは、スノーボード競技の中でも特に人気の高い競技のひとつとして知られています。名前は聞いたことがあっても、どのような競技なのか分からないという人も多いのではないでしょうか。ここでは、ビッグエアの特徴や歴史を紹介します。
アクロバティックな技が炸裂
ビッグエアは、キッカーと呼ばれる雪でできたジャンプ台から飛び出し、空中で技を繰り出す競技。2018年の平昌オリンピックから新しく正式競技となりました。
選手たちはスピンやグラブなどさまざまな技を繰り出し、その技の難易度や完成度で採点が行われます。その華やかかつアクロバティックな技の数々に、スノーボード初心者、未経験者であっても思わず目が釘付けになってしまうこと間違いなしです。
スノーボードビッグエアの歴史
2018年に開催された平昌オリンピックで正式競技となったビッグエア。いつできたのか気になる人も多いでしょう。
ビッグエアは、1990年頃から世界各地でスノーボード競技のひとつとして発展してきたと言われています。1980年頃には世界的にネームバリューのあったハーフパイプやパラレル大回転から少し遅れての流行となったものの、その発展ぶりは凄まじく、現在も驚くべきスピードで進化し続けています。
オリンピックの正式競技となる以前から、世界最大のエクストリームスポーツの大会
X games(エックスゲーム)やワールドカップでは人気の競技として知られていたビッグエア。日本人選手を含め、世界には多くの選手がいることでもその人気ぶりが見て取れます。
コースやルールを解説
ここまでは、ビッグエアの特徴や歴史を紹介しました。ビッグエアは見ているだけで楽しめるような、アクロバティックな技の数々が魅力のひとつです。しかし、せっかくならルールを覚えて、観戦を楽しみたいもの。ここでは、ビッグエアのコースやルールを紹介します。
スノーボードビッグエアのコースを解説
ビッグエアは、雪でできた大きなジャンプ台、キッカーを使って空中技を披露。キッカーの高さは3m、助走は105m、斜度36度となっています。
ルールを解説
ビッグエア6人の審判が100点満点で採点し、最高と最低を除いた平均点で競います。予選は選手1人につき3回滑り、成績の良かった滑り2回の合計得点で順位を決定し、上位12人が決勝に進みます。決勝も同様に3回滑り、成績の良かった滑り2回の合計得点で順位を決定。また、転倒してしまうと最大30点の減点となってしまうのも覚えておきたいポイントです。
【北京オリンピック】スノーボードビッグエアの日程や結果を紹介
2022年2月に行われた北京オリンピックでもビッグエアが行われ、注目を集めました。日程や結果が気になる人もいるでしょう。ここでは北京オリンピックのビッグエアの日程、結果をそれぞれ紹介します。
スノーボードビッグエアの日程
北京オリンピックでは、ビッグエアは以下の日程で行われました。
・2月14日(月)
10:30〜 女子ビッグエア予選
11:15〜 女子ビッグエア予選
12:00〜女子ビッグエア予選
14:30〜 男子ビッグエア予選
15:15〜 男子ビッグエア予選
16:00〜 男子ビッグエア予選
・2月15日(火)
10:30〜 女子ビッグエア決勝1回目
10:52〜 女子ビッグエア決勝2回目
11:15〜 女子ビッグエア決勝3回目
12:00〜 男子ビッグエア決勝1回目
12:22〜 男子ビッグエア決勝2回目
12:45〜 男子ビッグエア決勝3回目
スノーボードビッグエアの結果
北京オリンピック・ビッグエア女子の結果は以下の通りです。
順位 | チーム | 選手名 |
1 | AUT/オーストリア | Anna GASSER |
2 | NZL/ニュージーランド | Zoi SADOWSKI SYNNOTT |
3 | JPN/日本 | 村瀬心椛 |
4 | JPN/日本 | 岩渕 麗楽 |
5 | CHN/中国 | Ge Rong |
北京オリンピック・ビッグエア男子の結果は以下の通りです。
順位 | チーム | 選手名 |
1 | CHN/中国 | Yiming SU |
2 | NOR/ノルウェー | Mons ROISLAND |
3 | CAN/カナダ | Max PARROT |
4 | JPN/日本 | 国武 大晃 |
5 | USA/アメリカ | Redmond GERARD |
【男子・女子】スノーボードビッグエアの注目選手
北京オリンピックの目玉種目のひとつ、ビッグエア。世界中から多くの選手が出場し、日本人選手の活躍も話題となりました。ここでは、ビッグエアの注目選手を紹介します。
国武 大晃
国武 大晃(くにたけひろあき)選手は2002年2月10日生まれ、愛知県出身です。2016年に行われたCARDRONA GAMES2016で銀メダルを獲得。2020年には最高難易度とされる技、「バックサイド1800テール・トゥ・ノーズ」をメイクしたことでも話題となりました。
大塚 健
大塚 健(おおつかたける)選手は2001年4月2日生まれ、神奈川県出身です。小学6年生でプロ資格を取得し、2018年にはX Gamesノルウェイ大会ビッグエア部門で優勝。X Games史上最年少メダリストとなり、注目を集めました。
飛田流輝
飛田流輝(とびたるき)選手は1999年5月7日生まれ、東京都出身です。2019~2020シーズンのFISスロープスタイルワールドカップで優勝を飾り話題となりました。2021年のUSA Aspen FIS世界選手権ではスロープスタイルで9位、ビッグエアで4位の好成績を収めています。
村瀬 心椛
村瀬心椛(むらせここも)選手は2004年11月7日生まれ、岐阜県出身です。2016年から2018年にかけてのワールドルーキーツアーで3年連続で王者の座を獲得。2021年のFISワールドカップでは開幕戦で優勝を果たし、北京オリンピックではビッグエアで銅メダルを獲得しました。
岩渕 麗楽
岩渕麗楽(いわぶちれいら)選手は2001年12月14日生まれ、岩手県出身です。平昌オリンピックではビッグエアで4位入賞。2021年のワールドカップではスロープスタイル、ビッグエアともに優勝を飾ります。北京オリンピックでは4位入賞を果たし、話題となりました。
鬼塚雅
鬼塚雅(おにつかみやび)選手は1998年10月12日生まれ、熊本県出身です。2015年にはスノーボード世界選手権で優勝。スポンサーである星野リゾートのサポートにより、アルツ磐梯にオーダーメイドパーク「Miyabi Park」を造成したことでも話題となりました。ビッグエア、スロープスタイルを得意としている選手です。
スノーボードビッグエアは高度な技やスピード感が魅力!
空中でのアクロバティックな技が魅力のスノーボード競技、ビッグエア。選手たちによって繰り出される高度な技やスピード感は、注目するべきポイントのひとつです。ぜひ今回の記事を参考に特徴やルールを覚えて、観戦を楽しんでみてください。