東京オリンピックでの活躍が話題となったスケボー男子ストリート「白井空良(しらいそら)」選手。世界ランク3位の実力を持つトップスケーターです。今回は、今注目の白井空良選手を紹介します。
白井空良とは
2019年に開催されたスケートボードの世界大会「Damn Am Japan」での優勝で注目を集めたトップスケーター、白井空良選手。ここでは、白井選手のプロフィールやスケボーを始めたきっかけを紹介します。
名前の読み方やプロフィールを紹介
白井空良(しらいそら)選手は、2001年11月3日生まれの20歳(2021年7月現在)。神奈川県出身です。自身のオリジナルトリック「Sora Grind(ソラグラインド)」は世界でも話題になっています。
出身高校は?
白井選手は、光明学園相模原高等学校出身。光明学園相模原高等学校は、新体操の深瀬菜月選手やサッカー選手の河野広貴選手など、多数のアスリートを排出していることでも知られています。
スケボーを始めたきっかけは?
白井選手は5歳の頃、父親の勧めでスケボーを始めました。小さい頃はスケボーに熱中しており、空き時間はひたすら滑っていたそうです。7歳の頃にはスポンサーがついていた白井選手ですが、当時スポンサーのコーチが厳しくスケボーが嫌になる時も。しかし、諦めずに練習を続けたおかげで、上達できたということです。
大怪我からの復帰が話題に
白井選手は2020年2月に左膝の前十字靭帯を断裂する大怪我を負いました。オリンピックに向け、手術やリハビリに専念することを決意した白井選手。怪我をした経験を通して「セルフケアや日頃のトレーニングの重要性に気づいた」と語り、話題となりました。
オリンピック予選ではアクシデントが発生
世界ランク3位の実力を持ち、東京オリンピックにも出場した白井選手。オリンピックの予選では、アクシデントに見舞われる場面も。ここでは、オリンピック予選での白井選手の様子を紹介します。
落下物で競技やり直し
2021年7月25日に行われたスケボー男子ストリートの予選では、コース内に落下物が確認され、白井選手は競技をやり直すことに。再開後も落ち着いて競技を行う白井選手に、声援が寄せられました。
まさかの予選敗退
東京オリンピック新競技、スケボーストリートでは予選8位までが決勝に勝ち進みます。白井選手は惜しくも9位となり予選敗退となりました。白井選手はインタビューで「自分の思った技ができなかった。」と発言。世界トップレベルの実力を持つ白井選手の予選敗退は、世界中に衝撃を与えました。
白井選手のスポンサーを紹介
スケボー界のレジェンド、「Nyjah Huston(ナイジャ・ヒューストン)」も認める実力を持つ白井選手。今後が期待されている今注目の選手です。ここでは数々の企業とスポンサー契約を結んでいる白井選手のスポンサーを紹介します。
ムラサキスポーツ
スケートボード、サーフィン、スノーボードなどさまざまなアクションスポーツのスポーツ用品を取り扱う「ムラサキスポーツ」。白井選手はムラサキスポーツのチームライダーとして活躍しています。
LRG
白井選手は1999年に誕生したアパレルブランド「LRG(エルアールジー)」とスポンサー契約を結んでいます。スケボーやヒップホップカルチャーからインスパイアされたアイテムが大人気のブランドです。
ANDALE
2010年に誕生してからスケーターたちの間で人気の高いベアリングブランド「ANDALE(アンダレー)」。白井選手を始め、「Dewon Song(デウォン・ソン)」などテクニカルなテームライダーが所属している今大注目のブランドです。
DC SHOES
スケーターの間で人気のシューズブランド、「DC SHOES(ディーシーシューズ)」とスポンサー契約を結んでいる白井選手。デザイン性や履き心地、グリップ力などに定評があります。
BLIND
人気スケートボードブランド「BLIND(ブラインド)」。2019年に世界中のスケーター憧れのブランドと契約を結んだ白井選手。わずか19歳で自信のプロモデルデッキが発売され、話題となりました。
主な大会記録や受賞歴を紹介
5歳でスケボーを始め、世界トップレベルの実力を持つスケーター、白井選手。数々の大会で好成績を納め、話題となっています。ここでは白井選手の主な大会記録や受賞歴を紹介します。
「ARK LEAGUE 2019」で優勝
日本発祥のストリートスポーツの世界大会、「ARK LEAGUE(アークリーグ)」。スケボーとBMX、ブレイクダンスの3種目の競技が行われます。白井選手は2019に「SKATE ARK」で優勝。ハイレベルなパフォーマンスを披露しました。
主な戦績を紹介
白井選手はこれまで数々のタイトルを獲得しています。2017年に行われた「ARK LEAGUE」では4位の大健闘。2018年にはスケートボードの世界大会「Damn Am Japan」で優勝し、注目を集めた白井選手。2019年は「JAPAN OPEN」2位、「X GAMES Minneapolis」では3位、「WORLD SKATE OI STU OPEN」で優勝するなど活躍の年となりました。2021年は「WORLD SKATE CHAMPIONSHIPS」で3位に。東京オリンピックでも大健闘。世界中の人々の注目を集めました。
白井選手の得意技は?
世界を舞台に活躍するトップスケーター、白井選手。ダイナミックな技を得意とする彼の得意技が気になる人も多いのではないでしょうか。ここでは、白井選手の得意技を紹介します。
アーリーウープF/Sノーズグラインド
向かっている方向の逆に180度以上回転するトリック「アーリーウープ」、お腹側からエントリーし、ノーズ側のトラックだけでグラインドするトリック「F/Sノーズグラインド」からなる「アーリーウープF/Sノーズグラインド」を得意とする白井選手。オリンピックの「ラン」、「ベストトリック」でも披露し話題となりました。
バックサイド360ビガースピンキックフリップ
白井選手は後方に一回転する「バックサイド360ショービット」をしながら、体ごと同じ方向に回転させるトリック「バックサイドビッグスピン」、板と一緒にジャンプする「オーリー」をしながら縦回転系基本のトリック「キックフリップ」からなる「バックサイド360ビガースピンキックフリップ」を得意としています。
スケボーパークをプロデュース
世界トップスケーターとして活躍する白井選手。2020年にはスケボーパークをプロデュースし、話題となりました。ここでは白井選手が手がけるスケボーパークを紹介します。
「THE PARK SAMUKAWA」とは
白井選手は、同じくプロスケーターとして活躍する池慧野巨選手とともにスケボーパークをプロデュース。2020年、神奈川県寒川町に「THE PARK SAMUKAWA」をオープンさせました。寒川町ではスケボーの世界大会「ARK LEAGUE」も行われることから、スケーターの活動拠点として人気のスポット。世界で活躍する2人ならではの目線で考えられた施設は、話題になりました。
世界レベルのスケボーパークが完成
パークのこだわりとして、「コンクリート製」であることを挙げた白井選手。日本のパークは木製が多く、ボードを弾かないことからコンクリート製にしたそう。また、ランプやハンドレール、ステアをメインとしたシンプルな設計でスケーターたちの練習場所にもってこい。ぜひ世界レベルのスケボーパーク、「THE PARK SAMUKAWA」をチェックしてみてください。
まとめ
世界のトップスケーターとして活躍する白井空良選手。オリンピックでは惜しくも予選敗退となりましたが、大健闘。世界中に感動を与えました。日本を代表するスケーターとして、今後の活躍にも期待が寄せられます。