スキージャンプ「ノーマルヒル」とは?ルールやラージヒルとの違いを解説

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ノーマルヒルとは、スキージャンプの種目の1つ。どのような競技なのか気になっているという人も多いのではないでしょうか。今回は、2022年冬季オリンピックでも注目が集まるノーマルヒルについて詳しく解説します。

ノーマルヒルとは

オリンピック競技としてのスキージャンプには、ノーマルヒルとラージヒルの2種類があります。ここでは、ノーマルヒルの特徴やルール、採点方法を解説。ぜひチェックしてみてください。

飛距離や飛型の美しさを競う

スキージャンプは、北欧のスカンジナビア地方発祥のノルディックスキー競技のひとつ。アルペンスキーとの違いは、滑走スピードやスキー板の長さなどが挙げられます。

スキージャンプは、同じ競技の中でもノーマルヒルとラージヒル、2つの種目に分けられます。スキージャンプでは、ジャンプ台の急斜面を滑り降り、踏み切りを利用して空へ飛び出し、その飛距離や飛型、着地の美しさを競います。スキージャンプは幅広い層に人気があり、オリンピック競技の中でも一際注目を集める競技です。

ルールや採点方法を解説

ノーマルヒル、ラージヒルともにルールや採点方法は同一。スキージャンプでは、飛距離点と飛型点の合計によって、順位が決定されます。

飛距離点は、ジャンプ台からの基準点であるK点を基準とし、加点方式で採点。K点を60ポイントとし、ノーマルヒルでは1mごとに2ポイントを加算。例えばK点が90mで、100m飛んだ場合、60+10×2=80ポイントが飛距離点として加点されます。

一方、飛型点は減点方式で採点。飛型の美しさや着地姿勢などが5人の審判によって採点されます。20点満点から0.5点単位の減点法が用いられ、5人の審判が評価した1番高い点数と1番低い点数を除いた3人の合計を足して算出。ジャンプは選手1人につき2回行い、点数の高い方が採用されます。

スキージャンプの起源

スキージャンプはいつ誕生したのか気になるという人もいるのではないでしょうか。スキージャンプは、1840年頃のノルウェーで誕生したという説が有名。スキーで遊んでいるうちに、その飛距離を競うようになったと言われています。

ノーマルヒルやフライングヒルとの違いを解説

スキージャンプには、ノーマルヒルとラージヒルの他にもさまざまな種類があります。ここでは、スキージャンプの種類にはどのような違いがあるのかを解説します。ぜひチェックしてみてください。

ジャンプ台の角度や高さに注目

スキージャンプには、ノーマルヒルやラージヒルの他に、スモールヒルやミディアムヒル、フライングヒルなどの種類があります。その違いは、ジャンプ台の角度や高さ。

ジャンプ台のサイズは、テイクオフの先端から着地区域の最終地点を表すL点までの距離で決定されます。一般的なサイズは以下の通りです。

・スモールヒル 20〜49m
・ミディアムヒル  50〜84m
・ノーマルヒル 85〜109m
・ラージヒル 110m以上
・フライングヒル 185m以上

K点からL点までの角度は、ノーマルヒルでは31度以上、ラージヒルでは32度以上という決まりもあります。

スキージャンプを動画でチェック!

こちらの動画では、スキージャンプ日本代表選手である高梨沙羅(たかなしさら)選手に密着しています。動画内では、ノーマルヒルを飛ぶ高梨選手の姿も。インタビューやトレーニング風景も映し出されているので、気になる人はぜひチェックしてみてください。

【2022冬季オリンピック】ノーマルヒルに注目!日程は?

スキージャンプ競技は6日間の日程で行われ、ノーマルヒル種目は、以下の日程となっています。

・2月5日(土)
13:15〜14:00男子 ノーマルヒル 予選ラウンド トライアル
14:20〜15:26 男子 ノーマルヒル 予選ラウンド
17:45〜18:15 女子 ノーマルヒル 予選ラウンド トライアル
18:45〜19:20 女子 ノーマルヒル 予選ラウンド1
19:35〜20:08 女子 ノーマルヒル 最終ラウンド

・2月6日(日)
18:00〜18:35 男子個人 ノーマルヒル 競技ラウンド トライアル
19:00〜19:45 男子個人 ノーマルヒル ラウンド1
20:00〜20:33 男子個人 ノーマルヒル 最終ラウンド

その他のスキージャンプ競技は以下の日程で行われます。併せてチェックしてみてください。

・2月7日(月)
18:28〜19:07混合団体 競技ラウンド トライアル
19:45〜20:36 混合団体 ラウンド1
20:51〜21:27 混合団体 最終ラウンド

・2月11日(金)
17:45〜18:30 男子個人 ラージヒル 予選ラウンドトライアル
19:00〜20:06 男子個人 ラージヒル 予選ラウンド

・2月12日(土)
18:00〜18:35 男子個人ラージヒル 競技ラウンド トライアル
19:00〜19:45 男子個人 ラージヒル ラウンド1
20:00〜20:33 男子個人 ラージヒル 最終ラウンド

・2月14日(月)
18:10〜18:49 男子団体 競技ラウンドトライアル
19:00〜19:51 男子団体 ラウンド1
20:06〜20:42 男子団体 最終ラウンド

ノーマルヒルを実際に見れる!注目のスポットを紹介

オリンピック競技の花形とも言われるスキージャンプ。観戦するだけではなく、選手の目線に立ってノーマルヒルを体験してみたいという人もいるのではないでしょうか。ここでは、ノーマルヒルが体験できる注目のスポットを紹介します。ぜひ足を運んでみてください。

長野五輪でも注目を集めた「白馬ジャンプ競技場」

長野県北安曇郡にある「白馬ジャンプ競技場」では、長野オリンピックでも使用されたジャンプ台が見学できます。ノーマルヒルとラージヒルが並んでいるのは、国内ではここだけ。リフトに乗って各ジャンプ台のスタート地点まで行くことができます。

【基本情報】
・住所:長野県北安曇郡白馬村大字北城
・TEL:​​0261-72-7611
・入場料:大人 460円(税込) /小学生〜中学生 280円(税込)

国体やインターハイも開催「田山スキー場」

岩手県八幡平市の「田山スキー場」はノーマルヒルをはじめ、クロスカントリーコース、バイアスロンコースを備えた人気のスキー場です。隣接するスキージャンプ場には、スモールヒルやミディアムヒルも完備しています。

【基本情報】
・住所:岩手県八幡平市矢神8-1
・TEL:​​0195-73-2650
・田山スキー場1日券:大人 2,720円(税込)/小学生〜中学生 2,090円(税込)
・スキージャンプ場1日利用料:大人 1,190円(税込)/小学生〜高校生 750円(税込)

サマージャンプも可能「宮の森ジャンプ競技場」

北海道札幌市の「宮の森ジャンプ競技場」では、札幌オリンピックでも使用されたノーマルヒルが見学できます。実際に飛べるのは選手のみですが、冷却機能が付いたクーリングシステムによって夏でも使用可能。大会のない日は麓から見学ができます。

【基本情報】
・住所:札幌市中央区宮の森1条18丁目
・TEL:​​011-641-1972

スキージャンプ「ノーマルヒル」に注目!

北京オリンピックでは、ノーマルヒルを含むスキージャンプ競技にも注目が集まります。今回紹介したルールや採点方法を覚えて、日本代表選手の活躍を応援しましょう。

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