ウェットスーツは自分で修理できる?修理費用と専門店の相場を解説

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ウェットスーツは簡単に切れてしまいます。フィンに引っかけてしまったり、着脱時に破れてしまったりとアクシデントがつきもの。しかし、修理方法を知っていれば、すぐに対処できます。着脱に慣れていない初心者の方必見です!

ウェットスーツの修理は依頼すべきか?

ウェットスーツを新品で買っても、中古で買っても、経年劣化によって破れや浸水などの問題は起こります。また、フィンに引っかけてしまったり、自転車に付けるサーフボードラックに引っかけてしまうだけで案外、簡単に破けてしまう繊細なウェットスーツ。

大切に扱っていたウェットスーツが破けてしまったり、浸水してしまった場合に専門店に修理依頼をするべきか、自分で直すべきか、例を挙げて説明します。

頼んだ方が良い例

ウェットスーツはメーカーによって異なりますが10数パーツから20数パーツから成り立っています。したがって、自分で修理できる部分はあまり多くありません。頼んだ方が良い例を下記にまとめます。

・ファスナーの故障
・パーツとパーツの接続部が分裂
・肘、膝パットの剥がれ
・首、手首、足首の生地の劣化
・縫い目の糸のほつれ

日常的に使用している場合で、特に多いのがこちらです。修理を依頼するしか方法はありません。その理由は、ウェットスーツは専用の糊を使用してパーツ同士を合わせ特殊な縫い方をしているからです。そのため、上記の例に該当する問題が発生した場合は依頼しましょう。

自分で直せる例

自分で直せる例は極端に少ないです。

・皮膚が見えない程度の破れ
・縫い目からの浸水(破れていないけどじんわり浸水する程度)

以上の2パターンが自分で処置できる例となります。皮膚が見えない程度の破れであっても、そのまま放置していたら徐々に広がりますし、寒いシーズンは特に浸水は無視できなくなります。あくまでも、完全に直すというよりは応急処置程度です。しかし、応急処置をするかしないかでは今後使用するにあたって大きく影響するので、自分でできる修理は必ず行いましょう。

ウェットスーツ修理にかかる値段

実際に修理依頼に出すか、自分で直すかのどちらの場合であっても、値段の相場を知っていないといけません。店舗やメーカーによって値段は異なりますが、相場を知ることで、精神的に余裕を持つことができます。

修理専門店

今回は先程、例に挙げた5つの相場を調べました。

・ファスナーの故障 1万円~2万円
・大きな破れ・パーツ分裂 1,000円~ ※破れた範囲や箇所によって変動
・肘、膝パットの剥がれ 3,000円~7,000円(片側)
・首、手首、足首の生地の劣化 4,000円~9,000円
・縫い目の糸のほつれ 1,000円~3,000円

ファスナーの修理以外はそこまで高くないので、一度見積もりをを出してもらって検討するのがおすすめ。また、破けていなくても経年劣化によって傷んだパーツの交換や中古で買って袖丈が合わない場合も詰めてくれますので、気になる方は問い合わせてみましょう。

リペアキット

リペアキットはお近くのサーフショップやネットで購入できます。値段は1,000円前後で購入できるので、今すぐ必要でない場合でも万が一に備えて常備しておくことも可能です。

【Xadventureのおすすめポイント】
・ジャージ素材でもラバー素材でも対応できる
・熱圧着シートで裏地からの浸水もカバーできる

もう一つのリペア用品のメルコテープ。このテープの用途はウェットスーツの裏側の継ぎ目の上に張ります。縫い合わせた糸を補強するだけでなく、糸は切れていないのに糊が劣化して浸水してくる場合にも海水の侵入を防いでくれるのでおすすめです。

購入店に問い合わせる

ウェットスーツ修理店のほとんどが、メーカー問わず修理してくます。しかし、必ずしも修理店に出さないというわけはありません。サーフショップやサーフィン用品を取り扱ってる店舗でも修理を行ってくれる場合があるので、購入店に一度問い合わせてみましょう。購入時のキャンペーンで二年間の修理代が無料であったり、購入者は何割引きかで修理できたり嬉しい特典があるかもしれません。

ウェットスーツの購入ができて、修理の依頼を出せるお店を紹介します。

ムラサキスポーツ

ムラサキスポーツでは、フルオーダーで購入した場合、故意でない破損については2年間の無料修理の特典があります。また、数多くのメーカーを取り扱っているため、メーカーによって受けられる特典が異なるので一度購入点に問い合わせてみましょう。

例えば、オニールのウエットスーツを購入した場合、毎年期間限定で無料メンテナンスのキャンペーンをやっていますので、シーズンに入る前にチェックしてもらうことができます。修理費用に関しては自己負担となりますが、店舗の方で修理店を紹介してくれるため安心です。

パタゴニア

パタゴニアではウェットスーツの修理を自社で行っています。メーカーで直すメリットは素材や縫い方が同じなので修理後も違和感なく着用できる点です。また、費用については破損具合によって変動します。

パタゴニアのウェットスーツ修理依頼の問い合わせ店舗は下記の店舗のみとなります。

サーフ千葉ストア
サーフ東京ストア
サーフ大阪ストア
札幌北ストア
仙台ストア
鎌倉ストア
名古屋ストア
福岡ストア

修理専門店

中古でウェットスーツを購入した方や貰ったウェットスーツを着用してる方、または複数の見積もりを貰ってから決めたい方におすすめなのは修理専門店です。メーカー問わず修理してくれて、値段設定も店舗によって異なるので、費用を抑えられることもあります。しかし、場合によっては素材が違ったり、縫い方が違ったりすることもあるので、気になる方は修理に出す前に問い合わせ時に聞いてみましょう。

サーファーの多い湘南と千葉に絞って紹介します。

湘南

GLIDZ HOUSE

最短で当日修理が可能な修理専門店。ウェットスーツがあとどれくらい着れるのか診断書も発行してくれます。

NEW SEEDS

ウェットスーツの修理はもちろん、サーフボードのリペアも可能です。また、使わなくなったサーフボードも買い取ってくれます。

WETSUITS LABO

修理費用も安いだけでなく、ブログでウェットスーツの知識やメンテナンスなどの記事を読むことができるのでおすすめです。しかし、繁忙期は他メーカーの修理は行っていません。

千葉

SSON

電話での問い合わせは受け付けておらず、ウェットスーツを持参して確認してもらいます。費用も安いだけでなく、破損原因を考慮して今後の利用にあった修理方法で直してくれます。

altoids-surf

メーカー問わず修理可能で、糸のほつれからパーツ交換まで全てに対応。ウェットスーツだけでなく、サーフボードのリペアも依頼できます。

Herb Wet Suit Factory

メーカー問わず修理可能。既存のウェットスーツにラインを入れることもできので、デザインに飽きたらカスタムも可能です。

破れてしまっても適正な対応でサーフィンを楽しもう!

サーフィンをしていれば、必ず一度は経験するウェットスーツの破れ。しかし、その破損具合を自分で見極め、修理依頼なのか自分で直せる範囲なのかを判断できれば落ち着いて対応できます。初めて自分で修理する時は分からず失敗する場合もありますが、その経験がもっと大切に扱おうと思わせてくれるのも事実です。サーフィンは波に乗るだけでないので、修理も含めてサーフィンライフを楽しみましょう!

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