【2022冬季オリンピック】スキースロープスタイルとは?ルールや技を紹介

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2022年2月に開催される北京オリンピックでは、6種類ものスキー競技が行われます。その中でも注目が集まる「スキースロープスタイル」。どのような競技なのか気になっている人も多いのではないでしょうか。今回は、スキースロープスタイルのルールや技を紹介します。オリンピック開幕前にぜひチェックしてみてください。

スキースロープスタイルとは

スキースロープスタイルは、スノーボードスロープスタイルとともに2014年のソチ大会より採用されたオリンピック正式種目です。ここでは、北京オリンピックで注目が集まる、スキースロープスタイルの特徴やルールを紹介します。

フリースタイル競技のひとつ

スキースロープスタイルは、フリースタイル競技のひとつ。選手たちはキッカーやレール、ボックスなどのアイテムが設置された約1km前後のコースを滑走します。見どころは、レールやボックスなどのアイテムが設置された「ジブセクション」でのコース選択や、キッカーなどの「ジャンプセクション」でのダイナミックな技の数々。

また、選手たちは前後どちらでも進めるツインチップスキーを使用しています。そのため、自由自在なコントロールやバラエティに富んだ技も注目したいポイントです。

大会ルールを解説

スキースロープスタイルは、タイムではなくスコアで勝敗を決定します。ジブやジャンプなどの各セクションを、2名以上の審判員がそれぞれ採点。選手は1人2本の演技を行い、高い方のスコアで勝敗が決まります。演技の完成度や技の難易度、ジャンプの高さなどを総合的に評価する「 オーバーオールインプレッション方式」を採用していることも有名です。

スキースロープスタイルの技を解説

スキースロープスタイルの見どころのひとつが、そのダイナミックな技。せっかくなら技の名前や特徴を覚えておきたいものです。ここでは、スキースロープスタイルを観戦する前に覚えておきたい技を紹介します。ぜひチェックしてみてください。

ストレートジャンプ

「ストレートジャンプ」は、フリースタイルスキーの技の中でも最も基本的な技です。キッカーや起伏のある地点でジャンプし、真っ直ぐ飛び越えることを指します。簡単そうに見えますが、傾斜のある地形であることと足首が固定されていることから、慣れないうちは苦戦する人も少なくありません。

グラブ

「グラブ」は、空中でスキー板を掴む技のこと。こちらも基本的な技ですが、掴む場所によってその種類はさまざまです。ここでは2種類のグラブを紹介。

最も難易度が低いとされているのが「セーフティグラブ」。右手で右足、もしくは左手で左足付近の板を掴む技です。「ミュートグラブ」は、​​グラブする手と反対側の板を掴むことを指します。板が交差するため、着地に失敗したりバランスを崩してしまうことも。タイミングの見極めも非常に重要なポイントです。

バックフリップ

「バックフリップ」は、後方に宙返りをする技のことです。ダイナミックかつ華麗な技として注目されています。バックフリップ未経験の人が挑戦する場合は、トランポリンや水中などで縦回転の感覚を掴んでからがおすすめです。

トリプルコーク

「トリプルコーク」とは、斜め軸で縦に3回転する大技を指します。非常に難易度の高い技としても有名。近年では、さらに上を行く縦4回転の「クアッドコーク」もメイクされており、ますます完成度が求められる技となっています。

【2022冬季五輪】スキースロープスタイルの日程

若年層を中心に世界中で人気を誇る、スキースロープスタイル。オリンピックでも日本代表選手を始め、選手たちが繰り出す技に注目が集まります。スキースロープスタイルは、以下の日程で行われます。

・2月13日(日)
11:00〜11:59 女子スロープスタイル 予選Run1
12:01〜13:00 女子スロープスタイル 予選Run2

・2月14日(月)
10:30〜10:55 女子スロープスタイル 決勝Run1
10:57〜11:22 女子スロープスタイル 決勝Run2
11:24〜11:49 女子スロープスタイル 決勝Run3
13:30〜14:30 男子スロープスタイル 予選Run1
14:32〜15:32 男子スロープスタイル 予選Run2

・2月15日(火)
10:30〜10:55 男子スロープスタイル 決勝Run1
10:57〜11:22 男子スロープスタイル 決勝Run2
11:24〜11:50 男子スロープスタイル 決勝Run3

注目選手を紹介

北京オリンピックでは、3日間の日程で行われるスキースロープスタイル。日本人選手の活躍に期待が寄せられます。ここでは、スキースロープスタイル注目選手を紹介。ぜひチェックしてみてください。

近藤心音

近藤心音(こんどうここね)選手は2003年2月19日生まれ、長野県出身です。2020年のFIS Oze Tokuraではスロープスタイルとビッグエアの2部門で、翌年はスロープスタイルで 優勝を飾りました。2021年のW杯ではスロープスタイルで7位、世界選手権ではスロープスタイルで9位、ビッグエアで15位の好成績を収めています。北京オリンピックでも、スロープスタイルとビッグエアに出場。オリンピック初出場ながら、表彰台が期待されている注目の選手です。

​​山本泰成

​​山本泰成(やまもとたいせい)選手は2001年3月29日生まれ、東京都出身です。2018年のジュニア世界選手権で優勝を果たし、同年のワールドカップでは日本人男子選手最高位となる8位をマーク。平昌オリンピックでは、日本人で初めてスキースロープスタイルの選手としてオリンピックに出場し話題となりました。2020年のワールドカップでは9位、2021年の世界選手権では17位の好成績を収めています。

スキースロープスタイルの動画をチェック!

ここまでは、スキースロープスタイルの特徴やルール、注目の選手を紹介しました。スキースロープスタイルに興味があるという人も多いのではないでしょうか。ここでは、スキースロープスタイルの動画を紹介します。競技の魅力を動画で実感してみてください。

Xgamesにも注目

スケートボードやスノーボード、スキーなどのエクストリームスポーツの世界大会「Xgames」でもスロープスタイルに注目が集まっています。世界トップレベルの選手たちが繰り出す、高難度の技は必見です。

山本泰成選手のテクニックは必見

平昌オリンピックでも活躍した山本泰成選手。こちらの動画ではそのテクニックが惜しげもなく披露されています。キッカーやレールを使いこなす山本選手の滑りは圧巻です。愛用しているギアなども紹介しているので参考にしてみてください。

競技の見どころを解説!

こちらの動画では、スキースロープスタイルの特徴から見どころまで、分かりやすく解説されています。スロープスタイルならではの楽しみ方や技をチェックしたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。

スキースロープスタイルに注目!

北京オリンピックで注目が集まるスキースロープスタイル。日本から出場する近藤選手の活躍にも期待が寄せられます。今回紹介したルールを覚えておくと、スキースロープスタイルがより楽しめること間違いなしです。

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