アルペンスキー競技の中でも、抜群のスピードを誇る種目、ダウンヒル。オリンピックでも行われ、どのような種目なのか気になるという人も多いのではないでしょうか。今回は、ダウンヒルのルールや特徴、おすすめのスキー板まで徹底解説します。ぜひ、チェックしてみてください。
ダウンヒルとは
北京オリンピックでも注目が集まる、アルペンスキー競技。中でも、高速系種目に分類されるダウンヒルは人気の種目です。どのような特徴があるのか気になるという人もいるのではないでしょうか。ここでは、ダウンヒルの特徴や歴史を紹介します。
最高速度は140kmにも及ぶ!
ダウンヒルは、ヨーロッパのアルプス地方で発展したアルペンスキー競技のひとつ。時速100kmを超えるスピードで斜面を滑り降りるのが特徴で、日本では「滑降」とも呼ばれる種目です。最高速度は140kmにも及び、スーパー大回転と並んで高速系種目に分類されています。
ダウンヒルは、技術やスピードはもちろん、勇気、リスク、コンディションの5つの要素が重要。非常に見どころのある種目で、オリンピックやワールドカップなどでも盛り上がりを見せています。
ダウンヒルの歴史
ダウンヒルは、1850年代に誕生したと言われています。ノルウェーを代表するスキー選手であるソンドレ・ノルハイムが広めたことで、世界中で親しまれる種目へと発展。オリンピック競技としては、1936年のガルミッシュ=パルテンキルヒェンオリンピックで初採用されました。
ダウンヒルは、日本においても人気の種目で、1980年頃から盛り上がりを見せています。オリンピックでは、1988年のカルガリーオリンピックで千葉信哉選手が11位となりました。これは、日本人選手によるダウンヒル種目の最高順位です。しかし、現在の日本ではダウンヒルのコース確保が難しく、またダウンヒルをメインに活動している選手が少ないことから、スキー全日本選手権などでは、目にする機会も減っているのが現状です。そのため、コースの確保や若手スキー選手の育成が今後の課題とされています。
ダウンヒルのコースやルールを解説
ダウンヒルは、アルペンスキーの中でも比較的長い歴史を持つ種目です。しかし、安全性を確保するため細かなコース設定やルールがあり、難しいと感じる人もいるでしょう。ここでは、ダウンヒルのコースやルールを詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
ダウンヒルのコースを解説
ダウンヒルのコースの標高差は男子が800〜1100m、女子が450〜800mと、アルペンスキー競技の中でも、最も長く設定されています。
コース内には、スラロームポールと呼ばれる旗を対にした旗門を設置。アルペンスキー競技で使われるスラロームポールには、屈折しないリジットポールと、屈折するフレックスポールの2種類がありますが、ダウンヒルではリジットポールのみが使われ、旗門の幅は8mと定められています。
この旗門に加え、コースにはジャンプ台なども設置されることがあり、次の旗門がよく見えないということも。そのため、雪面にはガイドラインとなるカラーペイントのラインが施されています。選手たちはそのラインに従って、雪面を滑走するのです。
事故リスク管理も徹底!ルールを解説
ダウンヒルは、平均しておよそ時速100kmのスピードが出る種目です。最高時速では140kmを超えることも。選手たちの安全性を確保するため、本番前に下見を兼ねたオフィシャルトレーニングが3日間に渡って行われます。本番は、選手1人につき1回のみの滑走が認められ、そのタイムで勝敗が決まります。
事故を防ぐため、滑走中に危険性があると判断された場合は、トレーニング中、本番中などいかなる状況であっても、審判の指示に従って滑走を中断しなければならないというルールもあります。
おすすめのスキー板を紹介
ダウンヒルでは、安全性を重視するため、競技に使うスキー板の長さにも規定があります(男子は218cm以上、女子は210cm以上)。ここでは、ダウンヒル用のおすすめのスキー板を紹介します。気になる人は、ぜひチェックしてみてください。
SALOMON S/RACE SG FIS+X16 Lab
フランスの人気ブランド、「SALOMON(サロモン)」のスキー板です。こちらは、ワールドカップ出場選手とともに開発したモデル。しなやかにたわみ、キレのあるターンを実現します。スピードと安定感も兼ね備えた人気のモデルです。
【Xadventureのおすすめポイント】
・キレのあるターンを実現
・コントロールしやすい
HEAD SGL 207 Race Plate W + FREEFLEX EVO 20X BR.85
プロアスリートも愛用する「HEAD(ヘッド)」のスキー板です。スピードに特化したエキスパート向けモデルでありながら、抜群の安定感もあります。クイックなレスポンスで、快適な乗り心地が魅力です。
【Xadventureのおすすめポイント】
・耐久性がありながらも軽い
・スピードと安定感を両立
ダウンヒルを動画でチェック!
ここまでは、ダウンヒルの特徴やルールを紹介しました。ダウンヒルに興味が出てきたという人もいるのではないでしょうか。ここでは、ダウンヒルの動画を紹介します。ぜひチェックしてみてください。
148kmの猛スピードは必見!
こちらの動画では、2022年1月に行われたワールドカップのワンシーンが視聴できます。この滑りを見せたのは、オーストリアのヴィンセント・クリッヒマイヤー選手。時速148kmのスピードでの滑走は必見です。
バンクーバーオリンピックのハイライト
こちらの動画では、バンクーバーオリンピックの女子ダウンヒルのハイライトが視聴できます。バンクーバーオリンピックでは、アメリカのリンゼイ・ボン選手が金メダルを獲得し、話題になりました。金メダルに輝いたその滑走をチェックしてみてください。
選手目線を体験!
こちらの動画は、ダウンヒルで滑走中の選手目線で撮影されています。滑走しているのはトリノオリンピック、ソチオリンピックの2大会で金メダルを獲得したアメリカのテッド・リゲティ選手。選手目線ならではの映像は、スピードや競技の難しさを体験できること間違いなしです。
【2022冬季五輪】ダウンヒルの日程
北京オリンピックでは、ダウンヒルは以下の日程で行われます。
・2月6日(日)
12:00〜 男子ダウンヒル
・2月15日(火)
12:00〜 女子ダウンヒル
ダウンヒルのスピードに注目!
今回は、アルペンスキーの中でも高速系種目に分類される人気の種目、ダウンヒルを紹介しました。ダウンヒルは、時速100kmを超えるスピードが注目のポイントです。北京オリンピックでも行われるので、今回の記事を参考にしてダウンヒルの観戦を楽しんでみてください。