国際サーフィン連盟「ISA」とは?大会やオリンピックとの関係を解説

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2020東京オリンピックで、初めて公式種目となったサーフィン。トップサーファー同士の白熱した試合が話題となりました。今回は、オリンピックとも関係の深い、ISA・国際サーフィン連盟について詳しく解説します。

ISAとは

サーフィンの試合を語る上で外せない「ISA」。正式名称は「International surfing association(国際サーフィン連盟)」です。ここでは、ISAについて、紹介します。

国際サーフィン連盟

ISA・国際サーフィン連盟は、アマチュアサーフィンを統括する目的で創立された組織で、サーフィンの世界選手権を開催していることでも知られています。2021年にはオリンピック出場権を懸けた「ISA World surfing games(ワールドサーフィンゲームス」が行われ、注目を集めました。

アメリカ・サンディエゴを拠点とする組織

ISAは、アメリカ・サンディエゴを拠点として活動している組織です。現在、日本を含め、世界で100を超える国、都市が加盟しています。

サーフィンの世界大会を開催する他、これからの時代を担うサーファーの育成の為の教育プログラムを提供していることでも知られるISA。日本でも、ISA公認のサーフスクールがあるので、ぜひレッスンを受けてみてください。

ISAの歴史

ISA主催の世界選手権、「World surfing games」は1964年に第1回大会が開催されました。世界中のトップサーファーが集まるWorld surfing gamesは、サーフィンにおいてワールドカップのような存在として知られています。

また2015年には、史上初めてとなるパラサーフィンの大会も開催され、話題に。2021年、エルサルバドルで行われたオリンピック最終予選は、世界中の人々の関心を引きました。

World surfing gamesとは

1964年に第1回大会が行われ、長い歴史を持つ「World surfing games(ワールドサーフィンゲームス)」。どのような大会なのか気になっている人も多いのではないでしょうか?ここでは、World surfing gamesについて解説します。

世界のトップサーファーが集まる大会

ISA主催の世界選手権、「World surfing games」。世界中から、トップサーファーが集まります。サーファーたちがその実力を競い合い、サーフィンのチャンピオン、また国のランキングが決定します。毎回、白熱した戦いが繰り広げられ、話題に。ぜひチェックしてみてください。

2021年の会場はエルサルバドル

2021年、6月に行われたWorld surfing gamesは、オリンピック最終選考会を兼ねていたこともあり、世界中から注目を集めました。2021年の会場は、中米・エルサルバドル。

メイン会場となった、エルサルバドルの「エル・スンザル」の波は、クオリティが高いことで有名。ボトムは玉石とリーフで、安定した波が楽しめるポイントとなっています。この大会の成功に伴い、パリオリンピックの選考会を兼ねた2023年大会も、エルサルバドルで開催されることが発表されました。

2021年大会の様子やヒート結果を紹介

2021年6月に行われた「World surfing games」は、オリンピック出場権が懸かっていたこともあり、世界中から注目が集まりました。

男子第1ヒートには、日本の大原洋人選手が出場。対戦相手はイタリア代表のレオナルド・フィオラヴァンティ選手、アルゼンチン代表のレアンドロ・ウスナ選手。大原選手は4位でオリンピック出場権を獲得しました。第2ヒートでは、五十嵐カノア選手が活躍。フランス代表のジェレミー・フローレス選手と対戦し、見事銀メダルに輝きました。

女子第2ヒートには、前田マヒナ選手が出場。対戦相手は、オーストラリア代表のサリー・フィッツギボンズ選手とコスタリカ代表のブリッサ・ヘネシー選手、南アフリカ代表のビアンカ・ブッテンダグ選手。最終順位は8位で、オリンピック出場権を獲得しました。

第4ヒートには都築有夢路選手。ブラジル代表のタティアナ・ウェストン・ウェブ選手、フランス代表のジョアン・ディファイ選手、ペルー代表のソフィア・ムラノビッチ選手と対戦。今大会での順位は9位でしたが、東京オリンピックでは見事銅メダルに輝き話題となりました。

ISAが主催の主な大会を紹介

世界中のトップサーファーが集う世界選手権大会を主催するISA。最も有名な大会の一つに「World surfing games」があります。しかし、ISAはその他にも様々な大会を開催しているのをご存知でしょうか。ここでは、ISAが主催の大会を紹介します。

World surfing games

言わずと知れたサーフィンの世界選手権、「World surfing games(ワールドサーフィンゲームス)」。1964年から続く伝統的な大会で、サーフィンのワールドカップとしても知られています。

World junior surfing championship

「World junior surfing championship(ワールドジュニアサーフィンチャンピオンシップ)」は、その名の通りジュニア世代のワールドチャンピオンを決める大会です。現在は20歳以下のサーファーが出場可能。2019年には、都築有夢路選手が、日本人として初めてワールドジュニアチャンピオンに輝きましいた。

Para surfing championship

2015年に初開催となった「Para surfing championship(パラサーフィンチャンピオンシップ)」。障がいのあるサーファーがクラスごとに分けられ、実力を競い合います。東京パラリンピックでは公式種目とならなかったサーフィン。しかしこの大会を通して、サーフィンをパラリンピックの競技にしようという動きが広まっています。

オリンピックで活躍したサーファーを紹介

オリンピックとの深い関わりのある「World surfing games」。ISA・国際サーフィン連盟が主催の世界選手権です。ここでは、World surfing gamesで見事出場権を獲得し、オリンピックで活躍したサーファーを紹介します。

イタロ・フェレイラ

Italo Ferreira (イタロ フェレイラ)選手は1994年5月6日生まれ、ブラジル代表の男子サーファーです。2019年にはワールドチャンピオンの座を獲得しています。東京オリンピックでは、五十嵐カノア選手と競い、金メダルに輝きました。

五十嵐カノア

五十嵐カノア(いがらしかのあ)選手は1997年10月1日生まれ、日本代表の男子サーファーです。2018年に行われたWSLクオリファイシリーズ「Pro Santa Cruz 2018」、2019年の「Corona Bali Protected」で優勝を飾り、オリンピックでは銀メダルを獲得し話題となりました。

オーウェン・ライト

Owen Wright(オーウェン・ライト)選手は1990年1月16日生まれ、オーストラリア代表の男子サーファーです。2011年の「Quiksilver Pro New York」や2019年の「Tahiti Pro Teahupo’o」など様々な大会で活躍。東京オリンピックでは銅メダルを獲得しました。

カリッサ・ムーア

Carissa Moore(カリッサ・ムーア)選手は1992年8月27日生まれ、アメリカ代表の女子サーファーです。「ISA World Junior Surfing Championship」での優勝経験もあります。これまでに4度ワールドチャンピオンに輝き、東京オリンピックでも金メダルを獲得しました。

ビアンカ・ベイテンダグ

Bianca Buitendag(ビアンカ・ベイテンダグ)選手は1993年11月9日生まれ、南アフリカ代表の女子サーファーです。2018年アフリカで開催された「Corona J Bay」で3位を獲得。東京オリンピックでは銀メダルに輝きました。

都築有夢路

都築有夢路(つづきあむろ)選手は、2001年4月5日生まれ、日本代表の女子サーファーです。「World junior surfing championship」でワールドジュニアチャンピオンに輝き、2021年からはWSLチャンピオンシップツアーで活躍しています。東京オリンピックでは銅メダルを獲得。

まとめ

オリンピックとも関係の深い、ISA・国際サーフィン連盟。「World surfing games」など様々な大会を開催しています。サーフィンを語る上で外せないISA、ぜひチェックしてみてください。

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