スケボーを始める上で多くの人が気になるのが、「コツ」ではないでしょうか。今回は、初心者向けに、スケボーの乗り方を始め、さまざまなトリックのコツなどを動画と併せて紹介します。また、練習する場所の探し方や注意点なども解説しますので、スケボーを始めようとしてる人はぜひチェックしてください!
初心者が知っておくべき4つのポイント
スケボー初心者は、デッキの乗り方が分からないというところからスタートする方がほとんどです。スケボーを始めるにあたり、抑えておくべき4つのポイントを紹介します。
乗り方とスタンスは?
スケボーに乗る際、どちらの足を前にすればよいのでしょうか?
スケボーのスタンスには2種類あります!右足を前に置くスタンスを「グーフィー」、左足を前に置くスタンスを「レギュラー」と言います。利き手が存在するように、足にも利き足があります。デッキに片足ずつ乗せてみて、どちらのスタンスが自分にしっくりくるか確認してみましょう!
スタンスの確認ができたら、デッキの乗り方を学びましょう。デッキを縦向きに置き、進行方向に向かってデッキの横に立ちます。爪先は進行方向のまま、前方の足をノーズ側のビスの上に乗せましょう。次に、後ろ足をテール側のビスの上に置きます。爪先はデッキに対して垂直方向です。後ろ足をデッキの上に乗せると前足に重心がかかり、恐怖心から前後どちらかに重心を偏らせてしまい転倒のリスクがあります。後ろ足をデッキの上に置いたら、重心を少しずつ後ろに移し、デッキの中心でバランスを取れるようにしましょう!
両足をデッキの上に乗せたら、前足の爪先をデッキに対して斜め45度くらいに向けてバランスを取りやすいスタンスを作ります。両足がビスの真上にあり、重心が中心にある状態を保ち、デッキの感覚を掴みましょう!
前に進もう!「プッシュ」のコツ
前方の足をデッキに乗せて、後方の足で地面を蹴り、スケボーを滑らせて前に進むことを「プッシュ」と言います。スケボーをする時に必要となる始まりの動作であり、基本動作としてマスターしてください。
前足に重心を乗せて、後ろ足をまっすぐ後ろに押し出すとスムーズに前方に進みます。力と体重をより地面にかければスピードが早くなります。この時の重心は前足です。重心がずれると転倒しますので気をつけてください。デッキが滑走し始めたら、後方の足をデッキの上に置いてデッキに対して爪先を垂直方向にします。前足の爪先も45度ほどの角度を付けてバランスを保ってください。スピードを付けて走行しているデッキに慣れましょう!
どうやって止まるの?
デッキに乗って走行できても、止まり方を習得していないと安全とは言えません。スケボーの止め方は簡単!重心は中心に保ったまま、後ろ足をそっと地面に下ろし、地面にブレーキをかけるように止まる方法が一番簡単で安全です!この時のポイントは、止まる前に前方足の爪先を進行方向に向けておくこと。そうすることで後ろ足に対してまっすぐに体重をかけやすくなり、徐々にスピードダウンできます。
基礎を覚えたら挑戦するべき技は?動画で解説!
基礎を習得したら、徐々にトリックの練習に移行しましょう。練習を始めやすい代表的なトリック3つを紹介します。
チックタック
スケボーを上達する上で、欠かせない動きが「チックタック」です。デッキのノーズを浮かせながら左右に振り前進する動作であり、初心者がデッキの感覚を掴むのに、非常に有効的です!練習方法を解説する動画を紹介しますので参考にしてください。
マニュアル
ライディングに幅広く応用できる「マニュアル」。後ろ足で、デッキのテールを踏み込み、ノーズを浮かしたまま前進するバランス型のトリックです!この後、紹介するジャンプの基礎「オーリー」にも紐づくポイントがありますので、動画と併せてコツをチェックしてください。
ショービット
チックタックやマニュアルを習得したら挑戦して欲しいのが「ショービット」。「ショービット」は、後ろ足を使ってデッキをお腹側に向かって180度回転させる技です。ジャンプしながらデッキを操るライディングに憧れている人には、ぜひ習得して欲しいトリック!練習方法を動画で紹介します。
目指せジャンプマスター!オーリー取得までのステップとは
デッキと一緒にジャンプをしてトリックを決めてる姿に憧れてる人も多いのではないでしょうか。今回は、ジャンプトリックの基礎ともなる「オーリー」について解説します。
デッキのテールを弾こう
まず始めにオーリーのスタンスは、上述した「チックタック」の基本スタンスが活きます。
後ろ足の爪先をデッキのテールの先端に置き、前方の爪先はビスの手前に置くようにしましょう。重心が必然的に、後ろにかかるため、初心者にはバランスをとることさえも難しいスタンス。基本スタンスでの滑走やチックタックの練習などを重ねて、デッキ上でのバランスの取り方に慣れておきましょう。
次に、後ろ足爪先を使ってテールの先端を地面に向かって踏み込みましょう!地面にしっかり当たると「パチン」という音がすると同時に、反発でデッキのノーズ部分が浮かび上がります。前方の足が一緒に浮かび上がるので、ノーズをそのまま地面に下ろしましょう。この時に、後ろ足爪先がテールからはみ出さないこと、重心が後ろに偏りすぎないことの注意が必要。この動作を反復練習し、オーリーの基礎的な動きを習得しましょう。
慣れてきたら、上記の動きにジャンプをプラス!後ろ足を使った片足跳びで、テールに最も重心がかかるタイミングでジャンプをしましょう。タイミングがしっかりと合えば、デッキ全体が宙に浮かびます。この動作では、5cmほどデッキが地面から浮かべば成功です!ジャンプをすると、重心がずれて体が傾きやすくなりますが、頭の位置を固定してブレない動作を心掛けましょう!
滑りながらオーリー
次のステップは、進行方向に進みながらオーリーです。滑走中に、デッキのテールを地面に押しつけ軽くジャンプします!停止した状態で行うのと異なる点は、真上にジャンプしないこと。デッキが前方に進行している状態で、真上にジャンプすると重心が後ろにかかってしまいます。少し前方に飛ぶイメージで練習してみてください!テールが地面から、5cm〜10cm浮くことを目指しましょう!
物越えの練習
慣れてきたら、最後は障害物をジャンプする「物越え」に挑戦しましょう!もちろん最初から、高さのあるものではなく高さが1cmのものなど手をつけやすい障害物から始めましょう。一気にハードルを上げるのは厳禁!怪我に繋がります。高さを上げる場合は、1回につき5cmまでにし、クリアしたら次の障害物に挑戦するようにしてください。
オーリーする時に意識するべきことは、目線を障害物の頂点に合わせ、真上にジャンプすることです。ジャンプした時に体の向きを変えないように意識して練習してみてください!着地をする時は、着地点に目線を合わせて重心を中心に保ったまま地面に降りましょう。
バンクで活用しよう!
「バンク」とは直線の傾斜がある障害物のことです。傾斜から傾斜にトリックを決めることは「バンク to バンク」とも言います。オーリーの基本動作を、バンクで応用している動画で紹介しますので、更なるステップアップを目指す方はチェックしてください!
適切なスポット探しとは
スケボーを上達させるには、気兼ねなく練習できる場所を探すことが大事です。どのような場所でスケボーを行い、どのように場所探しをするのか「コツ」を紹介しますので参考にしてください。
1番のおすすめスケートパーク
スケボーができる場所は多岐に渡りますが、一番のおすすめスポットはやっぱり「スケートパーク」。人通りや車通りを気にしなくてよいのはもちろん、滑走面もライディングに最適です!
うまいスケーターが多く集まる場所なので、初心者は足を運びづらいかもしれません。しかし、そんな心配は無用!スケートパークに行けば、上手な人のライディングを直接観察できてモチベーションが上がります。またスケボー仲間も簡単にできるので必然的にスキルアップできる環境が整います。スケボーをするために創られた広場で伸び伸びと練習ができる最高の場所です!
人通り、車通りの少ない場所
スケボーをするのにある程度の広さは必ず必要!スピードを出して滑走しても、人に衝突しやすかったり、車の邪魔になるような場所を選ばないようにしましょう。また、ライディング中の騒音に対する苦情が多発しているのも現状です。屋外で練習する場合は、住宅街から距離がある場所を選ぶなど、公共の場である点にも十分配慮しましょう。
おすすめの練習施設は、公園内でスケボーエリアとして公認されている場所です。また、電車の高架下などもスケボースポットとして有名な場所もあります。墨田区にある「隅田バンク」はスケボースポットとしてスケーターの間でとても有名!一本路に長く続く滑走路は滑らかなコンクリートで滑りやすく、壁面もバンクになっていて練習に最適です。場所選びに困っている方は、ぜひ足を運んでみてください。
Google Mapを活用しよう
公共の場で、練習場所を探すのに活用して欲しいのが「Google Map」。ストリートビューを使えば、部屋にいながら目的場所の環境や周囲の状況を確認できます。地元以外の慣れ親しんでいない場所でもスケボーをしたい人に、特におすすめの方法です。自分だけのローカルスポットを開拓しましょう!
マナーを守ろう
スケボーマナーの一部を紹介します。スケボーは、公共施設を含めさまざまな場所で行えるもの。迷惑となる行為をしないよう、マナーを厳守しましょう。
マナーを守らないと、スケボースポットがなくなるという悲しい現実が起こることも。理由の一つとして挙がるのが「ゴミのポイ捨て」です。周辺に生活する者が、散乱したゴミを見てよい気がするわけがありません。自分で出したゴミはきちんと持ち帰るようにしましょう。また、使用した障害物を元の状態に戻すこともマナーの一つとして挙げられます。ライディングをしながらトリックを決めるとその場の環境が元と異なってしまうこともあります。自分のみではなくスケボーを愛する皆が、心地よくスケボーを楽しめる環境作りを心掛けましょう!
まとめ
今回は、スケボーのさまざまな「コツ」について紹介しました。スケボーを上達するのにはステップを踏んでいくことが重要です。基礎をしっかりと確立させてから応用に繋げていきましょう。また、スケートパーク以外にもスケボーを楽しめる場所はたくさん存在します!自分だけのローカルスポットを発掘するのもよし。マナーを守ってスケボーを楽しみましょう!