スケボーを始めたら挑戦したい技として「ジャンプ」を思い描く人が多いのではないでしょうか。ジャンプと一言に言っても挑戦するには恐怖心が伴うのも事実。今回は、技の習得に向けて、原理や練習のコツなどを紹介します。初めて挑戦する方はぜひ参考にしてください!
なぜスケボーでジャンプできる?原理を知ろう!
そもそもジャンプをする時に、なぜ足と一緒に板が浮くのでしょうか?技の習得を目指す前に、ジャンプの原理を理解しましょう!
ジャンプ技の基本、「オーリー」とは
スケボージャンプの基本的な技「オーリー」。板と一緒にジャンプするトリックのことで、スケボーをする上で基本的な動きです。初めてオーリーを披露した「アラン・ゲレファンド」のあだ名が「オーリー」だったことから命名されました。
習得まで時間がかかる鬼門の技ですがコツを掴んでしまえば簡単!応用を効かせるとできる技の幅も広がり、スケートがより楽しくなります!初心者はプッシュなどの基本動作ができるようになったら、まずはオーリーの習得を目指しましょう。
オーリーの仕組みを解説
スケボーと足は固定されていないのに、一緒に浮かぶ原理を解説します。
仕組みは2つ。「スケボーの地面からの跳ね返り」と「テコ」の原理です。スケボーを宙に浮かすには、地面との反発が必要。テール(板の後方部分)に体重をかけて下方向に踏み込み、ノーズ(板の前方部分)を浮かします。
ノーズが浮かび上がるとテールが地面に当たるので、後ろ足を使ってジャンプ。宙に浮かび上がったところで、ノーズ側の足を踏み込むとテコの原理でテールが浮かび、板が宙で平行になります。そのまま両足で地面に着地をするのがオーリーです!原理を理解した上で、練習に取り組んでみてください。
初心者向けの練習とは?オーリー習得のやり方
スケボーでジャンプをしてみたいけど、どのように練習を始めたら良いか分からないという方に向けて、ステップごとに練習方法をまとめました。参考にしてみてください!
1.スタンスに慣れる
オーリーを含む平らな地面で行うトリックには専用のスタンスが存在します。トリックを習得するのに非常に重要なポイントです!
後ろ足はテールの先端、前足はビスの手前に置くのが基本スタンス。しかし、初心者にとってはバランスが取りづらいスタンスです。まずは、基本スタンスでの板の乗り降り、片足を板に乗せて片足で板を蹴って進むプッシュ、プッシュなしでノーズを左右に振るだけで前進するチックタックに慣れることを心掛けてください。
2.テールを弾く
スタンスの習得をしたら、テールに体重をかけて地面を弾く練習に移行しましょう。オーリーで最も大切なのは、テールを正しく地面に当てること。止まったまま基本スタンスを作り、テールを地面に踏み込み反発でノーズと前足を宙に浮かしてみましょう。
この時に前足側にも重心を残すことと、後ろ足のつま先がテールの先端から出ないように注意してください。ノーズが浮いたらそのまま着地。連続で成功できるまで何度も繰り返し練習をしましょう!
3.ジャンプしながらテールを弾く
テールを地面に弾くことに慣れたら、同じ動作でジャンプに挑戦しましょう!ジャンプは後ろ足のみの片足で行います。後ろ足とテールに最も力が加わる時点で、テールを踏み込みジャンプしてください。ノーズが持ち上がり、テールの先端が5cmほど浮かべば成功です。
重心が後ろにかかるとバランスが崩れやすくなりますが、頭の位置を固定することで回避できます。こちらも練習を繰り返してください!
4.滑りながらオーリーしよう
地面に止まった状態での動作に慣れてきたら、ゆっくり滑りながら同じ動作を行ってみましょう。止まった状態で行うのと異なる点は、ジャンプする方向です。
板が前進している分、真上にジャンプしてしまうと後方に重心がかかってしまうため、少し前にジャンプするイメージで行ってみてください。テールが5〜10cmほど浮かぶことを目指し、徐々にスピードを上げていきましょう!
5.障害物をジャンプ!
板と一緒にジャンプした時に高さを出すために効果的な練習として「物越え」が挙げられます。ジャンプをして一番高さがある瞬間に、板を平行かつ安定した状態に導いてくれる練習方法です。
一気に高い障害物を飛び越えようとすると怪我に繋がりますので、最初は1〜3cmほどの障害物で試し徐々に高さを上げていきましょう。高さのある障害物を飛べるようになったらオーリーを習得できています!
オーリーの応用技3選を紹介!
オーリーを習得したら技を応用してスケボーの楽しみ方を広げてみてください。オーリー習得後にまずは練習して欲しい3つの技を解説します!
フェイキーオーリー
「フェイキー」とは逆方向に進むという意味です。基本スタンスのまま反対方向に進んでオーリー技をします。メインスタンスのテール側が進行方向になるため最初はバランスが取りづらいです。そのため、まずはプッシュから自然にフェイキースタンスを取れるように練習しましょう。
180度回転する技の着地は逆スタンスになるため、フィキーオーリーを習得すると技と技をスムーズに繋げられます。ぜひ習得を目指してください。
ノーリー
オーリーはテール側に力を加えてジャンプしますが、ノーリーはその真逆。ノーズ側にある足で地面をキックしてジャンプします。
スタンスはオーリーのスタンスをそのままノーズ側に寄せます。ノーリーの最も重要なポイントは、少し前に蹴るように意識することです。真下に蹴ってしまうと身体は前方に進んでいるため、板が身体の真下で浮いてくれません。前方をイメージしてジャンプすれば、バランスを保ったまま板を身体の真下で浮かすことができます。
フロントサイド180オーリー
オーリーをした状態で、板を180度回転させる技です。板が最も宙に浮いている時に身体は真正面を向いています。スタンスはオーリーと同様で、身体を回転方向に捻るのがポイント。捻るタイミングや目線など重要なポイントは動画でチェックしてください。
自宅練習でジャンプに磨きをかける!
身近な場所でスケボーの練習ができるのが一番の成長の近道!ジャンプの練習に役立つ「台」の作り方を動画で紹介します。練習に活用してみてください。
ジャンプ台の名前は?
パーク内に数多く設置されているセクション。中でもジャンプをするセクションの名称をご存知でしょうか?
ジャンプ技を披露できるセクションは多岐に渡りますが、オーリーを基盤としたジャンプ技の練習に活用できるセクションの名称は「バンク」と呼びます。直線の傾斜があるセクションで、角度を使ってジャンプができる台です。バンクを小さくした「キッカー」というセクションも存在しますので、パークに行った際にはチェックしてみてください。
ジャンプ台の作り方を動画で紹介
パークに行かずに自宅でジャンプ技を練習したいという方に向けて、セクションを手作りしている動画を紹介します。好みの傾斜を設定できたりと、自身に合った練習方法をできるのがうれしいポイント!ぜひ参考にしてください。
うるさいのが難点!
スケボーをする上で難点なのが騒音。自宅で行う場合は特に、日中帯など近所迷惑にならないタイミングで練習するようにしましょう。
上達の鍵となる「スケボージャンプ」
今回は、スケボートリックの基礎となる「スケボージャンプ」について紹介しました。板と足が固定されていない状態で宙に飛ぶという難易度の高い技ですが、成功できた時にはスケートの楽しさがより広がります!練習方法の動画やコツを参考にして、スケボージャンプの習得を目指してみてください!