海沿いエリアで多くのサーファーが愛用している「ビーチクルーザー」はなぜサーファーに愛されているのでしょうか?おしゃれに乗れるカスタムや高機能ビーチクルーザーなどを紹介します。
ビーチクルーザーとは?
今では街中でも見かけるビーチクルーザー。太いタイヤに大きなハンドルと一目で分かる特徴的なデザインのビーチクルーザーですが、その歴史は長く1930年代にアメリカ西海岸のサーファー達によって作られました。
今まではサーファーの乗り物だった
サーフィンのメッカであるアメリカ西海岸のサーファー達によって作られた「ビーチクルーザー」。
太いタイヤにより砂浜でも走行が可能となり、片手にサーフボードを抱えてもバランスが取りやすい様に大きく広がったハンドルにすることで、多くのサーファーが使用するようになりました。
また「コースターブレーキ」という、逆方向に漕ぐとでブレーキが掛かる仕組みになっており、当時はサーフボードを抱えてハンドルから片手を離して運転することが多かったサーファーでも安心してブレーキをかけることができました。
タイヤが太い理由
「ビーチクルーザー」という名前の通り、一般的な自転車では走行ができない砂浜でも太いタイヤを使用することで接地面が大きくなり、タイヤが埋まらずに走行ができるようになりました。さらに、太いタイヤは、細いタイヤと比較して摩耗しにくく、パンクの可能性がさがるためデコボコ道に適してします。
その反面、アスファルト舗装された道路では抵抗が大きくなるため、スピードはあまりでません。
ビーチクルーザーの選び方
どれを選んでいいか分からない方のためにビーチクルーザーの選び方を紹介します。ビーチクルーザーは決して安い買い物ではないのでしっかり予習をしてから購入しましょう!
一般的な自転車とはサイズ感が違うので試乗がマスト!
ビーチクルーザーを購入するにあたり、サイズ感はとても重要になります。一般的には男性の場合は26インチ、女性の場合は24インチといわれていますが、ビーチクルーザーの場合はハンドルの広がりやサドルの厚み、ペダルの位置やタイヤの太さなどメーカーによって様々です。
そのため、身長や手足の長さにより、ビーチクルーザーによっては少し大きく感じてしまい、運転にも違和感を感じることがあります。お近くの自転車屋で試乗してから購入するのが安心でしょう。
カスタムで差をつける
ビーチクルーザーはそのままの状態で乗れますが、オリジナルのカスタムで世界に一つだけのビーチクルーザーを自分で作れます。ハンドルグリップを変えるだけでも雰囲気が変わりますし、カゴやサドルまたはベルやライトなど自分の好みにカスタムしてファッションの一部として楽しめます。
カスタムをするおすすめの理由はカッコいいだけでなく、駐輪場やビーチなどでもすぐに自分の自転車を見つけられるのでカスタムをして自分だけの一台を作り上げてください。
サーファーカスタム
サーファーにとって一番守りたい物はサーフボードです。そのサーフボードを安全に運ぶためのアイテムがサーフボードラックです。サーフボードラックとは、自転車のフレームに一カ所または二カ所止めでサーフボードを固定して運搬するための設置用具です。
風の強い日に片手でサーフボードを担いで運ぶのはとても危険です。また、強風に煽られてサーフボードを破損してしまう可能性もあります。また、強風でサーフボードが煽られて通行人に怪我をさせてしまう事故も多く発生。
そのため、サーフボードラックの購入をおすすめしますが、ショートボ―ドを運搬する方は一カ所止めのサーフボードラック、ロングボードを運搬される方は必ず二カ所止めのサーフボードラックを購入しましょう。一カ所止めではサーフボードの重さに耐えられず、バランスが取ることが難しくなります。
ミニベロタイプ
一般的のビーチクルーザーはベーシックタイプのビーチクルーザーですが、女性や子供に人気のミニベロタイプのビーチクルーザーがあります。ミニベロというのはフランス語で「小型の自転車」のこと。
ミニベロは20インチ以下の小さめのサイズなので、小柄な女性や子供にちょうど良いサイズです。昔に比べるとミニベロタイプのビーチクルーザーも多く作られるようになりました。ベーシックタイプのビーチクルーザーを試乗した時に少しでも乗り心地に違和感があれば、ミニベロも検討してみてください。
中古品を探す
ビーチクルーザーは性能も良くカッコいいですが、決して安くはありません。値段を見て諦めてしまう前に、中古のビーチクルーザーを購入するという選択肢を忘れないでください。
海沿いエリアのリサイクルショップや自転車屋だと、比較的置いてある事が多いです。また、フリマアプリやSNSなどでも個人間での売買もあるので一度目を通しておきましょう。
そして、中古品で購入する際は値段だけで判断してはいけません。街乗り用として乗られていただけであれば問題ありませんが、サーフィンの時に使用されていた中古品だと潮風や海水などであらゆる箇所が錆ついている可能性があります。安く買ったはずが、フレームやチェーン、ブレーキワイヤーなどの修理や交換が必要になり、結果的に高くついてしまう可能性があるのでよく注意して購入しましょう。
おすすめブランド紹介
ネットや自転車屋に数多くのビーチクルーザーが並んでいて、どれを選んでいいか分からない人に向けてのおすすめブランドを紹介します。
Rainbow(レインボー)
元々は湘南ローカルの自転車屋であったレインボーですが、今では日本のビーチクルーザーの代表格といえます。様々なサイズやデザインのビーチクルーザーを数多く揃えており、必ず気に入った一台が見つかるブランドです。
初めてビーチクルーザーを購入される方におすすめの一台は「KB」というモデルです。「KB」はビーチクルーザーのエントリーモデル。リーズナブルで購入のハードルが低く、24インチなので男性女性問わず子供にもおすすめの一台となっています。
また、基本的にはシングルギアのコースターブレーキが定番のビーチクルーザーですが、KBはエントリーモデルということもあり、変則ギアやダブルブレーキ使用。普通の自転車と操作性は変わりません。
Electra(エレクトラ)
高い知名度と人気を誇る、アメリカ生まれのビーチクルーザーブランドです。人間工学に基づいて設計されており、ペダルの位置をサドルから少し前に出すことでゆったりとした運転姿勢になり、運転がしやすくなっています。アメリカンクラシックタイプのデザインが好きな方におすすめです。
Bless(ブレス)
ブレスは、アメリカ生まれのビーチクルーザーを日本人の体格に合わせて設計し直し販売した国内初のビーチクルーザーブランドです。日本人向けに設計しているので初めて乗る方にも安心して選べるビーチクルーザーが揃っています。
購入はこちら:BLESS BIKES
サイクルベースあさひ(コーストライン)
サイクルベースあさひは全国展開している大型自転車販売店。サイクルベースあさひのオリジナルブランドの「コーストライン」は低価格でありながらも本格的なビーチクルーザーを販売しています。また、26インチから20インチのミニベロタイプまで種類があるので家族でサイズ別のビーチクルーザーを購入することも可能です。
砂浜を軽々走れるファットバイクや電動付きのクルーザーとは?
ビーチクルーザーのように砂浜を走行できる「ファットバイク」やビーチクルーザーでありながら「電動付きビーチクルーザー」を紹介します。
波打ち際まで走れるファットバイクとは
ファットバイクは、ビーチクルーザーのように砂浜でも砂利道でも路面状況を選ばず走行できる自転車です。ファットバイクの一番の特徴はタイヤの太さ。タイヤが太いことで接地面が大きくなり、砂浜でもタイヤが埋もれてしまうことがなく、また変則ギア機能がついているため波打ち際まで軽々走行できる一台です。
ファットバイクが活躍するのは海だけではありません。山道のような木の根がむき出していても、タイヤが大きく変則ギア機能がついているため、軽々と乗り越えて進めます。そして、雪道でもその力を発揮。ファットバイクの特徴である太いタイヤである「ブロックタイヤ」は表面に凹凸があり、その凹凸が雪道でもしっかりと地面をとらえてくれるため、走行が可能になります。
海だけでなく山道や雪山などでも活躍するファットバイクはアウトドアレジャーの力強い見方。ビーチクルーザーでは物足りない方は検討する価値があります。
多少の距離は気にならない電動付きビーチクルーザーとは
ビーチクルーザーの特徴的な形状により、長距離の運転には向かず、20分程度の走行時間が妥当です。しかし、そんな心配を吹き飛ばしてくれる電動付きのビーチクルーザーも販売されています。
バッテリーが潮風等の塩害で故障してしまう可能性もあるのでサーファーには不向きかもしれませんが、通勤通学などで使用したり休日のサイクリングなどに適しています。
まとめ
サーファーのために作られたビーチクルーザーですが、今ではデザイン性も高く高機能なビーチクルーザーが数多く販売されるようになりました。お気に入りの一台を見つけられればサーフィンだけでなくサイクリングも楽しくなるはずです!初めてビーチクルーザーを購入される方は必ず試乗してサイズを確認しましょう!