オーリーしやすいデッキとは?スケボーの選び方ややり方を解説!

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オーリーはスケボーを楽しむ上で欠かせない基本トリックです。同時に、初心者が必ずぶつかる壁でもあります。そのため「オーリーしやすいデッキが欲しい」と感じる人もいるでしょう。今回はオーリーしやすいデッキの選び方や、おすすめの高性能スケボーを紹介。オーリーのやり方も詳しく紹介します。

オーリーするなら知っておきたい基礎知識

オーリーしやすいデッキを選ぶ前に、オーリーについての基礎知識を解説します。スケボーの種類やデッキの形について違いを知ると、今後のデッキ選びに困らないでしょう。またオーリーの必要性や練習期間についても解説します。練習の目標設定に役立つでしょう。

スケボーの種類

オーリーに挑戦するなら、ショートボードを選びましょう。ショートボードは「ストリートスタイル」と呼ばれ、トリックに向いたスケボーです。ジャンプや回転を駆使した、トリック向けのパーツで設計されています。

そのほか、のんびり快適にクルージングしたい人向けの「ロングボード」。ロングボードを小型化した「ミニクルーザー」などがあります。デッキのサイズやパーツの性能上、ジャンプトリックに向いていません。そのためオーリーしやすいデッキを選ぶなら、ショートボード一択と言っても過言ではないでしょう。

デッキの形は微妙に違う

デッキの形は微妙に違いがあり、デッキのコントロール性に影響します。オーリーに不向きなデッキを選んでしまうと、習得が難しくなるでしょう。オーリーに適した形のデッキなら扱いやすく、短期間で効率良く習得できるためおすすめです。後述するデッキの選び方において、デッキの形について詳しく解説します。デッキを選ぶ際の参考にしましょう。

オーリーはスケボートリックの「必修科目」

「スケボートリックを極めたい」「もっと多くのトリックに挑戦したい」と思う人は、必ずオーリーを習得しましょう。オーリーは、すべてのジャンプトリックの起点になる技です。オーリーができないと、ジャンプトリックはほんの一部しか習得できません。ジャンプトリックには空中でデッキを回すフリップ系トリックや、さらに体も回転させるスピン系トリックなどがあります。

ほかにも地形や障害物を利用する場合、飛び移ったり飛び乗ったりする際に必要です。まさにオーリーは、スケボートリックの「必修科目」ともいえるトリックでしょう。

オーリーの練習期間は1ヶ月程度

オーリーができるようになるまで、だいたい1ヶ月程度を想定しましょう。オーリーは一つひとつの動作にコツが必要なため、分割して練習するのがおすすめ。それぞれの動作ができるまで数日、または数週間の練習期間が必要です。段階を追って練習すると、1ヶ月程度で完全なオーリーの動作になるでしょう。

もちろん目安なので、上達スピードは人それぞれです。練習量が少ない人なら1ヶ月以上の練習期間が必要。逆に、練習量が多い人や上達の早い人なら2週間で習得する人もいます。なかなか習得できないからと焦らず、楽しむことを大切にしながら覚えていきましょう。

オーリーに適したデッキ選びとは?

オーリーに適したデッキの選び方について、具体的に解説します。デッキのサイズや形は、オーリーの操作感に大きく影響。デッキ表面に貼る滑り止めの有無もチェックしましょう。

デッキのサイズ

オーリーだけでなく、スケボーのデッキは適切なサイズを選びましょう。横幅の広いデッキと狭いデッキ、どちらにもメリットとデメリットがあります。広いデッキは安定するが、ジャンプするのに力が必要。狭いデッキは軽く回しやすいが、安定感が求められます。性別や年齢によって適正サイズが異なるため、足のサイズから決める方法がおすすめです。

足のサイズからデッキの横幅を選ぶ目安は、以下のとおりです。

  • 29〜30cm:8.25〜8.75インチ
  • 27〜28cm:8〜8.5インチ
  • 25〜26cm:7.75〜8.25インチ
  • 23〜24cm:7.5〜7.75インチ
  • 21〜22cm:7.25〜7.5インチ

デッキの長さは身長から選びましょう。長さによって重量やスタンス(立ち位置)が違い、トリックや操作感に影響します。

身長からデッキの長さを選ぶ目安は、以下のとおりです。

  • 180cm以上:32インチ以上
  • 170~180cm:31~32インチ
  • 160~170cm:30~31インチ
  • 150~160cm:29~30インチ
  • 140〜150cm:28〜29インチ

キックの角度

オーリーを速く上達させたいなら、キックの角度は弱めがおすすめです。キックとは、デッキ両端の反りを指します。角度が強くなるほど、高さのあるオーリーが可能です。逆にキックの弱いデッキは、オーリーで高さを出せません。ちょっとした踏み込みでは反応しないため、高い安定性がメリットです。

キックが強めのデッキは、高さのあるオーリーに挑戦したい人におすすめ。キックが弱めのデッキはオーリー練習中、またはオーリーしやすいデッキを求める人におすすめです。

コンケーブの強弱

キックとおなじく、コンケーブの角度も弱めがおすすめです。コンケーブとは、デッキ横幅の反りを指し、角度が強くなるほど足の位置をズレにくくします。そのため、デッキに回転力を与えるフリップ系トリックが得意です。角度が弱くなるほどグリップ力がありませんが、安定感が増します。

コンケーブはキックよりも安定性に影響。またオーリー中の足は、スタンスや細かな動きが重要です。そのためコンケーブは弱めのほうがオーリーしやすく、初心者から中級者におすすめでしょう。フリップ系トリックに挑戦したい人や、多少ふらついても平気な上級者は強めがおすすめです。

デッキテープの有無

デッキテープとは、デッキ表面に貼る滑り止めテープです。ヤスリ状になっており、靴裏とデッキのグリップ力を向上する効果があります。オーリーでスケボーを浮かせる際、デッキを足で擦り上げる動作に利用。しかしシューズの消耗が激しいため、適切で耐久力のあるシューズが求められます。スケボーの練習用として、専用のスケシューを履くと長持ちするためおすすめです。

スケシューの紹介記事はこちら

スケボーブランドのコンプリートデッキがおすすめ

スケボーブランドから販売する、コンプリートデッキがおすすめ。コンプリートデッキは名前のとおり、すべてのパーツが揃った、完成品の状態で手に入るスケボーです。スケボーブランドのスケボーなら、高性能なパーツを使用したスケボーが安く購入できるでしょう。また買った当日に滑れることもメリットです。組み立ての必要がないため、初心者も安心して適切なスケボーを選べます。

「失敗したくない」「手っ取り早くスケボーに乗りたい」といった人におすすめです。デッキのサイズや形は、自分にあったものを選ぶ必要があるため注意しましょう。

オーリーしやすい!おすすめの高性能デッキを5つ紹介

オーリーを習得したい人や、オーリーのクオリティを高めたい人に向けて、おすすめの高性能デッキを5つ紹介します。すべてスケボーブランドから販売されているコンプリートデッキです。品質に信頼と実績があるからこそ、安心して練習できます。

【REAL(リアル)】ISLAND OVALS

現在にも語り継がれる有名スケーター、トミー・ゲレロとシム・シーボーによって設立されました。世界中のプロライダーが所属しており高い信頼と実績を誇るスケボーブランドです。デッキは軽くて安定性に優れたものを多く扱います。

【Xadventureのおすすめポイント】
・ほどよく弱めのコンケーブで、安定して乗れる
・デッキが軽いため、オーリーだけでなくほかのトリックもやりやすい

【KROOKED(クルキッド)】COMPLETE BIG EYES TOO

2002年に設立されたスケボーブランド。スケーター兼アーティストのマークゴンザレスと、リアルの創設者でスケーター兼ミュージシャンのトミー・ゲレロによって立ち上げられました。彼らもプロスケーターであったことから、機能性に優れた高性能なスケボーばかりです。さらに特徴的なのはデッキのデザイン。アーティスト性に長けた2人が手掛けるデザインは、ポップでおしゃれです。

【Xadventureのおすすめポイント】
・ウィールからデッキまで、細部にわたりおしゃれなデザインが施されている
・癖のない形状で、初心者から上級者まで扱いやすい

【ALMOST(オルモスト)】PB&J COMPLETE

オルモストは2003年に設立されたスケボーブランドで、主にデッキを取り扱っています。所属ライダーがテクニカルなトリックを好むため、細かい動きに反応する高性能デッキが多く開発されました。オーリーだけでなく、今後さらに高難易度のジャンプトリックに挑戦したい人におすすめです。

【Xadventureのおすすめポイント】
・初心者向けにウィールを柔らかくし、スピードよりも安定性を重視している
・多少荒れた路面でも快適に滑走、練習できる

【enjoi(エンジョイ)】MISFIT PANDA FIRST PUSH COMPLETE

スケボーにとって大切なことは「楽しむこと」というメッセージから生まれた「エンジョイ」。パンダや猫など、かわいい動物のイラストや写真の入ったデッキが特徴です。そんなかわいさとは裏腹に、所属ライダーの滑りは挑戦的。過激なオリジナルトリックやテクニカルトリックが注目を集めています。どのデッキも高い性能と耐久力を誇るデッキばかりです。

【Xadventureのおすすめポイント】
・おしゃれでかわいいパンダのデザインがプリントされている
・7枚のメイプル合板を独自の製法で圧着したデッキ。オーリーに必要な強い反発力をもつ

【ELEMENT(エレメント)】HATCHED RED BLUE

カリフォルニアのプロスケーターらによって、1992年に設立されました。エレメントはコンプリートデッキのほか、ウィールやトラック、アパレルを扱う大人気ブランドです。高い性能と耐久力をもっており、多くのライダーがエレメントの商品を愛用しています。スケボーを楽しみたい初心者から毎日ハードに使用するプロまで、幅広いライダーにおすすめです。

【Xadventureのおすすめポイント】
・すべてがエレメント製の高性能パーツで、一つひとつ見ても高い満足度を誇る
・プロライダーからも定評があり、本格的にスケボーを楽しみたい人におすすめ

オーリーのやり方を解説

オーリーのやり方を解説します。オーリーはテコの原理と足の動作が重要。テール(進行方向後ろ側のデッキ)を強く踏み込み、ノーズ(進行方向前側のデッキ)を浮き上げる仕組みです。オーリーの動作を分割し、段階を追って練習しましょう。安定して成功するまでは停止した状態で練習。次に滑走しながら練習する方法がおすすめです。

手順1:適切なスタンスで構える

オーリーのスタンスは、進行方向に対してデッキの真ん中よりも後ろ側です。前足はデッキ中央から少し前に乗せます。後ろ足は、つま先をテール側のキックに乗せましょう。次に膝を曲げて、重心を真下に落とします。テールを強く踏み込み、ジャンプする際の溜めに必要です。滑走した状態でスタンスを構えられるように練習しましょう。

手順2:ジャンプする

実際にジャンプしてみましょう。垂直に跳び上がり、スケボーが持ち上がると成功です。しっかり構えた状態から、後ろ足でテールを真下に踏み込みましょう。テコの原理でノーズが浮き上がります。前足を軽く寝かせ、ノーズを擦り上げるとスケボーがさらに上昇。後ろ足は邪魔にならないよう、素早く膝を曲げて上半身に引きつけましょう。

手順3:着地にそなえる

ジャンプに成功したら、次は着地にそなえましょう。着地の際に姿勢が崩れてふらつかないために、軽く膝を曲げます。両足でしっかりと着地できると成功です。

「オーリーはジャンプが難しい」と、多くの初心者は感じているでしょう。実は高さのあるジャンプができるにつれ、着地の難易度が難しくなります。体に伝わる衝撃が大きくなるのはもちろん、着地前にデッキを地面と並行にしなければなりません。姿勢が崩れないように注意しながら、前足でノーズを軽く押さえてデッキを平行にし、着地にそなえましょう。

●初心者におすすめのオーリー解説動画はこちら

●中級者におすすめのオーリー解説動画はこちら

適切なデッキを選び、オーリーを習得しよう

今回はオーリーしやすいデッキの選び方や、オーリーのやり方について紹介しました。デッキはサイズや形選びが重要です。動作を分割して練習し、より効率よく習得しましょう。さらに、おすすめの高性能スケボーを紹介しました。有名ブランドのコンプリートデッキなら手軽に手に入るため、初心者におすすめです。

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