Carver(カーバー)の選び方。トラックの種類やメンテナンス方法を解説

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サーフィンに近い乗り心地を味わえるサーフスケートボード。中でも有名ブランドのカーバーは人気があり、種類も豊富です。そのためどれを選ぶべきか、悩む人も多くいます。今回はカーバーのサーフスケートボードについて、特徴やトラックの種類、おすすめの商品を紹介。メンテナンス方法も紹介します。

サーフスケートボードの特徴

サーフスケートボードの特徴について解説します。主なパーツはスケボーと同じく、「デッキ」「ウィール」「トラック」の3点です。見た目から判断しにくいため、誤って購入してしまう可能性もあります。特徴を理解しておくと、スケボーショップや通販で悩む心配がなく安心です。

デッキ

デッキとは、両足を乗せるための木板のことです。主に体重移動でサーフスケートボードをコントロールするため、デッキに大きな負荷がかかります。高い強度が求められ、頑丈なメープル材や複数の木材を圧着した合板が主流です。

サーフスケートボードを選ぶ際、注目するべきポイントはデッキサイズ。デッキが大きいほど安定し、バランスをとりやすいため初心者におすすめです。逆にデッキが小さいほど、軽い体重移動で素早くターンします。小さなデッキは、素早く小回りの効いたターンを楽しみたい人におすすめのデッキサイズです。

ウィール

接地する4つの車輪をウィールと呼びます。サーフスケートボードに適したウィールを選ぶ際のポイントは、サイズと硬さの2点。おすすめは、サイズが大きく柔らかい材質のウィールです。ウィールと地面とのグリップ力が増し、キレのある素早いターンで生じる横滑りや振動を防ぎます。

ジャンプがトリックの起点になるスケボーは、グリップ力の低いウィールが人気です。そのため小さく、硬いウィールが採用されています。サーフスケートボードのスタイルと逆の性能が求められるため、間違って選ばないように注意しましょう。直径は70mm前後、硬さは78a以上のウィールがおすすめです。

トラック

トラックはデッキとウィールを繋ぐ金属パーツ。スケボーとサーフスケートボードの大きな違いは、トラックの構造です。スケボーのトラックはデッキに対して垂直に可動。そのためウィールは常に進行方向を向き、ターンは大きな弧を描きます。

対してサーフスケートボードは、上下の動きに加えて左右にスイングする構造です。軽くデッキを傾けるだけで左右に大きく曲がり、サーフィンのような乗り心地を生み出します。乗り慣れると、重心を真下に低く落として強く踏み込んだターンが可能です。鋭い角度のターンで、ダイナミックな動きが味わえます。

デッキサイズの違い

サーフスケートボードの選び方として、デッキサイズの違いを解説します。デッキサイズは「ロング」「ミディアム」「ショート」の3種類。足幅を基準に、自分のレベルやスタイルで判断しましょう。

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ロングサイズ

長さが40インチ前後あるデッキです。誰でも足幅が肩幅よりも広めにとれ、安定性があります。しかし細かい動きが苦手で、ターンに力強い踏み込みが必要です。主にのんびり滑るクルージングや、斜面を勢いよく下るダウンヒルといったスタイルに使用されます。

ミディアムサイズ

35インチ前後のデッキです。ロングとショート、両サイズのメリットを受けられます。ミディアムサイズでも足幅は肩幅より広めにとれるため、安定した滑りが可能。細かい動きができ、サーフィンの感覚を掴むためや技の練習などに用いられます。サーフィンの陸トレを始める初心者におすすめのサイズです。

ショートサイズ

ショートサイズは30インチ前後のデッキで、肩幅よりも小さな足幅になる場合があります。安定性が低い代わりに、小回りの効いた動きが得意です。キレのある連続ターンが可能で、テクニカルな滑りを求める中級者におすすめ。また足幅の小さな人や子供に乗りやすいサイズです。

トラックの種類

カーバー製サーフスケートボードのトラックについて、詳しく解説します。現在まで開発されているトラックは「C5」「CX4」「C7」の3種類です。各トラックの特徴を知り、自分にあったものを選びましょう。

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C5

最新モデルのC5は、短めのデッキに乗る人におすすめです。これまで開発されたトラックと比べて、ブッシュが柔らかく設計されています。「ブッシュ」とは、トラックとデッキを繋ぐ大きなネジ(キングピン)に挟むゴムパーツのこと。ブッシュが柔らかいほど操作性が増し、軽い力でターン可能です。しかし逆に、デッキが傾きやすく不安定とも言えます。

そのため、C5はショートサイズのデッキと組み合わせると効果的。短めのデッキに乗る中級者以上におすすめです。長めのデッキに乗る人はメリットを受けにくく、初心者は不安定になるため注意しましょう。

CX4

初代CXから4度の改良を経て、CX4と名付けられています。安定性が高く、可動域が狭いことが特徴。しっかりとした体重移動が求められ、大きな弧を描きターンします。サーフィンに必要な下半身の強化や、広々とした場所で滑りたい人におすすめです。

●CX4 TRUCK SET SILVER
【Xadventureのおすすめポイント】
・しっかり荷重する必要があり、ボードを傾ける感覚を覚えられる
・安定性が高く、初心者でも安心して乗れる

C7

C7は、CX4と比べて可動域が広いトラックです。軽い体重移動で簡単にターンするため、よりサーフィンに近い操作感を体験できます。「ターンの感覚を覚えたい」「技を練習したい」と感じている初心者から上級者まで、おすすめのトラックです。CX4とは逆に操作しやすく、狭い平地でも滑走できます。サーフィンの陸トレや、狭い範囲で滑る場合に便利です。

●C7 TRUCK SET SILVER
【Xadventureのおすすめポイント】
・よりサーフィンの操作感を味わいたい人におすすめ
・狭い場所でも滑走できるため、練習しやすい

おすすめのカーバー製サーフスケート5選

カーバーから販売されている、おすすめサーフスケートボードを5つ紹介します。今回紹介するサーフスケートボードは、すべてコンプリートデッキです。パーツが組み立てられた状態で手に入るため、すぐに持ち出して練習できます。前述した「デッキサイズ」や「トラックの種類」に注意し、自分にあったモデルを選びましょう。

ハッピーアルメリック 30.75インチ

サーフィンの有名ブランド「アルメリック」。アルメリック製サーフボードの中でも、長年愛され続けているサーフボードが「フライヤー」と呼ばれるモデルです。アルメリックとカーバーがコラボし、フライヤーをサーフスケートボードに反映させました。良い意味で特徴がなく、乗りやすいため、初心者が持つ最初の1台におすすめです。

【Xadventureのおすすめポイント】
・クセのない万能モデル
・デッキが幅広く、コントロールしやすい

トライオン ジャパンリミテッド マリブ 31インチ

トライトンシリーズは、世界中で人気のモデルです。中でも、デッキにマリブ海が描かれたモデルは日本のみ。爽やかでシンプルな風景画がプリントされた、おしゃれな1台です。幅広いデッキサイズとCX4トラックが使用されており、優れた安定性を誇ります。ほかのシリーズと比べ、安価なことも嬉しいポイントです。

【Xadventureのおすすめポイント】
・安定性が高く、初心者でも安心して乗れる
・おしゃれな日本限定デザイン

レジン 31インチ

レジンシリーズは、デッキ表面を樹脂加工する「レジン仕上げ」が由来で名付けられたサーフスケートボードです。長く幅広いデッキが特徴で、傾斜地でも安定して滑走できます。傾斜を利用したダウンヒルや、安定性を活かしたダンシングにおすすめです。

【Xadventureのおすすめポイント】
・安定性を活かし、ダウンヒルやダンシングを楽しめる
・デッキがレジン仕上げされており、耐久性に優れている

ロスト ハイドラ 29インチ

ロストシリーズ「ハイドラ」は、小波用サーフボードとして非常に高い人気を誇るモデルです。カーバーは、持ち味の小回りの良さをサーフスケートボードに反映しました。素早くキレのあるターンを楽しめます。よりテクニカルな滑りを磨きたい、中級者以上におすすめです。

【Xadventureのおすすめポイント】
・小回りが効き、素早くキレのあるターンができる
・サーフィンで小波用サーフボードに乗る人の練習に適している

ノックス クウィル 31.25インチ

プロサーファー兼スケーターの「テイラー・ノックス」が、長年改良し続けたモデルです。デッキの両端が踏み込みやすいスプーン状の形をしています。力強く踏み込め、深いターンからキレのある急旋回が可能。サーフィンのカットバック(波乗り中に急旋回する技)を再現でき、サーフィン中級者の陸トレにおすすめです。

【Xadventureのおすすめポイント】
・力強く踏み込めるため、ダイナミックな滑りを実現できる
・サーフィンのカットバックを陸トレできる

カーバー製トラックのメンテナンス方法と注意点

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カーバー製トラックのメンテナンス方法や注意点を紹介します。覚えておけば、転倒防止や傾斜角度の調整に便利です。またメンテナンスの際、注意するポイントも紹介します。それぞれチェックしましょう。

ライザーパッドで転倒防止

ライザーパッドを使うと、デッキとウィールの間に間隔ができます。ライザーパッドとは、デッキとトラックの間に挟むパッドのことです。傾いたデッキがウィールに触れ、急ブレーキがかかる「ウィールバイト」を防ぎます。そのためライザーパッドは、転倒防止におすすめです。

デッキの傾斜角度はトラックで調整

デッキの傾斜角度は、トラックの中央にあるキングピンを調整します。キングピンを固定しているナットの締め具合で調整可能です。ナットを締めるとデッキの傾きが小さく、緩めると大きくなります。ウィールバイトに注意し、操作しやすい傾斜角度が見つかるまで調整しましょう。

トラックの調整には専用の工具が必要です。今後のメンテナンスやパーツ交換を考えると、スケボーツールを持つと便利です。1本ですべてのパーツに対応できます。

●Silverl(シルバー):プレミアム オールインワン 多機能ラチェット
【Xadventureのおすすめポイント】
・1本でメンテナンスやパーツ交換に対応できる
・金属製で耐久性に優れている

トラックの取り付け位置に注意

一般的なトラックの向きは、キングピンがデッキの内側を向くように装着します。向きを間違えると、ウィールが逆方向に可動。まともに滑れない上、転倒の可能性もあるため危険です。トラックを取り付ける向きに注意しましょう。

カーバーはサーフィンの陸トレにおすすめ

カーバーのサーフスケートボードについて、デッキサイズやトラックの種類、おすすめの商品を紹介しました。サーフィンに近い滑り心地が特徴です。自分にあったものを選び、陸トレでサーフィンを上達させましょう。またメンテナンス方法についても紹介しました。メンテナンスで転倒を予防し、安全安心に練習しましょう。

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