有名サーフスケートボードブランドの1つであるYOW(ヤウ)。販売するサーフスケートボードを総称して「ヤウスケートボード」と呼びます。サーフィンの動きや乗り心地に近く、サーファーだけでなくスケーターからも強い人気のある横乗りスポーツです。ヤウスケートボードの特徴や種類を解説します。
サーファーから人気のサーフスケートボードとは?
まずはサーフスケートボードについて解説します。ヤウスケートボードはサーフスケートボードに分類され、サーフィン練習用スケートボードとしてサーファーから人気です。またスケートボードでは味わえない感覚から、スケーターからも人気があります。
サーフスケートボードの特徴
サーフスケートボードの大きな特徴はトラック(デッキとウィールを繋ぐパーツ)です。ノーズ(前方デッキ)側のトラックが特殊な構造で、柔軟性のある動きを可能にします。デッキを左右に大きく傾けられ、体重をかけるだけで簡単に進行方向を変更できるでしょう。
体重の重心移動で左右にターンする独特の動きと乗り心地がサーフィンとよく似ています。そのためサーフィンのライディング練習やバランス力強化を目的に、多くのサーファーから人気です。
サーフスケートボードとスケートボードの違い
サーフスケートボードはサーフィンに近いターンを楽しむ横乗りスポーツです。対してスケートボードは回転やジャンプ、ときには障害物を利用したアクロバティックな技が可能です。用途が大きく異なるため、使用されるパーツの特徴が異なります。
サーフスケートボードはいかにスムーズにターンできるかが重要です。ウィールは地面に食いつきのよいグリップ力、振動の少ない安定性をもったソフトウィールが基本でしょう。対してスケートボードは技の成功率が重要です。グリップ力や安定性がなくても、技がやりやすい軽くて丈夫なハードウィールが好まれます。
人気ブランド!ヤウスケートボードを紹介
20世紀初頭から人気が急上昇したサーフィン。現在サーフスケートボードを手掛けるブランドは数多く存在するでしょう。その中でも人気のサーフスケートボードブランド「YOW」を紹介します。
サーフスケートボードブランド。「YOW」とは?
YOWは2015年に生まれたサーフスケートボードブランドです。世界大会の会場になるほどサーフィンが盛んな国、スペインで誕生しました。
YOWは「Your Own Wave(あなただけの波)」の頭文字が由来です。「波のない日でも、サーフィンがしたい」という現地サーファーの思いが込められています。
YOWの企業コンセプトは「どこにいても、波を見つけよう」
「どこにいても、波を見つけよう」と掲げた企業コンセプト。YOWはサーフィンができない日でもサーフィンが楽しめるよう研究、開発に注力しました。そんな企業コンセプトから生まれたYOW製サーフスケートボードが「ヤウスケートボード」です。
ヤウスケートボートは初心者でも乗りやすい操作性、サーフィンに限りなく近い乗り心地を実現しました。初心者のサーフィン入門やサーファーの練習に人気が広まります。またスケートボードでは味わえないサーフィンの感覚は珍しく、多くのスケーターからも注目されました。
ヤウスケートボードの最大の特徴「トラック」を紹介
ヤウスケートボードが世界中から愛される理由はトラックにあります。YOWが幾度となく研究を重ねて完成したトラックです。トラックの構造を「ヤウシステム」と名付け、現在はすべてのヤウスケートボードに採用されます。
ヤウスケートボード最大の特徴「ヤウシステム」とは?
本来スケートボードのトラックは左右に可動せず、常にデッキと並行方向を向きます。そのためウィールの方向も一方向です。ターンするさいは進行方向の前方にあるデッキを浮かせ、左右にひねる動作を必要とします。
対してヤウシステムをもつトラックは、左右にスイングする動きが可能です。ノーズ側のトラックにヤウシステムを採用しており、左右に重心移動するだけで進行方向の舵取りができます。サーフィンのような弧を描くスライドターンができるでしょう。
YOW製トラックのメリット
ヤウスケートボードのトラックが実現するスライドターンは、サーフィンだけでなくスノーボードにも近い動きです。サーフィンは海、スノーボードは雪山、それぞれ環境が限定される横乗りスポーツでしょう。陸地でスライドターンの練習ができる気軽さが、ヤウスケートボードのメリットです。
またスライドターンは余計な力が加わらず、スムーズに加速します。同じように斜面を下るロングスケートボードと比較しても、よりスピード感のある滑りを楽しめるでしょう。
YOW製トラックのデメリット
YOW製トラックのデメリットは、柔らかすぎるため不安定です。サーフィンやスノーボードの感覚を経験した人はすぐに慣れるでしょう。しかし初心者が乗るためには時間をかけた練習が必要です。
独特な動きを楽しめるメリットとは反対に、その感覚が癖づくことはデメリットにもなり得ます。スケートボードの操作感や乗り心地と異なるため、スケーターが長時間乗るのはおすすめしません。本格的にスケートボードの上達を目指す人は、気分転換の範囲に留めましょう。
中古品や通販でも安心!ヤウスケートボードの選び方
ヤウスケートボードの選び方を解説します。トラックやウィールの性能、デッキサイズを考慮して選びましょう。中古品や通販は購入に失敗する可能性が高く、注意が必要です。自分にあったヤウスケートボードを選びましょう。
トラックの性能で選ぶ
YOW製トラックには「S4」と「S5」、2種類のトラックがあります。大きな違いは内蔵されるスプリングの硬さです。S4は柔らかいスプリングを使用しており、簡単に操作できます。鋭い急旋回の動きを求める方や初心者、女性におすすめのトラックです。
S5は硬めのスプリングを採用し、ターンには多少力を込めた踏み込みが必要でしょう。加速を求める上級者や脚力に自信のある男性におすすめのトラックです。
ウィールの性能で選ぶ
ヤウスケートボードに使用されるウィールは、基本的にソフトウィールです。スライドターンを得意とするヤウスケートボードは、ターンのたびにウィールが摩擦で削られます。そのためどうしても消耗が激しく、交換頻度が多い傾向です。少しでも長持ちさせるために、頑丈なウレタン素材のソフトウィールを選びましょう。
デッキサイズで選ぶ
デッキサイズは滑走スピードや操作の安定性を決定します。デッキサイズが長くなるほどスピードがでやすく、短くなるほど安定した操作が可能です。デッキに乗る際の足幅は、肩幅程度を意識するとデッキ選びに失敗しないでしょう。
【2021年最新】おすすめのヤウスケートボードを紹介!
ヤウシステムが実現する独特なターンは、数多くのサーファーやスケーターから人気。これまで販売されたヤウスケートボードは、どのショップも完売するほどです。2021年の新作モデルも既に完売したものが多く、予約が必要なものまであるでしょう。注目の最新モデルからおすすめのモデルまで紹介します。
2021年新作モデル!ハイパフォーマンスシリーズ YOW x Christenson C-Hawk 33
2021年の新作モデルで、どのパーツも高品質なもので構成されたハイパフォーマンスモデルです。注目されるのは、5年間かけて開発された新しいヤウシステム「MERAKI(メラキ)」。従来のトラックをさらに軽量化し、耐久性も向上しました。
現在は楽天ストアにて予約できます。ヤウスケートボードの人気モデルは販売されるたびに完売するため、確実に購入するためには早めに予約しましょう。
【Xadventureのおすすめポイント】
・「MERAKI」を採用した高性能トラックを使用
・高い操作性をもち、思い通りの方向にターンできる
コルク製デッキは海辺でも安定!クラシックシリーズ Byron Bay 38
2021年新作モデルです。「ビーチでゆったり滑りを楽しむ」をコンセプトに開発されました。そのコンセプト通り、海上がりの裸足でも乗れるようにコルク製デッキが採用されます。また広めのデッキ幅は安定感があるでしょう。
【Xadventureのおすすめポイント】
・裸足でも安定して乗れるコルク製デッキ
・ビーチ周辺をのんびり穏やかにクルージングするときにも使用可能
サーフィン初心者や女性におすすめのモデル。クラシックシリーズ Malibu 36
女性からの人気がある2021年新作モデルで、簡単で安定した操作性をもちます。これからスライドターンの感覚を掴みたいサーフィン、スノーボード初心者や女性におすすめでしょう。
【Xadventureのおすすめポイント】
・ウィールの前後の幅が広く扱いやすいため、簡単に操作が可能
・初心者や女性の初めの1台に適した万能モデル
女性や子供におすすめのモデル。グロムシリーズ Grom HUNTINGTON BEACH 30
2021年新作モデルの中でも、小柄な人に適します。また持ち運びに便利な、小型のヤウスケートボードです。女性や子供におすすめのモデルでしょう。安定して乗れる広めのデッキ幅、トラック幅が特徴です。場所を選ばず、どこでもサーフィンを楽しみたい人にもおすすめのモデルでしょう。
【Xadventureのおすすめポイント】
・女性や子供の足幅に適したサイズのデッキ
・持ち運びに便利で、どこでも楽しめる
一味違った滑り心地を体験したい人はヤウスケートボードがおすすめ
YOWが販売するヤウスケートボードの特徴であり、人気の理由でもあるトラック。その性能は陸上でも限りなくサーフィンに近い操作性、乗り心地を実現します。独特のスライドターンはスケートボードにはない感覚でしょう。一味違った感滑り心地を体験したいスケーターには、ヤウスケートボードをおすすめします。